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なんだ、人数も分からないで来たのか。
[そう返したのは、せめてもの意趣返しだ。
日記の記述の変化。
つまりは、自分はミスを犯したのだろう。]
余計な世話だ。
ー登山コーナー ―
[ひらひらとしていた下駄をおいて履き、顎にタブレットを挟む]
ああ、おいらと10thが情報交換をしていたら、3rdのクルミちゃんに立ち聞きされていて、ちょっと険悪な感じになったんだな。
で、面倒くさいことになりそうだからお言葉に甘えてとんずらこいてきたと。
[ざっくり話して]
クルミ、そういえばそんな名前だったっけ。
険悪な感じかー……まあわからないでもないかも。
10thはけっこうどころでなくやる気みたいだし。
情報交換か。
そういえば、ネギヤは0thの行動がわかるんだっけ。
屋上で会った時に逃げられたっきり会えてないけど、彼女、大丈夫なわけ?
一人で逃げ回ってるうちにうっかり日記壊したりとか、しちゃわないだろうか。
[戦いになれてなさそうだった人を思い返して、行動がわかるだろうネギヤに問いかけた]
10thはやる気なんだな。本気で、ちーと日記を持っている連中を相手に戦う気なんだな。
[こくりと頷いて]
ん――0thのことが心配なんだ?
ちーと日記?
えー、話の流れ的に鬼のことかな。
[ちーと、というものが分からなかった。
首を傾げつつもなんとなく理解。
続く問いには]
心配というか、まあ、心配は心配だけど。
0thが鬼だったらそれはそれで。
逃げ回ってて見つけられないのも困るなあって感じ。
[手帳を顎にあてて考えながら応えた]
そうそう、鬼のこと。
[そう頷いて]
うん、おいらも鬼が逃げ回ってて見つからないのは困るんだな。
でも、まぁそれができないように、誰か1人には同行が筒抜けになるようにできていると思うんだな、この日記。
[そう頷いて]
0thが鬼?
[その可能性も否定できない。ただ――95%死亡フラグ。死ぬ為に生まれてきた、同じ用途の村人の絵。その彼女と顔も名前もそっくりだから。その可能性をまるで思いつかなかった。]
筒抜け……まあ、相手が今どこにいるとか何してるとかわかるのは、対策立てやすいしね。
あれ、その可能性もあるでしょ?
[0thが鬼だというのが意外そうな様子にこちらも首をかしげた]
誰が鬼かなんてわかんないんだし。
[ちらりと手帳に視線を落し。
「3rdは対話をしようとしている」
平和的な行動が記されていた]
鬼がどういう行動とるかもわかんないし。
私も、死にたくないしね。
[世界が壊れるのは困る、と眉を下げた]
[非常灯のあかりが、薄く闇を照らす。
目が慣れれば、人の姿の判別くらいはつくだろう。]
今ここに何人いるかだけを、
聞いたつもりじゃなかったけど。
日記が遭遇するって言ってるのは、1stだけだし……、
[それからふと思い出す、
神の声が告げた日記の種類と性能]
……瞬間移動でも出来るお仲間がいる?
[己の日記はといえば現在『9thの、かしこさが1あがった』などと役にも立たないことを片耳に垂れ流している]
そうだったんだなー。可能性はあるんだな。
[小さく首を振って、頭を叩く]
おいらも死にたくないなぁ。
妖精やら精霊やら魔法やら幽霊やらがいない世界って、味気ない…。
だから、もしマシロが勝って、おいらが死んでたら、神になるやつに、世界をよみがえらせてくれるようにお願いして欲しいんだな。
ダメ?
ネギヤは、なんか彼女がそうじゃないって思える根拠でもあったの?
[意外そうな様子に、それが意外で尋ねてみた]
自分の世界がなくなるのが嫌なのは普通だよ、うん。
え? んー、まあ、そんなお願いが通じるかどうか……
生き残れて勝ったのだとしたら、試してみるのはありだけど……
[世界が増えすぎてとかなんかよくわかんない説明をしていた神の声を思い。
壊れた世界の復活が許されるとは思えない]
だめもとでいいなら、いいよ。
[言うだけなら、タダだ]
[―――ぱちり。
昼も夜もない空間に、駒が盤上を移動する音が響く。
ルールもへったくれもなく、
自分の手の内で思うがままに動くのは白のポーン。
ただし駒が立つ盤は、白と黒の格子模様に彩られた8×8ではなく、
木目も鮮やかな9×9――いわゆる将棋盤だった。
参加者の一人にあやかってひとり将棋でもやるつもりが、
間違えてチェス盤に将棋の駒を出現させてしまった。
自分の能力の気まぐれさに我が事ながら溜め息が出る。
それもこれも世界がやばいせいだ。
サバイバルゲームが終われば。
つつがなく安定するようになる――といいが]
そういえば。
あんた、口説かれた経験は?
[飽きたのか盤から手を離し、
使い魔を振り返って問う。
と思ったらすぐに視線を外し、
机代わりに広げた青いストールの端が揺れるのを眺めたり、
ショッピングモールのどこかの非常灯の明かりに瞬きしたりと、
何かとせわしない]
うー、よく知ってる人にそっくりだったから。10年来の付き合いで、それでおいらと同じく、必ず一番最初に死ぬ人で、同じように数千回死んでる妖精友達。
[何となく親近感、を説明するのは難しい]
よし、じゃあ、おいらが勝者になって神様になることがあったら、マシロの世界の復活ができるかためしてみるんだな。
[いいこと思いついたと子供のような顔で頷く]
妖精仲間か。
世界が違うからそっくりさんってわけだ……ていうか、一番最初に死ぬって、死んでも蘇るんだ?
[さすがに妖精の生死がどうだったかなんて覚えていない。
だから不思議そうに瞬きを一つ]
それはうれしいな。
まあ、負けないようがんばるつもりだけど。
[子供のような顔に、そう云えば年下、とどう見ても同年代かそれより上な風貌の相手を見やり]
じゃー、ネギヤと協力関係、と。
まあ、積極的に協力しなくても、お互い干渉しないって感じでもいいかもしれないね。
[手帳にそんな書き込みをしておいた]
―2F階段 閉店前―
[10thに逃げられた後。
覗き込んでいた絵日記に、新たな吹き出しが加わった]
『10thは、3Fで12thと会う。』
12thって、あのふとったおっちゃんか…。
[少し考えて、やっぱり当初の予定通り、
1Fの食品売り場を目指すことにする]
だってオレ様、ぜんっぜん他のやつら見かけてねーし!
もうちっと、こう、 えーと、 なんだっけ。
…敵を知れ?
味方になるかもしんないけど!
―1F・日用品売り場 閉店前―
[階段を下りて1Fに着いたのは、
4th&8th組や1stよりも、少し早くの出来事。
まだ彼らの存在には気付いておらず、
ゆえに未来日記は何も語らない。代わりに、]
『9thは、食品売り場でコショウではっくしょん!』
……?? なんか、あんのか?
[ちょっと嫌な予感がしたので、
先に日用品売り場に寄ることにした。
欲しいものがあったのだ]
えーと、…あった、あった!
[文房具売り場を覗き込み、
カラフルなペンがいくつも立ててあるケースから
シャープペンシルを1本ゲットする]
うん、おいらたちは何だろうな、ゲームの登場人物みたいなもので、一番最初に死んで、「ここに悪い魔物がいます」っていうのを皆に教える役なんだな。
おいらたちが死ななければゲームが始まらないんだ。
[と、簡単に人狼ゲームのダミーの説明をマシロにし]
うん、お互いをお互い狙わないってだけでありがたいんだな。12人全員といがみ合うのも大変なんだ。
[ため息をついて]
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