情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
私は為さねば為らぬことがあるのです。
喩え、如何ほどのお金がかかろうとも。
喩え、どのような手立てを取ろうとも。
[喧騒には目もくれず、共も連れず、粛々と一等客車に乗り込む御婦人が一人。]
─ミャスニーツカヤ通り─
<43>個ほど、ピロシキくださらないかしら。
[ピロシキ売りが凍りついたのはその個数故ではない。
体格の良いその青年は、目にも鮮やかなフリル一杯の桃色のドレスを身にまとい、帽子を被り、白い日傘を差している。
小首をかしげる笑顔は、青いアイシャドーと真っ赤な口紅に彩られている。
現在の言葉で彼を一言で称するとドラァグクイーン]
かわいい仔猫ちゃん。おびえないで。
[ピロシキ売りの頬を紫に塗られた爪でそっとなぞる]
またね。
[手を振ると、ピロシキを食べながら歩き出す**]
―駅舎より程近いチャイの店―
[聴きようによればシャンソンとも取れなくもない鼻歌を歌いながら、甘いお茶と焼き菓子の皿を傍らに、さらさらとクロッキー帳に木炭を走らせる男が一人。
そこに浮かび上がって来るのは、忙しげに立ち居振舞う女給の姿。
実物より、胸の辺りとヒップが二割り増し程豊満に描かれているが、その木炭の線は見る者に熟達の技を伝える。]
おや…。やって来たな。
[店の外の喧騒に気づき目を上げると、広場の遥か向こうにしずしずと進む蒸気機関を認める。
と、気まぐれに興味の対象をそちらへと写し、今度はさらさらと"女帝"の姿を手元の用紙へと映し出す。]
―うぉ?がっっ?
あ―あれは!トレ・ビアン!
[クロッキーの途中、ガラス戸の向こうに膨大な量のピンクのフリルを認め、慌てて新たなページを開く。
対象が行き過ぎないうちに…。
さらさらと、山のようなピロシキを抱える「芸術的な」その姿をページの中に収めようとする。]**
―駅舎からさほど遠くない場所―
[やけに明るい男がにこにこしながら
珍しそうに蒸気機関車を見たり、あたりをきょろきょろと見回したりしている。]
[何かを猛烈な勢いでクロッキー帳に描きこんでいる画家を見つけると目を輝かせ]
うわぁ、画家だ、ピカソだ、ゴーギャンだ、フェルメールだー!
[能天気に*はしゃいでいる*]
[ごった返した駅舎の中を、荷物を抱えた少女が歩いている]
やだぁーもぉー!人多すぎーーー!!!
これじゃ列車までたどり着けないじゃない!
[駅舎を少し入った所で立ち往生してしまった]
あー…髪も服もぐっちゃぐちゃ…どうしよう。
[発車時刻までまだあることを確認して、溜息を落とす。
ふと顔を上げると遠目に――ピンクのフリフリ男の姿が!!]
ひいいいいぎゃああああああああああああ!!!!!!!
[駅舎の隅々まで響き渡る叫び声をあげながらホームへと猛然とダッシュ。
途中で<31>人くらいをなぎ倒した]
なにあれっ!なにあれっ!なにあれっ!!
落ち着いて、落ち着くのよアイノ…!
あれはただ、お祭り騒ぎに便乗した変態よ…!まさか同じ列車なんてことはないわ!
[上がった息を整えながらブツブツと独り言をもらす。
周囲の人々は最初少女の様子を心配していたが、その目は次第に列車のほうへと戻っていく**]
―駅舎―
[鼻歌を歌いながら――人に揉みくちゃにされる。手荷物と、左の二の腕に抱きつく兎のぬいぐるみがはぐれていないか、時折視線を向けながら]
やあ、すごい、あいかわらず。
[思わず漏らす声は、鼻歌に続いて軽妙]
>>9
[右手に、買ったばかりの黒パン、人混みに押しつぶされないか心配ではあるが]
――! わ、っと!
[突然上がる悲鳴にびくりと立ち止まった、その背中に悲鳴の主がぶち当たって……駆け抜けて行く]
え、な、何事?
[きょろきょろとあたりを見回せば、自分の前に突き飛ばされた<<11>>人の人が倒れているのと、ちらりとピンクのドレス姿が見えたくらいか]
えっと……
[しばらく思案顔でいたが、順に手荷物、兎のぬいぐるみ、黒パンがあるのを確認して、問題なし? と首を傾げた。どこまでいったか鼻歌を最初から歌い直そうとして]
……あれ?
[つい、と差し出された帽子に、慌てて頭に手をやる]
ありがとう、助かりました。
[先程ぶつかられた時に落としたらしい。にぱ、と笑って拾い主に会釈すると、帽子を*かぶり直す*]
それにしたって、凄い賑わいだ。
国家の威信を賭けた事業だからな、まあ無理もない。
[と、どこか醒めた視線を広場の群集に漂わせるが、勢いよく焼き菓子にかぶりつく青年に目を移すとふと表情を和らげた。**]
さて、ではそろそろ駅舎へ向かうとするよ。
君はどうするかね?
ともあれエカテリーナ号に乗り合わせるのなら、後でまたゆっくり話もできるだろうて。
…出立の前に、先刻見かけたギリシャ彫刻ような人物を、また一目見られると良いのだが。
ああ、そういえば、先ほどきれいな令嬢が汽車に乗り込んだ気がしたのだが、あれは気のせいだったのだろうかね…?
[...は大きな旅行鞄を手に取ると、椅子から立ち上がった。]**
[街の人ごみを駅舎に向かい歩く男が一人]
さても人生は舞台と言ったのはどこの国の作家だったか、旅こそわが人生と言ったのは誰であったか。
では旅が人生なら同時に旅は舞台とも言えよう。さながらこの群衆が押し寄せる駅舎は舞台袖とも言えようか。
くっくっく。それとも大舞台へのオーディションかも知れんぞ。楽しみだ。開幕が実に楽しみだ!
わーっはっはっは!
[大仰な独り言を吐き出し、人目も気にせずに軽快にタップダンスのようなステップを2つ3つ踏むと、また駅舎に向かい雑踏に消えてゆく**]
―駅舎―
…でな、オデュッセウスはセイレーンの歌が聞きたいばっかりに、自分をマストに縛り付けさせ、他の船員たちには蝋で耳栓をさせたらしいぞ。
まあな、それで彼が警報機代わりになって安全な航路を取れた、とかいう話らしいんだが…
[青年と与太話の続きをしながら駅舎へ入る。
と、目の前に転がる小さな帽子。]
>>30
[迷子。と聞こえた言葉に顔をあげる……まあ大概の相手は見上げる背丈だが。口を開こうとして、差し出される帽子にきょとんと瞬きしたら、気づいたように自分の頭に手をやって]
ああ、帽子が「迷子」、ですね。
[にぱ、と笑ってみせる。わさわさと荷物を左手に寄せると、帽子を受け取った]
ありがとう、助かりました。
[白い髭の男の態度に合わせて、せいぜい英国紳士……ではないけれどそれっぽく、帽子を胸に当てて会釈する。左腕に抱きついた兎のぬいぐるみが、動きに合わせてかくんと頭を垂れた]
それにしても、すごい人出です。みんな、一目「女帝」を見に来たのでしょうか、ね?
[視線を蒸気機関車のある方へと向けてから、また、にぱっと笑うと首を傾げた*]
ああ、思い出しちゃだめっ!
[目を強く閉じて耳をふさぐ]
もうアイツはいないんだから……この旅が終われば、アイツらとだって……!
[顔を上げて豪奢な列車を見る。どうやら搭乗が始まっているらしい]
[広間のベンチでピロシキを食べ終える頃、隣にジャケットを来た中年の男性が腰掛ける]
遅かったのね。女帝が出かける前に来てくれるか心配したわ。
[白い日傘を回し、赤い唇が笑みを刻む]
ありがとう。
[男から封筒を受け取ると中を確認する。
入っていたのはシベリア鉄道のチケットと旅券。
どちらもマティアスのものである]
[ピロシキの入っていた袋を男に押し付けて立ち上がる]
私がシベリア鉄道に乗っている間、"彼女"を大切にしてあげてね。
[釈然としない男の顔を見て、下品なほどの満面な笑顔になると、状態を傾け、男に顔を近づける]
"彼女"が奪われたのは自分自身だ。それ以上奪ってはいけないよ。
もし"彼女"に何かあったら──長い付き合いだ。わかるだろう?
[まるで公衆の面前で日傘の影で口付けをしているような姿。ひそやかな囁き声]
じゃあ行って来るわね。見送りはいらないわ。
[男から離れるともう一度、満面の笑顔を向けて、そうして駅舎へと歩き出す]
−駅舎傍食堂−
ハチャブリと、ハルチョーを。
[半熟卵とチーズを乗せた舟形のパンと米や胡桃の入ったスパイシーな牛肉のスープ。
それらを店員にオーダーしたひとりの声は幾らか掠れを帯びていて低い]
(今のうちにすべきことは済ませてしまわないと)
[窓の外には駅舎が見える。懐中の時計は時間を示す。
簡素なテーブルの上には分厚い手帳には今回の旅行の行程が記入されている。
その一ページを開いて万年筆で書きこんでいくのは運ばれてくる料理名。
それから、街の雰囲気、駅舎の簡単なスケッチに似た手記、エトセトラ、エトセトラ]
[そんなものを書き込んでいく間に、頼んだメニューがやってくる。
焼きたてのハチャブリは卵の黄身を崩すと、とろりとした金色が舟形のパンの真中のクープで香ばしい香りを立てるチーズの上に広がっていった。
一口噛み切り、二口三口と噛みしめる。チーズの香ばしさ、卵のまろやかさ、そしてふんわりとした独特の生地]
ああ、やはりこのスタイルが美味いね。
[噛む動作に合わせて少しだけずれた曇り眼鏡を押し上げるその表情は満足そうだった。
続いてスープに木の匙を入れると雫と一緒にスプーンから惜しくも溢れた米がぽたりと赤い表面に小さな王冠を作り出す。
口に運べば生の胡桃の食感の楽しさとスモモの味わいが舌を楽しませている。
肉は程よい食感を保ち、唐辛子の辛さ、スパイスのフレッシュ感。
五感を通じて得た感想は、すべて手帳に書き込まれていった。
これが、丁度一時間ほど前の話]
−駅舎内キオスク前−
この白ワインのボトルと…ああ、そこのピロシキも。
これは肉が入っている?そう。じゃあ一つ。
チェブレクも…え、チーズ入りもある?
それなら入っているものといないものと一つづつお願いしたい。
[そしてあの店を出てから一時間後。すなわち現在。
先程の掠れて低い声は、店員に向かってあれこれ質問をしながら大量の食糧の購入を行っている。
味付けした羊の挽肉を極薄く伸ばした生地に詰めて、油で揚げたチェブレクは、ぱっと見たところ大きくて薄い揚げ餃子みたいに見えた]
─駅舎の中─
[乗車口に向かう途中で、先ほど悲鳴を上げた少女が耳と目を閉じているのを見つける。
いたずらっぽく微笑むと、背後に回り、背骨の上から下まですーっと指を滑らせる]
あ・な・た・ど・う・し・た・の?
[甘い問いかけを投げた]
[視線をやった先、人混みと柱や内装の向こうに「女帝」はあるだろう。それから――]
……。
[唇の、ほんの端っこに笑みを上らせて。しかしそれも一瞬のこと]
―駅舎前の喫茶店―
さよなら―…‥
――貴方と私は縁が無かったのよ。
私は行くわ、
だからさよなら、永遠に―…‥
[冷たい瞳は氷の様に、男を見つめる。
大きい鞄を持ち上げて、踵を返すと、歩き出した。
差し込む光に黒髪が一瞬蒼く光る。]
[お客さんどこの人だい。すくなくともこの辺の人じゃあなさそうだ。
そんな問いかけに、男とも女とも知れないその眼鏡姿は笑った]
まあね…世界の果てから、ってところかな。
[会計を済ませて、買い込んだ中から欧州から運ばれてきた、
とても甘いチョコレートバーのパッケージを切って口に放り込む。
それから買い込んだ紙袋を抱え、足元に置いてあった革の大きなトランクの
取っ手を掴んで持ち上げて歩きだした。
器用に唇の動きと首から上の行動だけで咀嚼して短くなったチョコレートバーを
口の中へと放り込みながら向かう先は乗車予定の列車のプラットホーム。
チケットはコートのポケットに突っこんだまま、歩き出せばその端を風がぴらぴらと
ブーツを履いたその足へ先を急かすように弄っていた]
―駅舎→機関車内三等車―
[不似合な大きな鞄を持ち上げて、ゆっくりとゆっくりと機関車の方へ。
切符を確かめて、自分の席へと急ぐ。]
早く休みたいわ―…‥
もうあの人の事を考えたくないから――。
私の求めている物をくれない人は要らないの。
今度は、いるかしらそんな人――、
――いえ、そんな物かしら。
[独り言を言いながら、席に座る。
そして、鞄から取り出すのはタローカード。]
─数十分後─
ありがとう。
[マティアスの旅券とチケットで無事に乗降手続きを終え、三等車へと向かう]
あの子もこの列車に乗るみたいだけど、どうなるのかしら。
[先ほどの少女のことを思い出すその表情は……**]
>>43
犠牲、ですか。
[柔和な笑みで兎と握手している男が言いかけた言葉、反芻してしばし黙したが]
……。
発展に犠牲はつきものだなどとは言いません。ワタシがこの鉄道に出来ることがあるとすれば、乗り続けることくらい、でしょうか。
[独り言めいて言ったあと、男を見なおして]
詳しいのですね。
[訪ねるような、感心するような口調で、ゆるく首を傾げた]
>>47
いろんな、ですか。
[おどける姿に、くすりと笑みをこぼして]
なるほど。だったら興味を持つのも当然ですね。パトロンが、その出資先の動向を気にするのと同じようなものでしょう。だとすると、このまま乗車されたりもするのでしょうか?
[軽い口調に、返す言葉は半ばつられた緩やかな音]
[続いた言葉には、一度、もう一度瞬きをしてから]
……そうですね、ウラジオストックまで行けば早く仲間に追いつけますが。今のは、犠牲の上に立つのなら、それはせいぜい利用しなければいけないな、という意味です。投資したものを無駄にする、それこそ「犠牲」だと思うので。
[その辺は、嘘偽り無い音でもって言って、にぱっと笑う。旅券の入った内ポケットの当たりを手で押さえた]
−プラットホーム→コンパートメント−
…やぁ、これまた随分と美しく麗しいお姿だ。
[プラットホームにある列車の姿を、視界に収める。
そうすると唇が少しだけ吊りあがって賛辞の言葉を刻んだ。
既に咥えたチョコレートバーは既に形を消し、幾らか薄い唇に
甘いチョコレートの香りだけが名残。
乗りこんだ先は一等車両、ピェルヴィクラース。
改札を済ませてソファになった寝台に腰かけると先程食堂で開いた分厚い手帳を
懐から引っ張り出して万年筆で文字を書きつけ始める]
『甘き酒、甘し飯、甘し話に未知満ちる。
旅は情緒に富み、偶然と必然に満ちた愉しくうつくしきもの。
押し並べて旅とは斯く在るべきである』
[黒葡萄の万年筆、神経質そうな文字。
書き終えると買い込んだ袋の中からピロシキの包みを一つ取りだした。
焼いた小麦独特の少し甘く香ばしい匂いがコンパートメントに広がる]
>>52
お祭り好きですか。なるほど?
[相手の言いようにくすくすと笑いながら。拳を打つ様に、笑みは消さずにぽり、と頬を掻いて]
こう見えても、一楽団の指揮者なのです。あまり気ままにひとり旅というわけにもいきません。
[兎の手を取る男に、というより兎に向かって、人気者だねえ、などと戯れたりもするが。向けられる笑みに、ゆるりと頷いて]
こちらこそ。賑やかな旅路になりそうで、嬉しいです。
では、また、後ほど。
[去る背に、そう、言葉を向けた]
─車内→三等車─
[白い日傘を左手に、皮製のトランクを右手に、優雅に歩く。
バケモノを見るような目で見られてば、嫣然と微笑み投げキッスを送る]
ホホホホ。
[慌てて目を逸らす彼らに目を細める]
……。まあ、小さななり、は余計です。
[確かに男の姿を見送ってから、半眼になって、ぽつりとつぶやく]
ねえ、ヤナーチェク。
[兎の、名を呼ぶ。ぬいぐるみは、かくん、と首を傾げた]
ふぅむ、そろそろ乗車しておくか。どれ…吾輩の席は、と。
[古めかしいモノクルのブリッジを鼻に装着し、上質なフロックコートの懐から乗車券を取り出した]
一等車、四つ目…かな?んっんーん!ちょっとそこの君、ここへ案内したまえよ。
[片手に持ったステッキの柄でひょいと通りかかった駅員の襟首をひっかけると乗車券とカバンを放り投げた]
ああそれと、発車までに時間があるようなら吾輩のコンパートメントにカフェーを頼む。コニャックをひと垂らししてくれたまえよ。
[そしてあたふたする駅員について自分のコンパートメントへ]
[自分にあてがわれた三等車の一室で、汗を流しながらガタガタと震えている]
ちが、ちがう、同じれっしゃじゃ、ない!
みおく、みおくりの、ひと、だから、だいじょうぶだからっ!
[自分に言い聞かせるようにブツブツと呟き続ける]
まったく。
[首を傾ぐ兎にため息を吐いて。手荷物を持ち直すと、列車に向かう]
……それにしても、荷物多すぎです。
[切符を確認するのもいちいち荷物を持ち直さなくてはいけなくて、そこだけはややうんざりした表情で]
……二等車の……
[手続きを済ませて指定の客車を見つければ、早速乗り込むだろう]
さて、そろそろ列車に乗り込もうかしら…。
[大きな鞄を少年に抱えさせて、優雅に歩く。
エカテリーナ号が視界に入れば、目を細めて呟く。]
素敵ね。楽しい旅になりそうだわ。
ああ、ここまででいいわ。どうもありがとう。
[そう言って、少年に駄賃を渡して。
そそくさと駆け去る彼を笑顔で見送った。]
[三等車の車両に入ると、扉を開ける]
失礼するわね。
[ざっと室内を見回して、大仰に目を丸くする]
さっきのお嬢さんじゃない?
具合はいかが?
[楽しそうに笑った]
[震える手で鞄の中から30cmほど縦長の皮袋を取り出す。
それを握り締めていると、いくらか落ち着いたようだ]
そ、そう、大丈夫よ……ちゃんとやれるわ……。
[息を整えて荷物を隅へおろす。
丁度そこへ同室の者が入ってきた**]
[周囲の騒がしさに並べたタローカードから、視線を外して、顔を上げる。]
もう出発なのかしら?
[小さく呟くと少し首を傾げた。]
おや。
少年と話し込んでいたら、青年とはぐれてしまったか…。
まあいい、行き先は一緒だ。
うむ、と…、わしのコンパートメントは…。
む、「フロタイクラース」…、ノン!こりゃ二等か…!!しまったぁぁぁ…。
[...はチケットに書かれた文字と、車内の表示を見比べ、愕然としている。]
趣味がいいのか悪いのか俺にはさっぱりわかんねーなあ……
[車両の表面をしげしげと眺め]
あ、いけね。そろそろ乗り込んどかないと。
[2等車へといそいそと乗り込み]
い…一等車に空きが出ればすぐさま移してもらおう…。
む…、いや待て、む、むむむ…?
[指定されたコンパートメントまで向かう途中、物憂げに窓から外を眺める婦人の姿を目に留める。]
これは…、二等車も捨てたもんではないかも知れんな。
[一転して、意気揚々とその隣室の扉を開けた。]
[二等車の一室。二段ベッドの上の方を陣取って、その上に手荷物やら黒パンやらあれそれをぶちまけて、ようやく一息]
まあ、まずは一段落、かな。
[もし誰か同室に居ようとも、その散らかしっぷりは変わらないだろう]
[アナウンスを聞きながらあくびひとつ]
いやだわ。
おなかすいたら眠くなってきちゃった……
[手近な寝台に腰掛けると、そのまま眠り始める**]
[一等車のコンパートメントでカフェ・ド・コニャックを味わいながら、数枚の書類に目を通している。ふっと笑うと人差し指で書類をはじき]
ロマネス家最後の女性、アナスターシェ嬢の行方か…。んっんーん。ロマンだ、実にロマンチックだ!
[乗車確認のアナウンスを聞けば立ち上がり]
さても役者がそろったようだ。発車せよ!暗転せよ!ならせ開幕のベルを!
[朗々と台詞のような独り言を吐き出し、被っていたシルクハットを脱ぐと優雅にお辞儀をした]
むぅ、何処の部屋にするかな。
[何処の部屋からも人の気配がする。と思う。気のせいかもしれない。まだ人のいない部屋もあるかもしれない]
どーれーにーしーようかーな!
てりやきの神様のいーうーとーおーりっ!
[微妙に間違ったフレーズを叫びながらびしっと部屋を指す]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了