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[熱いと感じたのは一瞬で、恐ろしい勢いで、痛いほどの勢いで傷口から熱が抜け落ちて行った]
死んでも消えないんですね。
……ずーっと見ているんでしょうか、みなさん。見ていたんでしょうか。
[床に広がる血を見ながら、静かな表情]
どうしたら、楽になれるんでしょうね……。
――楽に?
[自らを死の淵にへと手を掛けた女は、
今、自らと同じ空間に居る事に、少しだけ不思議さを感じつつ]
なぜ、そう思うの?
[純粋な興味を抱き、尋ねた。]
ニーナがただの村人、ねぇ。
[ローズマリーの声が響く。
俄かにざわめき出す生の空間を、
何処か鏡越しに眺めるような眼差しを向け、指で顎を弾いた。]
じゃぁ、まだこの惨劇は終わらない、ってことだね。
ローズマリーが、WolFの手引きをしていなければ、だけど。
[驚いた様子もなく青年を見た]
名を借りているのを見られましたか。
そうか、死者は、じぶんを殺した者と会えるんですね……。知っているのでしょうか。
[謝罪はなく。しばらく考え込むが>>+2に顔を上げる]
え?
ああ……死んだ人は楽になったと思っていたんです。もう、疑ったり、脅したり、傷つけたりしなくていいんだろうって。
でもこれでは──ただ、体が無くなっただけで──楽にはなれない。
[誰かを探すかのように、遠くに視線を置いた]
でも、殺された人にとっては幸いなのかもしれません。
[視線をラッセルに戻す]
殺したものに……フクシュウする機会を得ることができますから。
名を、借りている?
[不思議そうに問い返した。]
そう言えば…――
[ふと引っかかる事を思い出し、しばし考え込んだ。
自室に仕舞いこんだ件の彼に対する、幽かな違和感。
あれはいつ、感じたものだったのだろうか。]
死んだら楽になれる、その話は幻想だよ。
死んだってしがらみから逃れられる訳でもない。
嫉妬も、独欲も、なにもかも全てが等しく存在する。
もちろん疑う事だって、ね?
[>>+6 ゆるく頷いた]
ええ、変わらない……。
なら生きている方がましですね。
[小さな声で呟いた]
あなたは、つよいんですね。
[何かを思い出すように、やわらかく微笑む]
[みないようにしながらも、どうしても追ってしまう医師の姿]
どうして……違うって言ったじゃないですか。
[>>14>>15 目からは涙が落ちる*]
せんせぇ……そんなのはいやです。
生きている方がマシ、かは解らない。
でも、僕らはもう息絶えた。
それは変わらない事実でしかないよね。
[淡々と言葉を紡ぐ。
亡骸の傍に居る幼馴染の姿を見て。
―― 一瞬だけ唇を噛み締めた。]
強くは無いよ。
――ただ、
何かに責任を擦り付けるほど弱くもなければ、
自分の身に起きた不幸事を嘆くほど、弱くもないだけだよ。
[そう言って、死したばかりの魂に背を向ける。]
――理不尽な事も、死して尚、また変わらないね。
[一瞬の違和感。身じろぎをして起き上がり、そのままふらりとベッドから降りる。外は静寂。そして窓ガラスに映った子供たち]
…あれ?
[その違和感に、振り返ってみたのは]
[医師が眠りに落ちてしばらくした後、先ほどの青年の問いかけに答え始める]
はい。私たちは地上には居ません。
でも──
[送る視線は、誰に向けたものか]
こんなことになるのなら、あの人には、生きて欲しい。
…!
[反射的に部屋を飛び出す。何かに追われる夢のように。階段を駆け降りると、家も飛び出し、走る。そして、村の中央に差し掛かったころ]
誰か……!
[とっさに人の声のした方に駆け込む。それが自衛団の中であることは確認もせず]
あれ…?
看護婦のおねえちゃん。
…ラッセルにい?
[それは自分の目の前で命を落としたはずの。
言葉を交わしていた二人を呆けた様子で見つめた]
あなたは強い。いえ──……私や、私の周りの人たちは弱かった。
自分が「犯人」でなければ、「誰か」が犯人であるだろうと思い、疑い、「被害者」であるがゆえに、「加害者」へ向ける悪意には制限がない。
一番理不尽なのは、最初に手を下したものだ、とは思います。
けれど、そこから起きたことは─…。
あなたたちのように強ければ、こんなことにはならないのかもしれませんね。
[少しだけ間があった]
もしかして、あなたは、人を殺したことがありますか──?
ウェンディさん。こんばんは。
[少女に柔らかな笑顔を向ける。かつて医院に居た頃によく見たような]
もう、大丈夫ですよ。
"ここ"ではもう、あんな目にあうことなんて、ありません。
[歩み寄ることも、手を伸ばすこともなく、距離を置いたまま]
こんばんは。
[反射的に答えて、我に返る。じっと、看護婦の顔を見つめて]
ここって、どこ?
夢の中?
[扉に手をかけたまま、問うた]
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