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[>>235誰が死ぬべきか、ミハイルのその言葉に、初めて言葉を詰まらせる。
これまでは、自分は死ぬわけにはいかないと、その一心で反論してきたが、代わりに誰かを差し出せるほど、冷酷な人間でもないのだ。
彼が言うには、悪霊かそうでないかを見分ける能力を持った者も存在すると言うが…]
………残念ながら、見当もつきません。
私にそのような能力はないし、あなた方がどんな人物かを判断するには、共に過ごした時間があまりにも短すぎる。
[>>239イェンニの視線も感じながら、長い沈黙ののち、悔しげに、そう答えた。]
>>243
先ほど言ったはずですよ。
あなた方を判断するには、共に過ごした時間が短すぎる…と。
誰を生かすか、誰を殺すか。
その決断を出すにも同じこと。
甘いと言われるかもしれませんが、自分の代わりに昨日今日知り合ったばかりのあなた方の誰かを差し出すことは、私にはできません。
…本当は、私が人柱になると申し出るのが一番なのでしょう。
しかし、それも出来ないのです。
[そう言って、目を伏せる。
これまでに、たくさんの死を見てきた。
そして、自身も死の淵をさまよった。
人一倍、命の重さを知っている。
だからこそ、誰かを殺すことも、自ら死を選ぶこともできなかった。]
[>>251ミハイルはイェンニにクレストを部屋に送るように頼むと、突然自分の腕を取った。
何をする気なのか即座に理解し、必死で抵抗するが、体力にはそこそこの自信があるが、元軍人の鍛え抜かれた力にはかなわない。
抵抗したはずみで、脇に置いてあった籠がひっくり返る。
その時、寒さのため、ピクリとも動かなかったはずの相棒が、籠から這い出てきた。
異変を察知したのだろうか。]
来るな!お前は来てはいけない!
[自分が殺されれば、相棒も殺されるだろう。
相棒は身寄りのない自分にとっての、唯一の家族。
それだけは避けたかった。
しかし、制止を聞くことなく、相棒はそのままするするとトゥーリッキの身体に巻き付き、共に運ばれていった。]
―裏口―
[>>255彼は相棒を連れて行くか、遺すか選べと言う。
もはや、自分の「処刑」は避けられない。
ならば…]
私の命と引き換えに、相棒だけは手にかけないと…
約束していただけますか?
[本来ならば動けないはずなのに、必死に自分にしがみついてきた相棒を、そっと見る。
自分の命は相棒が救ってくれた。
ならば今度は自分が。
相棒のためなら、命を差し出しても良いと思えた。]
>>260[ミハイルは約束すると言う。
嘘をつくこともできるだろうが、今は信じるしかない。
彼は覚悟を決めた。]
悪いね。
お前に救われた命を、こんな形で終わらせてしまうのは、本当に残念だ。
でも、これでやっと恩返しができる。
新しい主人のもとで、幸せに暮らすんだよ。
[そう言って、相棒を離そうとするが、しっかりと絡みついたその身体は、ピクリとも動かなかった。
仕方なく、そのまま、両腕を広げ、]
きちんと、急所を狙ってくださいね。
相棒には当たらないように。
ミハイルに、そう告げた。]
>>264
「ニェーボへ行けますように。」
[それが、彼がまともに聞いた最後の言葉だった。
ニェーボとは、何なのだろう。
理解する間もなく、元軍人だというミハイルは、宣言通りまっすぐに自分の心臓をめがけてサーベルをつき刺す。
そして耳元で何かをささやき、刃を引き抜くとトゥーリッキはそのまま、倒れ込んだ。
白い雪原が赤く染まって行く。
きちんと急所を狙ってくれたのだろう。
そのままたいして苦しむこともなく、永遠の眠りに就いた。]
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