情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
[投げ出した足許に掠める藍の着物。
その裾に微かに夏花の花粉が恭しく
散りばめられていようとは、誰が気付こうか。]
ひとりよりふたり、ふたりよりさんにん。
賑やかに越したこと、ないんでしょうかね。
[語尾を上げずして問いと換え、
どこか薄らぼんやりと聞こえる声に返す。]
[困ったような、呆れたような、諦めたような。
さまざまな想いが入り混じる柔くゆれる声に、
小さく微笑みを浮かべ]
そうね。あたし達には解らないわね。
真意なんて。
[一絡げにされた心地よさを漂わせ。
ひとつ頷く。]
それはそうと、次は誰を誘うのかしら?
[茜色に染まり行く空を見上げ、問う。
"誰が"、などという野暮なことは紡がない。
生ぬるい風が、頬を撫ぜる。
呟いた眼差しは、一度だけそっとまつげを伏せた。]
かみさまは、賑やかなお人がお好きかしら?
それとも、謎めいたお人がお好みかしら?
[くすくすと小さな笑い声を立てて。
伏せられた視線は、次なる紅色のあかしを待つ、
摩訶不思議な手紙へと。]
妖精が降りたとも聞くが――まぁ、いずれは呼ばれるだろう。
[くすくすと聴こえてくる笑い声に、並ぶ名前を眺めていた顔を上げると少し黙り]
…来年も向日葵が咲くといいがな。
[指先を見下ろし、すり合わせる。
僅かに残る金色の粉がこぼれ落ち、消えた]
妖精が?
[響く、柔い低音に初めて知る態で驚いてみせ]
でもそうね。いずれ呼ばれるでしょうね。
かみさまに。
でも、来年も向日葵は咲くわ。
少なくてもあたしか貴方、どちらかが居る限りは。
[からんと足許で鳴る、乾いた下駄の音。
零れ落ちた花粉が、ほのかに立ち上った。]
そろそろお時間かしら?
[ふと何かに諭されるかのように、
封書へと視線を落とす。]
かみさまがお呼びなの。
悪く思わないでね?
だってこうするしか――
…貴方は、今度は誰を招きいれようとするの?
[指先は並ぶ名前のうち、
ひとりを選んで紅い線を施そうとしながら。
柔く低い声の主へと、そっと問い掛けた*]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了