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[崖の上の死闘の結末を離れた草むらからこっそり確認する]
あそこから落ちたら助からないというのは昼間調べ済み
ペケレお疲れ様
君はいい相方だったよ
残るは3人か
[玄関の前の植え込みで様子を伺う
人影が望む場所に入った時紐を引いた
屋根に仕掛けておいた鮭を咥えた熊の木彫り人形が、ものすごい勢いでライデンの頭に直撃した]
あと二人
[倒れたライデンの呼吸が止まってることを確認しつぶやいた]
[倒れているライデンの腕に木彫りの熊をかかえさせ、玄関から屋敷に入る]
あと二人、どこにいる
[ふと後ろに人の気配を感じ、振り返るとセイジがオトハの遺体の置かれた部屋の入り口で、驚いた顔で立ちすくんでいる]
ちっ、見られたか
[手にしていた銃がセイジの胸に向けて放たれた*]
ほんとにね
たった一日。されど長い、一日だった
こんなにうまくいくとは思ってなかったよ
あなたが最後の一人ですよ
あの人形がザクロさんかな
[いつの間にかテーブルの横に立ち一体の人形を指し示す]
1人のインディアンの少年が後に残された
後には誰もいなくなった、か
[壁の10人のインディアの最後の行を読む]
あなたはどうやって死にたいですか
選ばせてあげてもいいですよ
邪魔は入りませんから
死んだ?
僕がですか
薬を飲んで寝ていたらベックさんに勘違いされただけです
[くすくすと笑う]
まあ、勘違いさせたのですがね
死んだと思われた方が動きやすいでしょう?
ああ、あの世にいる僕を見たと思ってたのですか
あれはあなたの食事に入ってた薬が見せた幻覚でしょう
……って、もう聞こえませんか
[崩れ落ちたザクロがこと切れたのに気が付いた]
あんまり使ったことなかったが、けっこう便利なものだな
[手にした銃をまじまじと見つめ、指紋をふき取った
玄関先のライデンの死体へと戻る]
少し拝借しました
あなたもこんなものをお持ちとは、さすが宇野さんが選んだだけのことはありますね
[揶揄するように呟きながら元の場所へ銃を収めた]
[つと、視線を向けた草むらが不自然に揺れている気がした
手入れの行き届いてない庭先の奥へ身構えながら足を運ぶ]
――っ
[何かに足を取られ世界が暗転する]
……古井戸…か
こんなところに
[落ちた時に何処をぶつけたものか体が上手く動かない]
くすっ
世界は本当に理不尽だ
どうにでもなればいい
それでも
……あの人は僕のことを褒めてくれるだろうか
[暗い古井戸の中でグリタは意識を手放した]
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