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──すべて消えて、なくなってしまえばいい。
[呪詛のように、声が低く響く。
そうして、音を、全てを閉ざすように*目をとじた*]
………さあ。痛いか試す気にゃあんまならんです。
[男は、瞬きをし、青年の唇に浮かぶ、
仄暗い笑みを見ている。]
……
まあ。
[たぶん。と、その笑みから視線を避けるように、
床へと落とした男は、先を続けて]
あんたが、
もう──全部、消しちまいたい。ってンなら、
まあ。
[未練のあるもんもないですし。と、男は言い]
お手伝いくらいは……しますよ。
… 陽(ヤン)さん。
[生前と同じ──死人のような陰気な声で、
青年の名前を呼んだ**。]
─────…。
[少しの間。
黙ってその明かりを見つめる。
その瞳に色はない。
ただ、……は。と短く息が落ちた。]
『あれ、こんな時間にどちら様?』
[──警戒心の、欠片もない。いつもの、笑顔。]
───……。
僕は……そう、だ。
望みだ。
[声は、かすかに。
聞こえない声、音を持たぬ音が風に乗る。]
───…せなかった。
[囁きのように]
[男はフォークで緑に色づいたブロッコリを転がす。
近くに食事を拒否した青年の姿はない。]
……
[その小さな囁きは、
聞こえていないのか、気にしていないのか
男の沈黙はどちらともどれる。]
[すぐに口に運ぶでもなし、
ぷかぷかと浮かぶ野菜を行儀悪くつつき]
……聞きてえことがあるんなら、
しゃんと言ってもらえねえと……わからねえですよ。
陽さん。
どうも。
… 腹ァ、すきませんでね。
[沈黙を挟んで。ぼそ。と、話しだすのは、
問いかけからは、テンポがずれたような婉曲な話題。]
……前は、こうじゃあなかった気がします。
たしか。
…、"食餌"…?
[聞こえてきた声に、肩が揺れる。
テーブルの上には、暖かな食事。野菜たちの鍋。
けど、それは──]
…………。
[手が止まる]
[僅かに哂う口調。
意識は、かのひとの上に。
自警だ、なんだと自分たちを閉じ込めて”死”に追いやった──]
──邪魔者は、
[ 消してしまえば 良いではないか。 ]
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