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おねがいごと、「忘れないでほしい」よりも「かみさまのおよめさんになりたい」がいいな
わすれないでほしいとも思う
けれど
じぶんがわすれられるより
あの人のことを覚えていたいから
およめさんがいい。
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かみさまはおよめさんにしてくれるって言ったけれど
そのまえにいってしまったから
だからわたしは
かみさまのおよめさんになりたいのです
[>>17]
そういえば、前にもこんな事があったな、と思います。
その時は、男の子が手伝ってくれたのでした。
どんぐりみたいに大きくてぱっちりとした、きらきらしている目の男の子。
少し子どもっぽい顔なのに、意志のつよそうな表情が印象的でした。
お友達のお見舞いに来ているのだと、そう言っていました。
あの子はたしか、ぜろくんと言いました。
ええと、投票はランダムで出たテンマさんでいいんだよね?
間違ってないよね?
ただ人が死ぬだけ
それはわかっているから。
出来るだけ、テンマさんの死を盛り上げたいけれども。
彼は、手紙を出して終わるのだろうか、出せずに終わるのだろうか。
その辺にかかわりたい思う、医師として。
彼が望まなかったら、今日みたいに呼びだされて無駄だったにしよう。
[ぜろくんは、面白いことを教えてくれました
わたしはその時、マルボロを買おうとしていました
ぜろくんはわたしの代わりにお財布からお金を出してくれました
そうして、マルボロの話をしてくれたのです]
―とある見舞客の回想―
[見舞いを終えて帰ろうとした時、煙草の自動販売機の前に一人の女性が立っているのが見えた。
おろおろしていたから、困っているんだろうと思って声をかけた。
彼女は煙草を欲しがっていた様子で、お金も持っていたのに、それを支払えないのだと言った。
病室の番号を訊ねると、926号室だと言った。
そういえば、ここに勤めている看護師が926号室の人は買い物も満足に出来ないから、云々、と言っているのをちらりと耳にした覚えがある。
他にも、いかにも堅気ではなさそうな見舞客が来るから迷惑している、だとか、色々と。]
どれが欲しいんですか?
[彼女は、小さな声でハイライトと、マルボロと言った。
ハイライトと、マルボロ。マールボロか。]
お姉さん、マールボロの由来って知ってますか?
[そう訊ねると、彼女は首を横に振る。不思議そうな顔が可愛らしいと思って、俺もくすりと笑った。]
―Man always remember love because of romance only―
人は本当の愛を見つけるために恋をする、という意味らしいですよ。
[彼女は、ゆっくりと俺の言った言葉を復唱する。
俺は彼女の左手の薬指に嵌まった銀色の指輪を見て、笑いながらこう続けた。]
本当の愛、大事にしてくださいね。
[左手の薬指にする指輪など、婚約、あるいは結婚指輪以外の何物でもない。
どんな病気で入院しているのかは知らないけど、あんなに柔らかく笑う人なのだから、幸せになって欲しいと思った。*]
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なかのひとは、アルツハイマーをきちんとは理解できていません
だから、そぐわない描写がたくさんあると思います
ごめんなさい、ごめんなさい
謝罪の気持ちは、ちゃんとあります
[>>29]
私が覚えているなかで、一番ふるい記憶はかみさまに見つけてもらった時の事です。
雪の降る、寒い冬の事でした。
私は親に捨てられたのでしょう。
薄い、白のワンピースを一枚だけ着せられて、裸足で道を歩きました。
お腹が空いて、足もすっかりかじかんで、動きたくなくなって。
道の端に座り込んでいた時に、ちらりちらりと白いものが降ってきたのです。
頬に触れたそれが冷たくて、私は嫌だなぁと思いました。
だって、ただでさえ寒いのに、もっと寒くなるなんて。嫌に決まっています。
凍えてしまいそうだと、幼いながらに思いました。
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