.......。スパイはやはりハツネ....。
・・・・・・・・・。
このクソガキ!!!!
[....は目を真っ赤にしてルリを思いっきり蹴飛ばし上にまたがると首を思いっきり爪を立てながら締めた]
ただのお世話ロボットがとんだ大きなお世話ね!!!あと少しで捕まえられたのに!!!
・・・・。
先を越された以上望みどおり壊してあげる・・・・。
[アンの目は怒りに我を忘れた目だったがいつしか涙が浮かびあがり無抵抗のルリの頬に涙がつたり堕ちる]
あなたには...
関係ないこと......
でもどうしてもやらなきゃいけなかった.....
本当はこんなことまでしたくなかったのに.....
だから.....
[ルリの首をさらに強く締める]
ごめんね......
サヨナラ......ルリちゃん.....
[アンはしばらく締める力を強めていたがやがて弱まり ルリの首に手をかけたままその場に泣き崩れた]
・・・・・・。
[泣きながら小さな声で微かに静かにその理由を話し出す]
イブを壊さなきゃ....
私はロボットじゃない・・・・
肉体じゃないのはこの手だけじゃない
この足も.....
この体もすべて作り物.....
もうこんな体で生きていくのは嫌....
こんな体になるくらいならあのとき死なせてくれた方がはるかにマシだった.....
[パンッ…
乾いた音が鳴り響き
部屋に硝煙の匂いが立ちこもる
胸からは機械としての透明な液体がにじみだし口からは真っ赤な人としての血がこぼれ出す]
「もぎゅもぎゅよくも裏切ってくれたのデース。役に立たない技術者などもうイラナイのデースだから死ぬのデース」
[細い目に薄きみ悪い笑みを浮かばせながらピストルを得意げに持つ
その男はネギヤと呼ばれる人物だった]
……ケホ……ケホ……ル…リ………ちゃ……。
[口をパクパクさせ何かを必死に話そうとする。
しかし言葉は発せずルリを包み込むように倒れた]
[薄れゆく意識の中にかつて記憶が走馬灯のように走り出す
そこには幼い少女の無邪気な笑い声とそれを優しい目で見守る父の姿があった]
パパ…
私は人間だよ……?
生き返ったんだよ…?
だからそんな目で見ないで……
ロボットなんて呼ばないで…
[事故により失った体と家族との絆
自分を見ては頭を抱え、悲しい顔をする父の姿が最後に浮かび上がり
やがて走馬灯はそこで終える]