87 風の音・刻の音・ワスレモノ
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―――っ……!!!
[耳を衝く破砕音に身を竦めた。
回る。ぐるりと、身体が……世界が。]
………。
[三半規管の異常に堪えつつ目を開けた時、チカノはまだ近くにいただろうか、それとも。
いずれにせよ目の前に時計を持った兎が鎮座おわしているのに気付くまでには少々時間を要したのだった。]
(29) 2012/05/01(火) 00:46:25[海辺の道]
チカノは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/01(火) 00:47:15
─公園傍の道─
あ、消えた。
[そうしているうちに一方的なお話は終わり、ウサギは去る。
なおも何度か瞬きをして]
いやーびっくりした。
……喋るウサギの幻覚とか、オレ疲れてんのかな……
[キンキンとした声は未だに耳に残っているが、無理矢理そう思い込もうとする。
頭を緩く振って立ち上がり]
(30) 2012/05/01(火) 00:47:19[公園傍の道]
チカノが接続メモを更新しました。(05/01 00:47)
……ってか、あれ。
こんな、人少なかったっけ……?
[辺りは妙に静まり返っていた。
今いる道を見渡しても、賑わっていた筈の公園内にも、人影が殆ど見当たらない]
(31) 2012/05/01(火) 00:51:41[公園傍の道]
[自分もだいぶくらくらしているが、具合が悪い者が目の前にいればそちらが優先されるというもので]
ん、無理なく無理なく。
力は抜いてね、その方がラクになるから。
背筋伸ばした方がラクだから、そこのガードレールに寄りかかって……。
[穏やかな口調で言いながら、道路の端を振り返り]
……え?
[異変に気づいた]
(32) 2012/05/01(火) 00:53:49[海辺の道]
……ここのガードレール、こないだの再開発で全部取り替えた、よな?
[ついさっきまで見ていたのは、黒のガードレール。
けれど、今そこにあるのは、錆の浮かんだ白のガードレール。
よくよく見れば、アスファルトもでこぼことして、割れ目から草が生えている。
そのでこぼこ加減には、見覚えがあった。
学生時代に、通った道──それ、そのもの]
(33) 2012/05/01(火) 00:54:00[海辺の道]
会社員 ロッカは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/01(火) 00:54:53
― 駅前公園 ―
元の時間には、戻れない?
[訳が分からないまま、池を見た。
近年、公園は再整備され、噴水を使って池の水も循環するようになって。
訪れる人々の心を和ませていたはずなのに。
酷く濁っている。>>5
端の方に浮いている蓮も、元気がないような。
ああ、こんな時期もあったかなと思う。
あの頃はこの公園があまり好きではなかったと、曖昧な記憶が浮かんで沈む]
(34) 2012/05/01(火) 00:57:10[駅前公園 ベンチ]
─ 公園傍の道 ─
確か、あの店10年前に建て替えてて…。
………俺夢見てんのかな………。
でもさっきまでちゃんと起きてて…。
[瞳を閉じ、空いた手で顔半分を覆って考え込む。寝ていないなら夢を見るはずは無い。あーでもないこーでもないと思考を頭に巡らせ、ふと兎の言葉を思い出した]
…『元の時間』に、戻れない…?
いやでもそんなはずは。
……けどそう考えると合致はする、なぁ……。
[あれこれ考えて、しばらく、うーんうーん、と唸っていた]
(35) 2012/05/01(火) 01:01:37[公園傍の道]
ごめん、なさい
[あの感覚は祐樹も一緒に感じていたはずだ。
程度の差はあれど、この人だって常と同じではないだろう。
それなのに気遣わせてしまっている>>32のが申し訳なくて、切れ切れに謝った。
が。]
…?
ゆーき、さん?
[不思議そうな声に、どうしたのだろうと名を呼んで。
問われた言葉>>33に、ぱちりと瞬いた。]
(36) 2012/05/01(火) 01:03:15[海辺の道]
[この街に住むようになってから、まだ2年しか経っていない。
けれど、毎年夏はここの海に泳ぎにきていたからその前から知ってはいて。
祐樹に言われた通り見た場所には、懐かしい色合いのガードレールがあった。]
なん、で?
(37) 2012/05/01(火) 01:06:40[海辺の道]
[>>0:165頭を下げた相手は、旧知と呼ぶには馴染みが薄い、けれど印象深い青年だった。
古びた腕時計を修理した事を、心から喜び、今もこうして礼を尽くしてくれる若者(職人から見れば、まぎれもなく若者だ)は、そうは居ない]
コンニチハ。
[その想いのせいか、軽く帽子に手をあてて、いつものように返す挨拶も心ばかり深い笑みに彩られた]
(38) 2012/05/01(火) 01:10:20[公園]
― 駅前公園 ―
……あの頃?
[自分で思った言葉に引っかかって、声に出す]
あー。過去にタイムスリップした?
そんな映画みたいな話。
[笑ってみるが、頭にストンと落ちついた]
あるわけない、のになあ。
(39) 2012/05/01(火) 01:11:05[駅前公園 ベンチ]
[思わず投げた疑問には、同じく疑問>>37が返る。
とはいえ、答える術などはないわけで。
がじ、と頭を掻いて、息を吐いた]
……ほんとにこれ、わけわかんねー。
[ぼやくように呟いた後、ふる、と頭を振る]
まあ……とりあえず、菊子ちゃんは今は身体休めて。
それから、考えよう、うん。
(40) 2012/05/01(火) 01:12:56[海辺の道]
……つーか。
[遅れて、人影以外の違和にも気がつく。
この街に通うようになったのは中学の頃――駅の改札が自動に変わった後のこと。
やや不便だったため、祖母を通じて知り合いの主にお願いし、途中から風音荘にお世話になり始めた……というのはさておき。
当然、10年も前の様子は知らない]
この年になってまさかの迷子?
いつの間に……ってかありえねー……
[つまり目に映るのは知っているようで少し違う、知らない街。
頭を抱える。と]
あ。
[少し先で考え込む人>>22に目を止めた]
(41) 2012/05/01(火) 01:13:16[公園傍の道]
[ポーン、ポーン、ポーン…]
オヤ…?
[聞き慣れた音に、足を止める。その音に、時計の調子を計ってしまうのは、職人故の癖のようなもの]
コレハ…
[そうして最後のオトが響く前に、職人は僅かに眉をひそめ]
(42) 2012/05/01(火) 01:14:42[公園]
―公園傍の道―
さっき、あの人いたよな……
[逡巡したのは少しの間。
小走りで傍に寄り、未だ少し耳の奥が痛むのは無視して]
あの、すんません。
……ココってドコっすか?
[言葉の間抜けさに若干気恥ずかしさを覚えつつ、彼に問い掛けた]
(43) 2012/05/01(火) 01:15:29[公園傍の道]
オットット!
[すっかり、オトに気をとられていたせいで、くるりと周囲の景色が回転した拍子に、そのまま、すとん、と地面に尻餅をついた]
(44) 2012/05/01(火) 01:17:55[公園]
[目に映るガードレールに感じるのは、懐かしさよりも不気味さの方が大きい。
どうしていきなり変わってしまったのか、それはきっとぐるり回ったあの時にだろうけれど。
でも何で。
あぁ、そういえば兎は何と言っていたっけ。
混乱した頭で思考するも、まとまるわけがなくて。]
は、い。
[祐樹>>40に小さく頷いて、軽く目を伏せた。]
(45) 2012/05/01(火) 01:21:23[海辺の道]
─ 公園傍の道 ─
へ?
[考え込んでいたところに声をかけられ>>43、間抜けな声が零れ出た]
え、あ。
どこって……。
[問いかけの内容に一度瞬いたが、相手も聞き覚えのあるこの街の名を口にする]
…つっても、なーんか変なことになってるみてぇ、だが。
[付け足して紡いだ言葉には、困惑の色が混じっていた]
(46) 2012/05/01(火) 01:21:55[公園傍の道]
学生 バクは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/05/01(火) 01:22:37
[地面に座り込んだ職人の目の前で、兎が時計の修理を依頼したいとまくしたてる]
修理?ソレハ、確カニ、私ノ専門ダガ…
[兎が喋っていることに、何故だかあまり違和感を感じない。それよりも、内容が気になった]
『鍵』ト『螺子』?
ソレハ、特別ナ、モノなのかネ?
[問いには応えず、兎は姿を消す]
(47) 2012/05/01(火) 01:23:47[公園]
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