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……お前も含む此処に居る…――
[人間だ、と。
消えた語尾は簡単なひとこと。
含む意味も、簡単な 其れで]
…――
[男は重い口を噤み、炎の温もりへと顔を向けた*]
[しばらく炎を眺めていた。
ドロテアの唇が、何か言葉を紡ぐのを聞いたかもしれない。
――次に顔を上げたのは、再びの冷気と共に、車椅子の音が耳に入ったから]
彼女の代わり、ね。
確かに、君の言う事は最もかもしれんな。
[贄となるのは御免だが、そこまでを口に出すことはない。じゃらりと鳴った杖の音に、視線だけをそちらに向けた]
[視線こそなくとも向けられるマティアスの顔と、低い声。疑わしき者の所在―――彼の言葉に彷徨いそうになる視線を留め、声の主さえ見ずにじっと燃える焔を見る]
…そうですね。
僕たちの中にいるなら…―――
[…ィ―――含む意ごと語尾を消すマティアスへ顔を向けると、身動ぎに軋む車椅子。じゃらり、会釈をくれたビャルネの杖の音が、一際大きく聴こえた気がして言葉の半ばで*口を噤んだ*]
…………
[そのうちに、任を終えた使者の男も、長老のテントに辿り着いた。す、と中へ入り込み、集まってきている面々を見やった後]
……アルマウェル、戻りました。
[そう告げてから、奥に進み、長老の近くに腰を下ろした]
……
[常から思わしげに映る瞳は、静かに周囲の様子を眺め]
[ラウリの、レイヨの会話を聞いている。
身じろぎをするたびに、杖がじゃらりと音を立てる。
新たにやってきたのは、人を呼び集めていた使者で。]
――これで、全員かのぅ……
[ちらり、テントの中の人々を見やり、ポツリ呟く。]
[アルマウェル。
任を終えたのか、と男が長老の近くに座るのを見届けた。
全員。
ビャルネの言葉に、ゆっくりと周囲を見回した。
そして、手元の帽子に視線を落とし、軽くそれに触れた]
[長老の孫たる娘はこの状況でも気丈に見えた。
テントの内を眺める視界の端で、動いた娘の影が俯き加減に帽子を深めるならひとつ瞬き、やがて彼女の口元が動いたのには気付いただろう。
僅かに目を細めたけれど、やはり言葉はなく。]
ドロテアの代わり、ね。
[訪れたレイヨの言葉に呟く声は感心も何もない。]
ドロテアが潔白だとして、己を差し出す意味は?
――容疑者から長老や第三者が選ぶ事になら
意味があるかも、な。
[そう至るまでの想いや理由は言わぬまま。
思考の先にある自身の結論を置くだけ。]
[呟いてからはその話から興味が消えたように炎を見つめ、アルマウェルが戻ったらしきにはお疲れさん、と一言。]
[炎を見つめていた瞳は伏せられ、遠く聞こえる狼の声に耳をすませてまた開けばまた揺らめく赤が映る。]
それにしても、随分と吠える。
全く、奴等は疲れる事を知らないのかね?
[テントの外から、村の外から聞こえる狼の遠吠え。
苦笑じみてそう言葉を発するも、目まで笑わせる事は不可能だった]
―長老のテント―
[ばさり。
入口を塞ぐ布が音を立てる]
……話は聞いたよ。
狼遣いがいるっていうのは――
いや、聞くまでもなかったね。
[狼がいつもとは様子が違う、それだけで十分だった]
操られてる、ってことなら
分からないでもないかねぇ。
あいつらが自分の意思を持たない、
生き物のかたちをしたモノだというなら。
そうだというなら、本当に我が身なんぞ気にせず
命ぜられるままに動くんだろうさ。
死ぬまで、ね。
[疑問を呈するようなラウリにはさらりと答える。
時折、言葉の狭間に獣の声が響く]
[熱く灼けた樹脂をラウリの頬へ飛ばしたあとは、
しばらく皆の紡ぐ会話と、挟まれる沈黙とを聴く。
僅かに届いた細いこえ――
確かにドロテアが笑みを含んで零したそれに瞬き、]
… ドロテア?
[名を呼んで顔を上げるも、供犠とされた彼女の
手元を見るとそれ以上を問えずにくちびるを結ぶ。
その後に車椅子で場を訪れた青年レイヨが、彼女の
身代わりについて言及した折も…蛇使いの面持ちは
変わらなかった。それ以上、苦くならなかったから]
赤マントも、戻ったか。さっきはどうもね。
[自身のところへも知らせを運んできた使者へと
くだけた声を向けたのは、その苦さを潜めてから。
蛇遣いは、暖を取ることに集中したいかのように
毛皮を被ったままじっと火の前から動かない――]
全員ではないのか。あとは誰が…
――と。
ウルスラ先生だったか。これはまた…
[折に姿を見せたウルスラの姿に、眉を下げた。]
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