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ー夜ー
やだ、やだ
[頭の中で絶望の文字が駆け巡る。
どうすれば戻れる?いや、もしかしたら薄々分かっていたのでは?
終わりなき自問自答を繰り返して、その度に絶望に彩られていく。]
いや、だ
[戻れないなんて、嫌だ。**]
―朝―
[気分は昨日よりも優れない。…正直、生きたいなんて思わない。]
もう、出来ないんだ
[そっかあ、と自嘲気味に呟いて。
もう、この部屋には用が無いな、と。
寄せ書き入りのバレーボールを持って、飛び出していた。]
[逃げるように走る。まだ誰にも気が付かれていない筈だ。
走って、走って。]
中庭…中庭に…!
[おばあちゃんから聞いた、中庭を目指してひたすら、走る。]
[何処を通ってきたか分からないけど、中庭についた。
看護師が追ってきてるかもしれないけどそんな事はどうでもいい。
持ってきたバレーボールを見て苦笑する。
『がんばれ!』だとか、『負けるな!』だとか。
ごめんね。私は、未来に絶望してしまいました。]
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