113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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――昨夜の騒動前・役人との会話>>2:151――
[ドロテアが息を吹き返すこと叶わず
逝ったのは、被りを横へ振って伝えた。]
…
ふたり、殺さなくてよかった。
[黒髪の役人に付き添われて眠る司書の
寝顔に視線を落としながら己の責を言う。
朴訥な養蜂家はあまり多くを語らない。
――口数少なにも話すのは、若き司書が
極寒を堪え帰途の先導をやり遂げたこと。
後日、若衆の寄り合いへ誘う心算なこと。]
(32) 2013/06/15(土) 14:43:25[大部屋]
… きょうだいみたいだ。
[髪色の異なる彼らの寄り添う姿を、
濡れ頭巾を片手に提げる男はそう評した。
よくあたためてやってほしいと添えて、
――退室間際。]
… ドロテアに、
壷を抱かせてやればよかった。
[後悔の滲む呟きを、その場へ*残した*]
(33) 2013/06/15(土) 14:44:26[大部屋]
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/15(土) 14:48:58
―― 朝 クレストの部屋 ――
[ とん、 ]
[ とん、 ]
[――不意に、部屋の扉を叩く音。]
.
(34) 2013/06/15(土) 15:09:04[大部屋]
…司書くん、司書くん。
[常は長閑な声が、すこしかたい。]
いなくなって ないかい。
[誰の部屋へも、それぞれへの
常の呼び名を添えてそうして回る。
室内の睡眠が、あるいは会話が
どのように中断されるかは知らず]
(35) 2013/06/15(土) 15:10:27[各部屋]
[カーテンを取り払ってある
養蜂家の部屋の窓からは――
サウナから湖へと続く桟橋へ
上体を仰向けに打ち上げられた、
イルマの骸が*見えていた*。]
(36) 2013/06/15(土) 15:11:44[各部屋]
―― 昨夜のこと ――
[最前、執拗に死者を呼び戻そうとする
養蜂家の肩を掴んだニルスが見た横顔は、
酷く頑なで、毫も譲歩する気のない其れ。
旅の蛇遣いへ謂われなき告発を突きつけ、
食い下がる相手の弁に一切黙するこの折も
半ば隠れた横顔は同種の色合いをしていた。
遊戯に模した惨劇や超常の能力者について
ミハイルが語る間は、旅人を追い出すための
ドアノブに手をかけたまま"待っていた"。]
(55) 2013/06/15(土) 19:21:11
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/15 19:21)
[横合いからニルスが分析してみせた
人間心理の皮肉の数々は、果たして何割が
野歩きの男に宛てられたものだったか。
遠いはずの互いの間合いを稀にも割って、
理に添わない此方を止めようとした学者。
男は、それでも結局は放っておいてくれた彼に
応える如く、完うな毒舌を遮ることはしない。
――ユノラフと刺々しく応酬をするあいだも。]
(56) 2013/06/15(土) 19:24:42
[痛ましい処刑が終わる頃、呟きは落ちる。]
… ホホイ。
道化の上前をはねるにしては、
ちっと手際がくどすぎる。…
(57) 2013/06/15(土) 19:32:18
[血まだらに染まった白蛇には触れず。
養蜂家は自らの手を汚さずに死へ追いやった
トゥーリッキの生温かい屍をひとり雪に埋め、
いつしか、
誰もいない2階の廊下をあるく。]
(58) 2013/06/15(土) 19:36:02
… 蝶は死にかけて、
… 蜂は餓えていて、
……
[おやすみ。ささやかな挨拶。]
(59) 2013/06/15(土) 19:36:45
[戻るのは帳のない、しろく眩しい部屋。
…蜂型をした財布は、まだ開いていない。
枕元へ置いていた壷を引き寄せる。
其れは、抱いて眠れば薄らと*あたたかい*]
(60) 2013/06/15(土) 19:37:21
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/15(土) 19:57:14
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/15 20:00)
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/15(土) 20:26:30
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/16 12:28)
[黒髪の役人が去った部屋で、
部屋の仮初の主である若き司書へ
イルマの死を伝えた折のこと>>73。
――口籠る司書の重い吐息を聴く男は、
生乾きの頭巾を常のようにつけていた。
廊下の薄暗さも相俟って、
養蜂家の表情は定かでない。]
(118) 2013/06/16(日) 12:33:24
場所が見えているからね。
連れてくるさ
[今度は手を借りなくても大丈夫だと、
イルマについてはそう請けあって。]
(119) 2013/06/16(日) 12:34:07
[別の部屋。>>85寝起きの学者は、呼吸するのと
同じように淀みなく皮肉を置いて寝に戻る。
面食らった態で立ち尽くしていた
養蜂家は、何も言えなかった。]
…… …
(120) 2013/06/16(日) 12:35:40
[郷里が同じらしきふたりが
過ごしていた部屋に残る空気。
教本を示すごとく処刑を行った役人と、
後ろめたそうな司書の様子と…
年嵩の男が感じたのは、
理屈も追及も必要ない 閉じた世界 。]
(121) 2013/06/16(日) 12:38:13
[『 … 部屋にいるといいよ。
じゃあね、
クレスト。』
―――――心中なら、部屋ですればいい。
できないようなら、『ひとりでいきなさい』。]
(122) 2013/06/16(日) 12:40:12
[かけた言葉は、教えた合図とあわせてなお
当人に悟らせる気すらない、情含みの皮肉。
眼鏡で鎧わない寝起きのニルスが吐いた皮肉は、
己の其れと較べれば、ひどく歪みなく美しくて
朴訥な男は、途方に暮れながら外へ向かった*。]
(123) 2013/06/16(日) 12:41:53
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 12:58:50
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 13:02:50
[――桟橋。
死したイルマを、迎えにいく。
広い湖もすっかり凍り、働き者だった娘を
引き上げるためには浸かった腰周りの氷を
棒で突いて割らなくてはならなかった。]
ヴァルプルギスの夜は、
蜂蜜酒がなくて困ったろうなあ。
間に合わなくてごめんよ イルマ…
[酒が呑めない酒屋の娘の骸は、
ドロテアの隣に横たえて埋めた*]
(126) 2013/06/16(日) 13:11:02
―― 炊事場 ――
[屋外から戻った養蜂家は、
広間へ顔を出さず炊事場で食事を取った。
簡素な丸椅子に腰掛けて背中を丸め、
イェンニがよそってくれたスープを啜る。]
(129) 2013/06/16(日) 13:41:25
[面々の中でも防寒面でもっとも恵まれた
衣服をつけているとは言え、幾度も外へ
出ては生乾きを繰り返していて体は冷える。]
…ありがと、うまいよ。
[あたたかい食事を用意してくれる
イェンニへつたなく感謝を伝えた。]
(130) 2013/06/16(日) 13:42:16
[すくない女手であるイルマの死で、
イェンニの負担は増すのだろう。
養蜂家は、彼女へ明日に生きてあれば
食事の仕度を手伝う旨を申し出る。]
…
しかし、みんなはやさしいな。
非常時だし、あの蛇はスープか何かに
なるものだと思ってたんだが。
[蜂除けのベールは、食事をするために
後ろへ捲られている。地味で幸薄そうな
男の面持ちに冗談の色合いはなかった。]
(134) 2013/06/16(日) 13:54:55[炊事場]
[――男は、膝に壷を抱いていた。
イェンニに渡したものより大きな、
蜂蜜酒<スィマ>を店へ卸すのと同じ甕壷。
発酵してるからあたたかいんだよ、と
男は言うものの触らせてみようとはしない。]
ホホイ。
呑み助のイェンニに渡したら、
あけちまうだろ。
[そんなことを言い個室へ戻っていった*。]
(135) 2013/06/16(日) 13:58:19[炊事場]
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/16 13:59)
養蜂家 ダグは、学者 ニルスと階段ですれ違い――抱える壷をすこし*揺らした* [飴]
2013/06/16(日) 14:02:31
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 14:09:38
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 14:23:54
[炊事場で飲み干したスープは、
底のほうが溶けた野菜で濃くて旨かった。
広間のミハイルへ皿を運ぶらしき
イェンニが真意の所在もあいまいに>>139
語尾を濁したあとに、養蜂家が言ったのは]
… 凍えて死ぬよりは、
イェンニのあったかいスープに
殺されるほうがいいなあ。
(149) 2013/06/16(日) 14:55:03[自室]
[己がどんな表情をしたか、
朴訥な男は覚えていない。
蛇がよくなければ、荷馬が弱った折に
つぶすくらいだなあと続けはしたが。]
(150) 2013/06/16(日) 14:56:04[自室]
[暖炉の火にあたりに行かないのは、]
マティアスのそばに、
いきたくないんだ。
…彼がひとりのときなら、別だけど。
[浅い理由を挙げる。別れ際だったから、
問い返されるいとまは互いに*なくて*]
(151) 2013/06/16(日) 14:56:48[自室]
―― カーテンのない部屋 ――
[しろく眩しい居室へ戻った養蜂家は、
窓のほうを向いて寝台の端へ座った。
顔の前に垂れたベールは、いくぶんか
雪原に跳ねる光をやわらげてくれる。
其れの口元が、吐息にふっと揺れた。]
ほい
突き落とされたら、
死んでたろうかね。
[思い起こすのは、>>148
階段で学者とすれ違った折のこと]
(164) 2013/06/16(日) 19:58:22[自室]
… 死ぬのは、いやだね。
[独り言にすら一人称を用いない、
己の薄い中年男が――おもうこと]
(165) 2013/06/16(日) 20:04:03[自室]
[壷を枕元に置いて、外を見る。]
… 『独りは もう嫌』、か…
[年の半分を野外で過ごし、
残る半分を集落で暮らす男が 呟く*]
(169) 2013/06/16(日) 20:15:29[自室]
養蜂家 ダグが接続メモを更新しました。(06/16 20:16)
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 20:45:31
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 20:46:34
―― カーテンのない部屋 ――
[降りしきる雪の質は、
もう厳冬の其れと同じもの。
イルマの遺体を迎えに外へ出ていた
養蜂家の衣服は、乾いた粉雪を払って
落とせば濡れはさしたるものでなく。
重ねたタオルに包まって過ごせば、
窓から冷え込みの沁みる部屋でも
時折震える程度で座っていられた。]
(184) 2013/06/16(日) 22:18:19[自室]
[まだ雪質が湿って重かった過日。
振り返らずに、先を踏み固めて
あるいていった若き司書たる彼。
いささか素直すぎるとも感じながら
その背を見守って歩いた年嵩の男は、]
(185) 2013/06/16(日) 22:19:41[自室]
[――――ひとりの部屋で、過日と同じ、
荷馬をあやすときの声をちいさく立てる。]
ほうい ほうい
[ここにいるよ。][…ここにいる。]
[先ゆく若者は過日、ひとりではなかった。
いまは届かせる気のない声が、彼のために*]
(186) 2013/06/16(日) 22:20:49[自室]
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 22:26:20
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 23:21:46
養蜂家 ダグは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/16(日) 23:51:17
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