73 そして誰かもいなくなった
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実業家 ベック を 1人が選んだ。
写真家 ペケレ を 2人が選んだ。
画家 ライデン を 1人が選んだ。
学生 セイジ を 1人が選んだ。
写真家 ペケレ はどうにかなった。
【2011年6月X日 南の無人島 15時〜】
[びしょ濡れになりながら、海辺の洞窟にたどり着く]
ここなら、雨風はしのげます。
嵐が去るまでやりすごせれば、島からも脱出できるでしょう。
食料と燃料、これで足りますかね…。
火をおこしますから、まずは体を拭いてください。
[屋敷から持ち出してきた荷物を置き、タオルを手渡そうとペケレを振り返った]
(0) 2011/ 5/28(土) 00時10分位[屋敷の外へ]
[>>0右手に大振りなナイフを持ち、無表情に童謡の一部を暗唱する]
5人のインディアンの少年が法律に夢中になった
1人が大法院に入って、4人になった
…ですよ、ベックさん。
法で裁けない人は、どうしたらいいんでしょう?
(1) 2011/ 5/28(土) 00時10分位[屋敷の外へ]
[洞窟の入り口に立つ女。濡れたままの髪を張り付かせた顔に、表情は無い。
時折走る稲妻に光る、ナイフ]
…おや。これは参った。
一番信用できると思った人が、宇野さんのお仲間でしたか。
[タオルを持ったまま、肩をすくめる]
そんなに、僕が警察の容疑から外れたのがご不満ですか?
僕は彼女を殺してなどいない。
「殺した」のは、容疑者だったあの男です。金に目がくらんだ、ね。
(2) 2011/ 5/28(土) 00時20分位[屋敷の外へ]
だましてごめんなさい、って一応言っておきます。
[>>2肩をすくめる男に向かってナイフを構える。]
開き直り?
そうやって人に罪を擦り付けるの、だめだと思うんですよ。
わたしの姉はそういう人に無責任に殺されたんです。
法は絶対じゃない。いくらでも抜け道がある。
だからその道を通る人を裁く人も必要だと思うんです。
(3) 2011/ 5/28(土) 00時30分位[屋敷の外へ]
姉…?ほう。
[面白そうに、目を細め]
擦りつけるも何も、彼が自ら引き受けてくれたことですよ。
報酬と引き替えにね。
[構えたナイフに視線を落とし]
法の網を逃れた者を裁く…なるほど、必殺仕事人気取りですか。
でもね、見ればわかります。
そんなもの、扱い慣れていないでしょう?
[奪い取ろうと、一気に距離を詰める]
(4) 2011/ 5/28(土) 00時40分位[屋敷の外へ]
必殺仕事人?
そんな格好良いものじゃないですよ。
わたしは、あなたたちと同じ側に行った。
だからわたし自身も、いずれ裁かれなきゃいけない。
その覚悟は……できてます。
[>>4急に距離を詰められて一瞬怯む。
焦ってナイフを突き出したものの、それが相手に届いたかどうか。]
(5) 2011/ 5/28(土) 00時40分位[屋敷の外へ]
っ、く!
[覚悟はできている、そう言った女の刃は、予想以上に迅かった。
肩を掠め、白いスーツに朱が滲む]
この……っ!
[頭に血が上る。必死の相手と揉み合いながら、崖へと追い詰める]
法を超えることに夢中になって、いなくなるインディアンは……君の方だ!
[ようやく奪い取ったナイフ、女の喉元をめがけて切りつけた]
(6) 2011/ 5/28(土) 00時50分位[屋敷の外へ]
[>>6辛うじてかすりはしたものの、
目標を失い前のめりに体制を崩してしまった。]
まだ……まだ終わってない……のに……!
[涙が浮かんでいただろうか。
しかし激しい雨にまぎれて、彼女自身にもわからなかった。]
あっ…!
[もみ合っているうちにナイフはペケレの手を離れた。
素手で男性にかなうはずもなく、崖の上へと追い詰められた。]
[首へ迫るナイフをギリギリでよける。
しかしそれは右肩を深くえぐった。
痛みは感じない。それよりも]
なら……一緒に海にいきましょうか。
[ナイフを握ったベックの腕を残った左手でつかみ、そのまま崖の上から身を躍らせた。]
(7) 2011/ 5/28(土) 01時00分位[屋敷の外へ]
[崖の上の死闘の結末を離れた草むらからこっそり確認する]
あそこから落ちたら助からないというのは昼間調べ済み
ペケレお疲れ様
君はいい相方だったよ
残るは3人か
(8) 2011/ 5/28(土) 01時10分位[屋敷の庭の草の陰]
(9) 2011/ 5/28(土) 01時10分位[屋敷前]
くそっ!
[ナイフは喉を逸れ、女の肩へ。とどめを刺そうと振り上げた手を、思わぬ力で掴まれる]
な……っ!?
[足下に岩の感触がなくなり、体が宙に浮く。
『海にいきましょうか』
脳裏をよぎるのは、食堂に貼られていたあの歌詞。
5人のインディアンの少年が法律に夢中になった
1人が大法院に入って、4人になった
4人のインディアンの少年が海へ出かけた
1人が燻製のにしんにのまれ、3人になった]
ああ……
[残りは3人か、とそんなことを思った。
最後に視界へ捉えたのは、女の涙か、*雨粒か*]
(10) 2011/ 5/28(土) 01時10分位[屋敷の外へ]
[窓の外を睨みつつの思案の時間はどれほどか]
……む?
[不意に聞こえた声>>9。
細い目が、更に細められる]
……今、誰かの声が……。
崖から、落ちた?
[何か、違和感を感じはするものの。
放って置く事もできず、男の歩みは外へと向かう]
(11) 2011/ 5/28(土) 01時20分位[屋敷外]
[玄関の前の植え込みで様子を伺う
人影が望む場所に入った時紐を引いた
屋根に仕掛けておいた鮭を咥えた熊の木彫り人形が、ものすごい勢いでライデンの頭に直撃した]
あと二人
[倒れたライデンの呼吸が止まってることを確認しつぶやいた]
(12) 2011/ 5/28(土) 01時20分位[屋敷の庭の草の陰]
[警戒をしていなかった、と言えば嘘になる。
嵩んだ疲労は、判断力を常よりも低下させていたから。
だからこそ、その落下>>12には気づけず──]
……っ……!
[伝わる衝撃、視界を染めるあかいいろ。
ああ、と思った]
(……これで、ようやく……)
[解放されるのだな、と。
呟きは、誰にも、届かない。**]
(13) 2011/ 5/28(土) 01時30分位[屋敷外]
学生 セイジが接続メモを更新しました。(05/28 01時30分位)
[倒れているライデンの腕に木彫りの熊をかかえさせ、玄関から屋敷に入る]
あと二人、どこにいる
[ふと後ろに人の気配を感じ、振り返るとセイジがオトハの遺体の置かれた部屋の入り口で、驚いた顔で立ちすくんでいる]
ちっ、見られたか
[手にしていた銃がセイジの胸に向けて放たれた*]
(14) 2011/ 5/28(土) 01時50分位[屋敷の廊下]
崖から…ひとが?
[不在の二人。
やはりこの嵐の中、外へ向かったのだろうか。
出向く男の後姿を、今度は黙って見送る。(>>11)
幽かな違和感を感じながら。]
――王様ゲームで楽しんでいる"ひと"って、確か…。
…気の、所為よね?
(15) 2011/ 5/28(土) 08時30分位[食堂]
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