[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
そうだね、連絡あるよね。
[そんなの、何処にも保証がないんだけど。それでも、俺の手はそんなに長くないから。俺が守れるものなんて、何一つないんだから。今腕の中にある人さえも、守れるかわからない。それでも俺は、助けたいと思うから。美夏も、イマリも、マシロも、ズイハラさんだって。もう一人いた子供の事は、よく見えなかったからわからないけど。それでも、偶然に同じ世界に取り残されるなんてありえないから。きっと何処かで関係があるんだろうなと。]
俺達、何してよっか?
さぁ、どうなんだろう?
でも、やっぱり1日一人なんだろうなぁ。
危ないかもだし、軽率に送るのはやめとこうな?
[そう言って、少し考える。]
美夏ちゃん、あのさ。
異常な状況下で芽生えた愛は長続きしないって知ってる?
[少しだけ悲しそうに]
ほら、映画とかでよくあるじゃん?
すげー事に巻き込まれて。
二人で頑張ってるうちに、恋してるって奴。
あれってさ、種としての生存本能って奴なんだって。
だから、日常に戻ったら、冷めちゃうんだってさー。
[彼女の肩を抱く手に、少し力がこもったかも知れない。]
………そんなんだったら、戻りたくないなぁ。
ずっと好きでいたいしさぁ。
あぁ、冷めちゃうの。寂しいよねぇ。
[顔を伏せた彼女から紡がれた言葉は、少し恥ずかしくて。]
あ………いや、今の気持ちに自信がないんだ………
俺、美夏ちゃんの事………好きだけど。
この好きが、壊れちゃうかもしれないの、怖いし。
もしも時が止まるなら、今のまま………
[言いかけて、自分の言葉に赤面する]
[するり、腕を抜けた彼女。彼女から紡がれた言葉は嬉しかったけれど。いや、嬉しかったんだろうな。単純に。]
ずっと一緒にいるよ………許されるならずっと。
俺、やっぱり美夏ちゃん好きだし。
壊れないって、この気持ちは本物だって、思えるし。
………うん。
[ふぅ、と一度深呼吸。真面目な顔で一度だけ]
好きだよ。多分、アンよりもずっと。
[言い終えたら、照れ隠しに顔を反らして]
[沈黙という時間には、二種類あると思う。辛い沈黙と、嬉しい沈黙。今の沈黙は、一体どっちなんだろう。後者だと、自分では思っている。それでも、このままじゃいけないと思って。]
……ね、行こっか?
ろくにデートも出来ないけどさ?
[つとめて、平静を装ったつもりだ。それでも顔は赤いけど。]
どっかいく?
それとも、一回飯食いに俺ん家帰る?
[帰ると言われたら、恥ずかしくて爆発しそうだけど。それでも、無言で手を差し出してみる]
そうだね、素敵なデートだと思うよ。
戻ったら、自慢しよーねー?
[ぴこん、と携帯のムービーを撮影する。誰もいない街。真っ白に降り積もった雪が天に帰る。その中を歩く二人。これを幻想的だと言わずに、何を言うのだろう。]
今帰ったら、俺緊張して飯食えないかもだけど。
それでも、結構冷えたしさぁ。
風呂くらい、入りたいし?
[なんだか、自分でどんどん恥ずかしい方へ走ってる気がする]
[美夏から見せられたマシロのメールを確認する。]
……best of マイペースだなあいつ……
まぁ、無事ならいいか。
[何処からかくしゃみが聞こえて、俺は振りかえる。]
あはは……胸いっぱいとか言われたら、照れるべ。
[困ったように笑って]
そーだねー、暖まりてぇー。
でも、風呂ってわくのかな?
[素朴な疑問。振りかえった先にいた少年には見覚えがあり]
……あ、ズイハラさんの隠し子……
彼氏………?
[しばらく考えてみる。考えてみる。考えてみる。]
俺、彼氏………?
[美夏の方を見て、聞いてみた。]
俺はジュンタだ、少年。よろしくな。
[じぃっと見られているので名乗ってみた]
おう、俺はもてねーぞ?
[何故かデンゴに胸をはってみた。]
難しい話をするとだな、彼氏ってのはどこから彼氏なんだ?
好き同士なら恋人か?
手を繋いだら恋人か?
恋人になってくださいなんて、大人は言わねぇんだよ。
いずれわかるさ、少年。
[ぽふり、頭をなでようとしてみた]
[彼氏だよね?と美夏に言われたから]
……うん、彼氏だと思う。
[何をもってそう呼ぶのか、俺にはわからないけど。自分達は結ばれるのか、この世界には問題が多すぎて]
お………名簿か。お手柄だな少年。
[だとしたら、既に全員会った事になる。この中に死者がいる。確実に、一人は。辛い。身を切るように辛い。]
少年、腹へってないか?
この姉ちゃんが、うまい飯作ってくれるぞ?
食いに来るか?
[考える事を、やめてしまいたい。元の世界に戻ったら。一人、確実に、いなくなるのだ。俺の世界から。]
構わねぇよ。一緒に食おうぜ。
[いいよな?と美夏に聞いてみて。二人きりだと、どうもまともにいられそうもないし。第一………]
美夏ちゃんが、死者じゃない保証なんて何処にもない………
[俺は、怖いんだと思う。大切な人が、また一人いなくなる。マシロもデンゴも、俺は大切だと思っているし。美夏はもちろん。ズイハラさんだって大切な友人だ。イマリだって……大切な人には違いない。嫌なんだ。いなくなるのは。]
………あぁ、この世界が永遠なら………
死者などいなくて、全てが元に戻るなら………俺は………
[イマリからの電話はいまだない。]
[信じている。これほど曖昧で、しかも強烈な言葉があるのだろうか。死者ではないと信じている。さて、死者だと何か問題があるのかな?死者にもし罪があるとするならば、それはこの世界を作った事ではないと思う。その人の罪は、死んだ事。サヨナラを先伸ばしにした事。なんて言いつつ、俺はサヨナラまで一年もかかったのだけれど。]
よしよし、行こう行こう。
腹も減ったし、寒くて風邪ひきそうだ。
[つとめて明るく声を発した俺の頭に、ずきりと頭痛が走る。あぁ、迫っている。また新しい、誰かが消える。止められない、止まらない運命が、俺には重く、辛いんだ。]
―外→俺の家―
―俺ん家―
リビングはこっちだぞ、デンゴ。
男しかいない家だから、好きにしていい。
テレビは映らないけどなー。
………ねぇちゃんの料理はな、女の子の味さ。
優しい味がするよ。
[思い悩むのはやめにした。とりあえず、今を精一杯生きる事。それが何より大切だと思うから。俺はそのまま、風呂を沸かしに行った。スイッチは入るし、ちゃんとお湯も出るようだ。]
お湯も巻き戻しで、水になるかと思ったぜ。
[軽く肩をすくめてみたり。]
[お風呂の準備を終えてリビングへ。どうやら、料理もできたらしく。美夏が何やら運んできている。]
うー、腹減ったぁ〜!
めーしー、めーしー、めーしー!
[作ったハイテンション。作り物の笑み。]
いっただっきまぁーす!
家族みたいで楽しいなぁー?
[あはは、と笑って。楽しそうに食べるんだけど。それでも現実は変わらないから。辛いんだと思う。]
家族にみえないかな?見えてたらいいのにー。
[明るく振る舞うのは大変だ。それでも、なんとか頑張って。誰を………という言葉しか、頭に浮かばなくて。この嫌な気持ちはなんなんだろう。美夏以外なら誰でも……と思えたならどれだけ楽なんだろう。なんで、そう思えないんだろう。]
イマリとズイハラさん………無事かな………
[かちり携帯を取り出せば、無機質な画面がやけに後ろめたく。誰の名もかけぬまま、雪に願いをとだけ打ち込み。]
………終わらなければ……いい………
[そう小さく呟いて、入れた名は誰の名か]
[1] [2] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ