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[森の中を走って逃げる。
木の根に足を取られて転ぶ。
帽子とサングラスが飛んだ]
逃げきらないと捕まるな──誰に?
[寝っころがったま、空を見上げる。
長い黒髪が広がっている]
[髪の長い少女の姿から、いつもの帽子とサングラスの姿に戻る]
別に怪しいもんじゃないよオレ。
ホラ、アレアレ。
この姿は世を忍ぶ仮の姿で、駿河の羊羹問屋の若旦那だから。オレ。
[懐から羊羹を取り出して手渡そうとする]
そうそう。ボーリングの賞品。
どっち勝ったんだっけねー?
まぁよくわかんないから先に会ったフユキさんに特選を贈呈。
[にこりと笑うとルリの頭をなでる]
[帽子を深くかぶりなおし、サングラスの位置を直し、マフラーをぐるぐると巻く]
フユキさん方向音痴なの?
意外だ。
なんか空模様怪しいし、家に行かない?
[迷いの無い足取りで日本家屋に向かい始める]
裏山で遭難。
すごいね。それはそれは……。
[羊羹を美味しいというルリに]
うんうん。国産小豆を使ってるから、美味しいよ! 砂糖も……
[楽しそうに薀蓄を述べているうちに日本家屋に着く]
ただいまー。
[蝋燭をじいっと見る]
ネギヤさんと、あと、ザクロさん?
──あれ?
[ぽつりと遠くを見て呟く。
そして【ベック】と書かれた蝋燭を手に取り【レン】と書き直す。
手元を見ない無意識の動作]
セブンセンシズに目覚めるんだよ。
[なれた仕草で懐から羊羹を取り出すと、
8つに切り分けて並べた]
お茶ありがとう。
……山を旅するときは、助さんと格さんに気をつけるように言っておくよ。
[今更フユキに回答しつつ*お茶を頂く*]
ネギヤさん……だ、だからこの家にはカレンダーなんてないから……羊羹食べすぎだし。
[何も無い空間にぺしぺしと突っ込みを入れる]
──おや?
女将……ルリちゃんの反抗期? 家庭内暴力始まったか!?
家庭円満には羊羹だから!
大体湯飲みでジャグリングとか、素人じゃなさ過ぎるよ。宴会芸か!
人ジャグリング。
女将の細腕繁盛記。恐るべし。
……ネギヤさんとかでやったらおもしろいだろうな……。
[空を見て、いったんサングラスを外して目を眇める]
変わんないな。
[ため息をついて、サングラスを*掛けなおす*]
[視線を感じれて、リウの方を不思議そうに見る。
サングラスの下はおとなしそうな少女の顔だった]
うん。サングラスを外しても見えるものは変わらない。
[ペンを取り上げて、ちゃぶ台の上に置く]
ルリちゃん危ないよー。驚いたなもう。
一人漫才と言うか、一人ボケ? うーん……?
[サングラスの下の目を軽く擦った]
女将の似顔絵うまいね。最後の線がよく分からないけど……も。
フユキさんは何を書いたんだろ。ネギヤさん……?
よく見えないや……オレ視力よかったのにな。うむ。
ジャグリングは人気のないところで、安全なのがいいね。
[でも昨夜手渡したのはボーリングの*ピン*]
─庭─
……亡くなっている?
[明らかに死者であろう無残な姿を見ても、
どこか現実感の無いように首をかしげる。
後ろを振り返り、誰とも無い場所をしばし見つめる]
どうだろう。
いやだって……。
[ためらう様子もなく二人の体にそっと手を触れる。
予想通り熱も脈も無い体。
そして後ろを振り返る。
泣きそうな表情なのはサングラスに隠れている]
確かに、亡くなってはいると思うんだけど。
[リウの言葉は耳に入るが反応を返す余裕は無く]
どうしようも何も。
オレ誕生日じゃないし……?
[あらぬ方向を見つめたまま肩をすくめる]
シーツでも掛けるかな。
[懐から羊羹と菊の花束を取り出すと、二人の傍にそっと置く。
驚いているようだが、悲しんでいる様子はあまり無い]
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