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……忙しいのかな
[ぽつり呟いて、電話を切った。
次いで、電話帳に連ねられた名前へかけてみる。
イッチー、アカネ、ユカリ、ナオト。
ノンノン、ユッチ、エノちん、おっくん。]
……誰も、出ない。
[ア行はほとんどが、全滅した。]
…日曜日、なのに
[どうしたのだろう、と携帯を見つめ。
味わった事の無い孤独に息苦しさを感じ始める。]
……うーん。
[ア行の人々に、一斉メールでもしてみようかと。]
───────────
To:A-O Groups
sub:雪だ、雪だよ!
───────────
実はイマリ、皆にお知らせ。
悲しい悲しいお知らせです。
もうすぐ帰らなきゃいけない。
イマリ実は…
雪の精だったの。
雪が溶ける頃には皆とも
お別れになっちゃうけど。
…私の事、忘れないでね。
───────────
[バカな内容を作り送信してみる。]
[馬鹿な内容を打ち込んでいるというのに。
口許に笑みが浮かぶ事は、無かった。
それよりも心に浮かぶ焦燥感。
…誰かを感じたい。不安を、拭いたくなった。]
――。
[メールを送信すれば、居間のテーブルの前。
座り込み、膝を抱え、ぼんやりと携帯を見つめる。
時刻は其の頃、昼も半分を過ぎた頃合。]
-回想・了-
[ぶんぶん首を振って、嫌な思い出を払拭する。とんとん、キッチンからは小気味いい音がする。そうだ、俺は今それどころではないのだ。何もなくても緊張するシチュエーションに俺は今いるのだ。現実逃避してちゃダメだ!]
やべぇ、誰もいないってやべぇ………
無駄にあがる………
[時刻は11月1日。『-05:24』と表示されている。]
…ぐすっ
[瞳を拭い、電話帳を開き]
……
[電話帳からジュンタを探せば、コールする]
――。
[そのうちに、向こうでも着信音が鳴るだろうか。]
起きてる、かな
[この可笑しな世界。
何時間も前に会った『アン』を思い出し。
複雑な表情で、電話を鳴らし続けるか。]
[着メロが鳴る。ウィンターホールだ。]
まぁっしろなーとぉきぃーにぃー……ってね。
イマリの奴、寝てたのか?
[ぴこっと電話に出てみる。]
よーっす。お前、寝てたのか?
[幾度目かのコールで能天気な声が返る]
――、馬鹿。
[思わず、反射的に小さく罵った。
すん、と鼻を啜り]
…ほとんど寝てない
[先程、を思い出し身を震わせた]
変な女が家に入って来て、消えて…
怖くてずうっとおきてた。
[まぁ、そんな理由から。
膝を抱え自室に閉じ篭って居るのだが。]
こらこら、馬鹿はねぇべ?
本当は寂しかったんじゃねぇのぉー?
[けらけら、明るく笑ってみて]
変な女って………アンか?長い黒髪の?
そうか、あいつを覚えてるのは俺だけか。
[少し寂しかったけれど、すぐにもちなおした。]
別に、寂しく無い。
あんまり馬鹿いってると切るよ?
[むすっと怒った声で告げる。
実際切られたら、こっそり泣くだろうが。]
うん……アンっていってたけど。
[小さく頷いて]
ねぇ。
[覚えてるのは俺だけか、と言う声に]
本当にあれ、あんたの知ってる…
というか、アタシたちの知ってた、アンちゃん?
[……そういう事だった。]
……雰囲気があんまりに違いすぎてて…
良く似た、違う人なんじゃないの?
[少なくとも自分の前に現れた女はそういう人物で。]
ん、多分間違いない。俺の名前、知ってたし。
[はぁ、と深いため息をついて]
今日、学校にもいた。少し話したけど。
やっぱりあいつはアンだよ。
………お化けなんて、信じたくもねーけど。
……。
[電話越しの声に、耳を澄ませ。
知っている、というだけで間違いないと云う彼に。
喉元まで無粋な言葉がでかかるものの]
…そう。
[代わりに一言、ぽつりと相槌。
もしもこれが現実であるのなら、一つの希望。
居なくなったはずの誰かが、目の前に。
形は歪でも、戻ってきてくれているのだから。
そしてそれに言葉で触れれば、溶けて消えそうで。]
…なんか訳わかんない事いってたけど。
……聞いた?
[焦点を少しズラした。]
あぁ、聞いた。死者の願いがどーのだろ?
死者って誰だよ。アンじゃねぇ誰かか?
どうやって探すんだよ。わけわかんねぇっての。
[気を使わせているのがわかっているから、余計に悲しい。]
お前、今日誰かにあったか?
俺は今日、四人見たぜ。
マシロとズイハラさんと美夏ちゃん。
あと子供が一人。
[軽い言葉を紡いでみるものの、やはり少し寂しいから]
なぁ、もしお前の………いや、なんでもねぇ。
[言いたい言葉が言えない自分。成長してない。]
[ジュンタの声に小さな相槌]
そう…。
聞いてる内容はだいたい同じみたいだね。
[わけがわからない、には心の底から同意したかった。
アンの言葉のほとんどは、可笑しすぎて。
其の上、様相を思い出せば誰が信じるというのか。]
話は話として聞いたけど…
どうしていいかわかんない話だよね
[思わず苦笑い]
今日?
[ぴくり眉を顰め]
……誰とも会ってない。
アンちゃん……だけ。
[思い出させるなよ、という不機嫌色が篭るか]
でも、4人居るんだ…
[しかし、4人という事に少し安堵した]
…なぁに?
[彼が何かを言いかければ、問質す様に。]
あぁ、どうしようもない。
………でも、俺はあいつ信じてっけどな。
[それは、俺の未練。失った日々からでしかないが。]
あぁ、四人いる。俺等合わせて六人だな。
[ここにいる人間の話は、それだけにしておくつもりで。]
……もし、だ。
お前の大好きだった男がいきなりいなくなって。
やっと忘れかけた頃に、そいつが帰って来たら。
お前、どうする?
[信じてる、と言われればそれ以上は何も言えず。]
うん。
[ただ、頷きのみ返すに留まった。]
今の所、6人だね。
…まだ居るかもしれないから探した方がいいかも。
[自分と同じ様な境遇の人間も居るかも、と。]
うん?
[そして次いで彼に問われれば、暫しの間]
蹴り倒す。
[ぼそっと言い放った。
声は決して笑っては居ない。真剣、そのもの。]
散々な気持ちにさせておいて、
ふざけんなって、蹴り倒す。
[段々と怒気混じりに言葉を紡ぎ]
俺の携帯に入ってる奴にはメール一斉送信したけど。
誰も返信くれなかったな。
連絡とれたのは、お前と美夏ちゃんだけ。
明日、また少し探してみるさ。
[と軽く答えてみて]
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