[そうか。彼が学校にも行かず博打をしている理由はそこにあったのかとなんとなく複雑な思いで聞きながら、牌を打つマネをする指先を見つめる。]
二度と届かない…か。
そういえば明日は雪が降るかもって天気予報で言ってたよね?
ほんとに降るのかな?
もし降ったらその彼女が降らせてくれたのかもね。ジュンタに会いたくて。
[自分で何を言っているんだろうかと思いながらも何を言えばわからなくてとりとめもない事を話してみる。]
そうだ!クッキー食べようかな。
せっかくジュンタが並んで買ってきてくれたんだしね。
[手の平に収まっている可愛らしい包みを慎重にあけ、中からクッキーを取り出しぱくりとくわえる。もう1枚取り出し]
あーん。
[雰囲気を変えようとふざけたようにジュンタの口元へと。]
うん。雪綺麗だよね。
雪が降らない時よりも雪が降った時の方が暖かく感じるのはなんだろね?
[こてり首を傾げながらも、あーんと差し出したクッキーをジュンタが食べるのを見てにこりと笑う。]
ん?げっ?
甘いもの嫌いだった?
[げの意味が分からなくてそう尋ねながらジュンタの視線の先にある物を見てみようと自分も視線を動かせば]
あ!イマリ先輩だ。
[木陰で何か百面相をしているイマリを発見。]