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[ビル街だった所を、さまよう様にずるずると歩いている。
知らない人が、にいさまの事を褒めてくれた。>>73]
そうだよ、にいさまは素敵な人だもの。
早く会いたいな。でもあの人も親切そうな人だったな、顔ほど怖くなさそうだし…
ピンピンしているから、新鮮で美味しい。きっと。
[この街には、生きている人が他にもいそうだし探検しようかな、家に帰りたい、少し眠い、など色々な希望欲望が頭の中でぐるぐるしながら、さらに歩き続ける。]
[巨大な熱の移動。香る、人工的な臭い。
ナイトウォーカー《みみず》のように地を這い歩いていたが、巨大な熱の接近に一歩早く足を止め、驚愕する態の軽業師を小首傾げるようにして感覚する。]
暖かい。
[まるで、目の前に見えない壁があるのを表現するパントマイムのように、大気に放出された熱を感じ取ろうとしているのか、目の前の空気に手を触れさせる。]
押し潰す圧……
[右手を、人差し指と中指と薬指の三本を、操り人形のように前方へ差し出す。親指と小指は重力に任せるまま垂れさせて。軽業師の事をそう評する。]
[長い感傷]
[男にとってはいつの間にか、軽業師が消えたあとの虚空に向けて言う。]
総てが狂ってしまった年。
狂い始めた都市に、私の愛するものが奪われた日。
私はその日の感傷に囚われ、あてのない復讐を執行し続けている。
それだけの事さ。
君もあるいは、私の復讐の対象かも知れない。
しかし、礼代わり
今はそれを問わずに置こう、ね。
[酒瓶を拾いあげ、そっと片腕で抱く]
代金はいずれ。
― 砂塵の街 ―
[赤い空が、執行人が感傷馳せた
其れよりもいろを深く沈めた頃合。
摺足めいた足跡を連れた人影に立ち尽くす儘、
軽業師は相手の仕草にじわり表情を歪ませる。]
[実験体の彼を目にして――浮かぶ感情は苦い。
奥歯が馬銜を噛み込んで、かりと音を立てた。]
…
[『押し潰す圧……』届く声に躊躇う間を置いて、
遣り切れぬ態で緩く頭を振り…彼へ歩を寄せる。]
[トン、トン …トン
ひとつずつ、文字をわからせる緩慢さで
相手のてのひらへ手話綴るを指を触れさせた。]
( ― "それ"は、だれだった? ― )
[あたたかく][おしつぶす…]
[変わらない評に苦り切った面持ちを浮かべて。]
( ― マティウス ― )
[「檻」の底に見知る相手が呼び返すのは、
「番号」かそうでないものか――――
反応と同時、軽業師は鋭く長身を屈めながら、
労いさえ籠めて触れ合わせた旧友の手を弾く*]
[先の銃声で幾らか、崩落の危険が瓦礫と化していたか。
その中を、さした感傷無く再び歩いていく。
先を歩いていた小太りの影は別の道を行けば見えなくなり。]
……アッチのほうガ、俺は好感が持てるナ。
[その道すがら、『恵みを』と、地を這いずる骨と皮だけの物体の声に、耳を貸す事など当然のように無かった。
食料無くして已む無くだろう、探して迷い込んだ、力を持たないモノの言葉など、何の意味があろうか。
必要な分以上を捕食していそうな体格を思い出す。
鈍そうだと思いながらも、人を喰らい生き延びているのであれば、決して弱くは無いのだろうと予想しながら、口端をあげた。]
おうち、とり、眠い。
お家まで鳥が運んでくれたら、すぐ眠れるのに。
[色々な希望欲望が合算した結果、都合のよい妄想が完成した。そんな都合のいい事は起こり得ないので、まだ歩き続けている。]
んあ、建物が崩れたのかな。
[遠くない場所で、瓦礫が崩れ落ちる音がした。混濁していた思考に刺激が与えらる。]
いってみようかな?
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