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―貴晴・異界―
[濃い水の気配に空を―もう一つの『水の空』を見上げて。
そこに映った影ににっこり笑ってやる。]
ようこそ、みんな―そして、おめでとう、夜刀の2人。
[そう、ゲーム終了―夜刀の勝ちだ。]
―タカハル・神社―
―って言う話。
お袋から聞いただけで正直眉唾物だけどな。
[お袋の弟、俺にとっては叔父さんが消えたのは事実らしいけど。
それで俺にも同じタカハル―高春なんて名前をつけたとかってんだから…。]
[大体それが本当だとして、どうして関わってないはずのお袋が空魚とか夜刀とか分かるんだよ。空魚ってつまりスカイフィッシュの事だろ?]
…ってか、どーしてこんな話になったんだっけ…。
[そりゃあ、口火を切ったのは俺だが。]
なんであんな事話しちまったのかな…。
[傘を回しながらぶらりと歩いてると、前方に人影が見えた。]
あれ?おーい、そこの人ー、観光ですかー?
[それなら神社はこっちですよ、と続けようとして―
―ポツ―]
え?
[おっかしーなー、雨が降るなんて聞いてなかったんだけど…。]
[―ポツ―
―ぽつ―
雨なんて降ってないのに、水の音だけが響いて―そして、目の前の人が、言った。]
「―こうして会うのは初めまして、だな。*甥っ子くん。*」
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