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イチゴハイですね。少々お待ちを。
[ささっと焼酎割りにイチゴシロップを注ぎ、ステア]
はい、イチゴハイです。これも甘いですよー。
[エビコの前に差し出した]
そういえば、エビコさん、ご主人は元気なの?最近顔みかけないけど。
前は時々ご一緒にいらっしゃってたわよね?
ありがとうございますぅ。
んーどれもおいしいですねぇ。
[ご機嫌]
去年の暮れから今年の4月くらいまで忙しいみたいですよぉ。
この前なんか疲れ果てて家に帰ってきて早々「あー妖精の国に行きたい」とか言ってましたぁ。
お忙しい時期なのね。じゃあ、よろしくお伝えくださいね。
妖精の国…?まあ、現実逃避したくなる気持ちは分かりますけどね。
[と苦笑い]
ご主人って、何のお仕事されてるんでしたっけ?
はい、伝えておきますねぇ。
なんだったら息抜きに飲みに誘ってみましょうかねぇ。ふふふー。
どらざえもんがいればとかしょっちゅう言ってますからねぇ。
[旦那の苦労そっちのけで微笑んでいる]
ふふふー、[イタコ]と営業マンどっちだと思いますかぁ?
[不敵な笑み]
[プレーチェが視線をフォルカーに移す。
それを機会に、こちらも視線をカウンターの向こうへ。
薄く染まったような頬に、酒を飲んでいるなら20歳以上なんだろうか、とまだ酔ってもいないのにぼんやりとした頭の端で思った]
ええ、お久しぶりです。
昨日が締め切りだったんですが、解放されたら何も食べずに寝ていたらしくて。
起きたらさっきでした。
[ではビールで、と頷く。
ネギヤの様子はちらりと横目で見るだけ]
ありがとう。
店屋物はいいので、ご飯をください。
ばれますか、やっぱり。
[目が赤いことを指摘されて。
僅かな苦笑を浮かべ、眼鏡を取ると目を擦った]
[プレーチェとフォルカー、エビコのひそひそ話には何も気付ないらしい。
ただ話が途切れて間が空いた時を見計らい、会釈をしたりはしたかもしれない]
……。
[用意されたおかずをゆっくり口に運び。
いつもよりどこか沈んだ様子で、でもなるべく気取られないように小さくため息をついた]
お仕事一段落されたんですね。それはよかったですね。
じゃあ…おはようございます…かしら?
あ、そうそう、先月の「小説[ダーツセット]」読みましたよ。新作載ってましたね。なかなか興味深い作品でしたよね。
はい、ビールとご飯ですね。
[ビールはすぐに瓶を取り出して、コップと一緒に差し出し、お酌をする]
ご飯もすぐに御用意いたしますね。
[そそくさと奥に引き込む。電子レンジの音がする]
[電子レンジの音がやむと、すぐにご飯をお茶碗に盛り、出てくる]
はい、ご飯お待たせいたしました。
…お疲れ…のご様子ですね。目赤いだけじゃなく、顔にも出てますわよ。
ちょっと、心配。
え、読んで下さったんですか。
[意外そうに]
興味深い……それは喜んでいいのかな。
[ダーツセットはお堅い推理小説。
自分のいつもの作風だが、新鮮味が足りないといつものように言われてしまっていた]
ええ、興味深いというかリアルですよね。奇抜すぎるのがあまり好きではないので、安心して読めますわ。
あれは…[チケット]が凶器だったってことで良いのですよね?あと、犯人の動機が[白雪姫になった]だったと。
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