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そっか、良かった
幸せだったなら、それで、きっと
大丈夫、また会えるよ
[すぐ目を逸らしてしまうから
目を見ては、言ってあげられないけれど]
私も、楽しかったよ 仁
寂しいことなど…あるものか。
[仁は薄く嗤う]
また…すぐに紅に会えるであろう?
時は永劫続くのだ。
まだまだ、教えを請わねばならぬ。
それに…
離れる時は束の間……だ。
[先ほどの感触が忘れられず、少々赤面して呟いた]
俺も…楽しかった…ぞ。
[なるべく目を逸らさないように、紅を見つめて]
後は…頼む。
向こうから…見守っているぞ。
[紅が好きだと言ってくれた笑顔で]
そうだね、無限に続く輪廻の輪から
離れてしまった、私達は
束の間の闇を潜った後に、また出会う
また出会ったら、色々教えてあげるね
先輩、みたいだし、私
[くすくす、笑っているけれど
扉が開くまで、もうあまり時間がなくて]
仁、束の間の別れだ
こっち、来ない?
[手招き、してみた]
目印…――――
[触れられは、しないけれど
霊には霊の、印も存在する
呪印だのと、言われる物の類であるけれど]
言葉にして、仁
私と、再び出会いたいと
その言葉が、私と貴方を契約で結ぶ
再び出会う事を、義務付ける呪いとして
コトバハ…
ケイヤク…
ナンダヨ…
[模型が...に吸い寄せられるように“入り込む”]
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
[断末魔の叫びを残して、...は…消えた]
ん…―――?
二度と、あれれ?
まぁ、いいか
[なんだか、言葉が違った気がするけど
でもまぁ、言葉にした願いなのなら]
貴方の願い、叶えましょう
[ふぅ、と冷たい息を吐く
呪文のような言葉が、細い帯となって舞い
願いの通りに、左手の薬指に呪印を施した]
忘れないで、この呪印を
たとえ魂が巡っても、消えぬ呪いの傷を
次に出会った時に
本当の名前、教えてあげるね
[ヨシアキとマシロが必死にドアと叩いているときに呆然と突っ立っていることしか出来なかった]
[その時、一段と強い叫び声が]
[タカハルは一瞬ビクッとして・・・そしてすぐに感じた]
[あぁ・・・もう・・・]
[それでも、なにもすることが出来なかった]
[連れて行ってくれ。そんな声が聞こえた。何処か遠く、軋むような、ノイズに割れた音のように。それからまた、叫び声が――激しい、一際大きな叫び声が、聞こえて]
セイジ……!
[名を呼ぶ声は、空しく空間に響き]
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