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−回想:ジュンタの家−
[彼氏でもない人の家にいて、ご飯を作ってるなんて変なの。と思いながらも自然と笑みが浮かび、お台所を借りて適当に何かを作り始める。
好きな歌のフレーズが流れ始め鼻歌を歌いながら。
料理ができれば大したものではないのに彼は美味しいと言って食べてくれた。
家に帰るかどうするか、でも誰もいない家に帰るのは嫌で]
もう少しここにいてもいい?
[彼にそう尋ね彼がいいと言えば少し他愛のない話をしながら、時間を過ごし、気がつけば炬燵でうとうとし始めるかもしれない。
彼の携帯が鳴り、誰かと話始めたのにまどろみの中で気づいたが、話の内容は良く分からないまま夢の中へ。**]
[ふと、美夏ちゃんが心配になり目が覚めた。気がつけば一緒に炬燵で寝ているようで。絶対に風邪をひくと思ったから、彼女を抱き抱えて俺の部屋へ運んだ。触っちゃまずいとこに触らないよう気をつけながら、自分のベッドに寝かせて布団をかけた。なんとか理性を保っている自分が、誇らしくもあり情けなくもあり。そっと彼女の髪を撫でて、俺は自室の床で寝た。]
据え膳食わぬはなんとやら。俺、恥さらし*
[もぞもぞと動けば眠りについた時とは違う感覚。
ゆっくりと目を開ければそこはベッドの上で。]
あれ…?いつの間に?
[こてり首を傾げて部屋を見回せば床に寝ているジュンタの姿。]
ジュンタ…何で床で寝て…。
あ…そっか。私がベッド取っちゃったから。
っていうか運んでくれた?
―夢―
そこは真っ暗だった。音もなく、光もなく、俺は迷っていた。いや、光を失っていたんだと思う。目を閉じていたんだ。耳を塞いでいたんだ。自責と、後悔と、悲しみで。この闇は、永遠に続くような気がした。それでもいいんじゃないかと、諦めていた。動こうともせず、ただ漂っていた俺。そんな俺の閉じた耳に、声が聞こえた気がする。
「ジュンタ」
誰の声だろう?女の子の声のような気がする。だんだんと、瞳が開いていく。あぁ、世界は、こんなに明るかったっけ?
[眼をこすって彼を起こすか起こさないか迷っていれば]
あ…起こしちゃった…?
床で寝させちゃってごめんね。
運んでくれたの?重かったでしょ?
[にこりと微笑み、おはようと声をかけた。]
あ、美夏ちゃんおはよ。
ぜーんぜん軽かったって。寝心地悪いベッドでごめんな?
男のベッドって、嫌だよな普通。
[体を起こして、寝ぼけ眼で美夏ちゃんに声をかけた。]
俺は全然平気だから!よく間違えて床で寝たりするし!
[元気だと、頑張ってアピールしてみた]
[ふるふると首を振り]
ううん。ぐっすり眠っちゃった。
体とか痛くない?
寒いから風邪ひいたりしないでね?
[元気だと言うジュンタにくすりと笑いながらベッドから降り、はたと思いだしたように]
そういえば、昨晩誰かと話してた?
まだ他にも消えちゃってない人いたの?
そう、ぐっすり眠れたなら良かった。
体は平気だけど、肩が凝ったかな?
あと、朝飯食ってないから腹へった。
[あはは、とお腹を擦ってみて]
電話??あぁ、イマリと電話してたんだよ。
あいつ、泣きそうな声で電話してきやがってさ。
………ま、無理もねぇけど。
お腹減った?
何か作ろうか?
[お腹をさするジュンタを見てくすりと笑い]
イマリ先輩から連絡きたんだ。
泣きそうになるよね。私もジュンタがいなかったらきっと1人で泣いてるかもなぁ…。
イマリ先輩1人で大丈夫なのかな?
おー、作ってくれんの?
「僕のために、味噌汁を作ってくれ」
………なんちゃって。
[んー、と伸びをして。]
心配いらねぇよ。美夏ちゃんは一人になんねぇもん。
イマリだって、なんかあったらすぐ連絡するよう言ってる。
誰も一人になんかしねぇさ
―コンビニ―
[聞き覚えのある声に、かるく手を挙げる。
たはは…と情けない笑み]
キミも居たね。安心した。
…悪い、頭痛くてさ…
薬飲んだから、多分ひと寝入りすれば収まる…
[カウンターの腰壁に背中を預けて、少し目を閉じた。]
あはは。なんかのドラマで言いそうなセリフ。
あと何か食べたい物ある?
[伸びをする彼を見て、立ち上がり]
ジュンタがずっとそばにいてくれるの?
結局、わかってるだけで6人…アンちゃんもいれて7人なのかな?
あの男の子もズイハラさんといるみたいだったし大丈夫だよね?
[そう言って、台所を借りて何か作り始めるだろう。]
―藍住中央公園―
[眠ることもなく、ただ昇る雪を見送る。
吐く息が白くなることもなく。
ただ自分だけが世界から見捨てられたかのような。
いや、最初から存在していなかったような。
そう思うと何故か身震いがした。]
………………。
[寒い。
それだけは感じる。
1人がこんなに怖いものだなんて知らなかった。]
俺はクリームシチューが好きだなぁー。
食べたいなぁー?
[美夏とリビングへ移動して]
あぁ、俺はずっと側にいるよ。
多分、俺を必要としてくれる人がいるなら。
俺は必ず助けに行く。
一人に残したり、しないさ。
[ふと、今日の夢を思い出した]
クリームシチューね。
おっけーだよ!ちょっと待っててね。
[とんとんと包丁を使い、リクエスト通りシチューを作っていく。]
ジュンタは優しいね。
彼女にもきっと優しかったんだろうね。
[そんなことを彼に聞こえるか聞こえないかの声で呟き、何か考えている風なジュンタをそのままに、食事が出来上がれば]
もうすぐできるよー。
スプーンとか出してね。
[そう声をかけ、テーブルにできた料理を並べた。]
おー、すげークリームシチューだ!
[出来上がった料理を見て、子供のように喜んでみて。微かに聞こえた美夏の呟きには、小さな呟きで返した。]
俺は優しくないさ。
失うのが怖いだけだ。
臆病なだけだ。
弱い…だけだ……
[ふるふる、首をふって。食器などを並べて]
[彼が何か呟いた気がして]
ん?何か言った?
[こてり首を傾げ、喜ぶ彼にはくすりと笑い]
さてっと、食べようか?
シチューだから多分、失敗はしてないと思うよ。
[いたずらっぽくそう言ってスプーンを手に取って、いただきますと料理に口をつけ始める。]
ご飯食べたらどうしようか?
また外に出てみる?
ん?なーんでもなーい!いただきまぁーっす!
[美夏の言葉には、なんでもないと答えて。喜んでシチューを食べ始めて。懐かしい、そんな味がしたと思う。]
うまい………や………。
あはは………久しぶりにうまい………
[氷が溶けていく。心の氷が溶けていく。なんでもない日常の、暖かい一コマが、俺を溶かしていくんだ。]
ん………そうだな。
少し散歩しようか?他に人がいるかも知れないしさ。
[うまいと言われてにこりと笑い、自分も口をつける。]
こうしてると皆が消えちゃったなんて嘘みたいだよね。
あー。でも皆が消えてなかったら、ジュンタにご飯作ってあげることなんてなかったのかぁ。
[散歩という言葉には]
そうだね。他にも人がいるかもしれないし、また少し歩いてみようか?
イマリ先輩やマシロさんもどうしてるか気になるし。
歩いてたら会えるかもしれないもんね?
[食べ終われば、食器を片づけ、おまたせと彼へと声をかけるだろう。]
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