113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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[部屋の中から聞こえる、しわがれた拒絶の声>>50]
イェンニ?
どうした、何かあったのか?
[ただ事ではない。
ドンドンと強く扉を叩き、ノブを回すが、錠がかかっているのかガチャガチャと鳴るばかり]
(51) 2013/06/20(木) 00:59:21[廊下]
写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 01:03)
[あのしわがれた声は、イェンニのものとは似ても似つかないのに、ここにイェンニがいると感じるのは何故なのか。
鍵の掛かった扉に何度か体当たりをすれば、敢えなく開いて、
雨風の吹き荒ぶ部屋の中に転がり込んだ]
(52) 2013/06/20(木) 01:08:14[廊下]
イェン、ニ…?
[部屋の隅で震えるそれ>>53を見て、男は一瞬目を見開き、すぐに眉尻を下げる。
――黒い鱗に覆われた、ひとのものではない、そのからだ。
シーツを引っ張り、体を隠して後ろに下がろうとする“彼女”>>54のところに。
少しづつ少しづつ。
怯えさせないように、近づいていき]
…どうした?
[いつもと変わらぬ口調で、その頭をぽふりと撫でる]
(55) 2013/06/20(木) 01:25:13[廊下]
[どうしてこれがイェンニだと思ったのか、男にも分からない。
イェンニとは似ても似つかない鱗の化け物にしか見えないのに、何故だか酷く愛おしい存在に思えて。
――同時に、イェンニだと確信していた]
[どうして?
そう問いかける、彼女の赤い目が自分を見つめる>>57]
…そりゃあ
イェンニが怯えて震えていたら、心配にもなるさ。
[大丈夫。怯えないで。
驚きで固まっているその体を、抱きしめる]
(58) 2013/06/20(木) 01:53:25[クレストの部屋]
ごめんな。
もっと早くに気づいていれば、こんな思いをさせずに済んだのに。
…独りで、辛かったよなあ。
[イェンニの背に回る腕に、自然と力が籠もった**]
(59) 2013/06/20(木) 02:10:07[クレストの部屋]
写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 02:11)
写真家 ユノラフは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/20(木) 02:14:30
─クレストの部屋─
それでも。
[自分はナッキだと告げる>>60悲痛な声。離してともがく体。
彼女の耳元で、諭すように語りかける]
…それでも、
どれだけ姿が変わっても、
正体が何であっても、
イェンニは、イェンニだ。
君の寂しさを埋めるには、俺じゃ足りないかもしれないが
俺は――
君の傍にいたい。
(63) 2013/06/20(木) 09:12:57[クレストの部屋]
[抱きしめる腕の力を緩め、イェンニの頬を流れる涙を拭う。
変わり果てた姿に、もう永くはないのかもしれないと思いながらも、それでも彼女の命が在る限りは共にいたいと――
そしてもし。
彼女が死を望むのであれば、その命を受け止め、背負いたいと――
鱗に覆われた額に、唇を落とす]
[扉の向こうに人影が見えたのは、その頃だっただろうか]
(64) 2013/06/20(木) 09:13:19[クレストの部屋]
写真家 ユノラフは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/20(木) 09:18:07
写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 15:43)
[キイィ…
軋んだ音を立てて扉が開く。
びくりと肩を跳ねさせて振り返れば、そこにはニルスの姿があった>>71。
歌うような、場違いなくらいに丁寧な挨拶>>72が、彼の口から紡がれる]
…化け物じゃない。
[イェンニの体を背後に隠し、ニルスを睨む。…彼にとっては、予想された言動だっただろう。躊躇いもなくジャケットのポケットから細身のナイフを取り出し、刃を開いた。
――稲光に、体が竦むのを感じた]
(73) 2013/06/20(木) 15:48:02[クレストの部屋]
[汗が噴き出す。
こちらは丸腰で、向こうの手にはナイフ。
それでも――やるしか]
イェンニ、目を閉じてろ。
[一言。そう告げて。
タオルケットを剥がし、殺意を隠そうともしないニルスに投げる。
雨水を吸ったタオルケットが、ニルスの頭上に広がった]
(74) 2013/06/20(木) 15:53:57[クレストの部屋]
写真家 ユノラフは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/20(木) 15:59:37
[果たして、ニルスはどう反応したか。
はね退けるにしろ、被るにしろ、足元に生まれた隙を見逃さず、男はニルスの足に飛びつく。
もつれ合うようにして2人は床を転がる。やがて、体格で勝る男がニルスに馬乗りになり、顔を一発、殴りつけた]
イェンニ、逃げろ!
[部屋の隅で震えているだろう彼女に向けて声をあげる。
――その一瞬、ニルスの手の中で光るナイフから、意識が逸れた]
(75) 2013/06/20(木) 19:16:18[クレストの部屋]
[ほんの一瞬。
ニルスから意識がそれた瞬間、左肩に走る衝撃>>76]
う、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……ッ!!
[熱い。アツイ。
床に倒れ込み、肩を押さえる。べたべたしたものが、とめどなく溢れ――
ニルスの手の中にある血塗れのナイフを見て、刺されたのだと悟る]
イェンニ、
[イェンニはどこにいる?
逃げたのか、立ちすくんでいるのか、まだ部屋の隅で震えているのか。視線を巡らせてその姿を探す]
(83) 2013/06/20(木) 21:18:59[クレストの部屋]
[イェンニの辛そうな声>>84が聞こえる。
ああ、まただ。また悲しませてしまった。泣かせてしまった]
…、は、…っ
[肩の傷に触れる、イェンニの手。
ここにいると、告げる声。
駄目だ。ここにいたらニルスに殺されてしまう。逃がさなければ。抱えて逃げなければ。
しかし、起きあがろうにも、刺された左肩が重く、頭の芯が痺れて思うように体が動かない]
(85) 2013/06/20(木) 21:58:24[クレストの部屋]
イェンニ、にげ…
[動こうとしないイェンニ>>87の背後に、血にまみれたナイフを携えたニルスが近づいてくるのが見える]
[ああ、どうしてこんな時に体が動かないんだ]
イェンニ。
[傷口を押さえる彼女の手に自分の右手を重ねる。
ひんやりとした、鱗に覆われた手を取り、引き寄せた]
独りじゃない。
イェンニは独りじゃない。
[倒れ込むイェンニの体を抱きしめる。急所を守るように、腕の位置を変えながら]
(88) 2013/06/20(木) 23:06:52[クレストの部屋]
[イェンニに告げる、ニルスの残酷な言葉>>89]
ちがう、独りじゃない
独りにさせない、俺が
[その言葉こそが、ニルスの不興を買っている>>92とは知る由も無く。
自分の隣に倒され、押さえつけられるイェンニに手を伸ばす。
しかし、その手が届くよりも先に、押さえつけられていた彼女の掌に、ナイフが>>92]
やめ ろ、
やめろ、やめろ
やめてくれ…!
[イェンニは叫び声を挙げただろうか。
頭の中がぐちゃぐちゃに、なる。それでもなお動かない己の体が憎い]
(95) 2013/06/20(木) 23:28:55[クレストの部屋]
[イェンニの悲痛な叫び>>96。
やめろ、やめろ、やめろ]
[頭の芯が冷える。
目の前が赤くなる]
イェンニ、イェンニ…!
[彼女を助け出そうと、もがけばもがくほど肩から血が噴出す。
しかしそれを気にする事もなく、男は残る力を振り絞り、もう一方の手を取ろうと腕を伸ばした]
(97) 2013/06/20(木) 23:47:28[クレストの部屋]
写真家 ユノラフが接続メモを更新しました。(06/20 23:58)
写真家 ユノラフは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/21(金) 00:06:55
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