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……っ!?
[気がつくと警備室の床に転がっていた。椅子ごとひっくり返ったらしい]
ぁいててて。
[腰をさすりながら起き上がり、館内の見回りへ出掛けた]
[あくびを噛み殺し、懐中電灯の明かりを揺らし歩を進める]
――?
[アーヴァインは、どこかから聞こえてくる音色に耳をそばだてた。
脚は、惹かれるように*旋律の元へ向かっていく*]
[うー。と唸るようにしながらもぞもぞ動く。眩しそうに薄目を開けて、自分に触れながら眠っている少女を見とめた]
誰だ。起きろ。
いや、やっぱり起きなくて良い。なにか気まずい。
自身の所有者であった存在に無茶苦茶に扱われた挙句、塵のように捨てられて、いくら触れ合ってもけして温まることのない寒風吹きすさぶ冬の街の酒場に出て、誰彼構わずに愚痴りながら止めようもなく泣いて、それだけが救いであるかのように大量のお酒を浴びたあげく一晩の記憶を永久に失って、見知らぬ誰かと迎えた朝に似ているような気がするんだ。経験ないけど。
[どうしようか考えながら、眠りこける少女を澄んだ黒目で見つめ。
冷えた夜気に少し身をすくめているのに気づいて]
……。寒いのか。わがままなやつめ。
[温めるように少女の首もとにそっと寄り添って、
なんとなく、そのままゆっくりとした時間を*過ごす*]
[ぱたぱた]
[色んなところを駆け巡る]
[絵画のブースも何度か横切り]
[色んなところに足を運んだ]
[ぱたぱたぱた]
[好奇心に任せて駆け巡る]
[絵画のブースのとある絵が]
[蛻の殻になっているのにも*気付かずに*]
[絵画のブース。
メイは一枚の油彩画の前に立っていた。
その絵には赤毛の少年が描かれている。
ヴァイオリンを弾いていて、翠の瞳が、生きているみたいにどこかを向いている。
随分と、洗練された雰囲気が漂っていた。]
[鎧が立ち並ぶスペース。
様々な時に様々な場所で何かを護って来た甲冑達がそこかしこ。]
今宵もここは、広すぎる。
[ため息を吐き、その場にへたりこんだ。
永遠に踏み出されぬ、馬の足元へと。]
ぱたぱたぱた。
[廊下を抜けると大きなホールに出た。中央にある天使の像に近づく。微笑んでいる天使に向かって笑顔で手を振ってみる]
ダメかぁ。動いてくれるとおもしろいんだけどな。
[視線を下に動かすと左足が赤く染まっていることに気づく]
…あ。靴下。おもしろいことする人がいるんだ。
[くすくす笑いながら天使を眺めている]
[指をスッと高く上げた。
ヴァイオリンを弾く少年の絵の目の前で、指揮者のように。]
・・・・・・何、やってるのかな。ふふ・・・。
[4拍子を二小節分刻んで、自嘲気味に笑う。指を下ろそうとした時、どこからか旋律が聞こえたような気がした。]
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