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アンちゃん?
[部屋を出る。
アンが向かうのと反対側、薄暗い廊下の先に人の気配がする]
何かありました?
[ひょっこりと顔を覗かせると、人が見えたので会釈をした]
―村付近―
確か、こっちだよね。
13年ぶりだっけ……。
誰か案内してくれる人でも、いないかな。
[周りを見回しながら、村への道を歩いています。]
僕の家ではないですけど、上がっていいと思いますよ。
他に泊まれそうな場所もないですし。
[笑顔で二人に声を返す。
名前を聞いて、少し瞬いた]
なあんだ、ぜん兄か。
僕はフユキだけど…覚えてるかな?
あ、どうも。
大島ポルテと申します。
勝手にお邪魔しちゃって……。
玄関口で何してるんでしょうね。
すみません塞いじゃって。
[挨拶もそこそこに、アンが消えた方向へ行こうと]
今晩はー、お邪魔してます。
いや、今お邪魔するところなんだけどねー。
[奥から現れたポルテに、会釈を返し]
どうぞどうぞ、と……あれ?
[背後の声に振り向き勝手に許可を出しかけるが、その姿を見ると首を傾げ]
もしかしてヂグさん?
久し振りー、甘いもの好きのゼンジだよー
[確認するように言ってから挨拶を。フユキの返事には]
>>6
いいんじゃないですか。
カレーならまだたくさんあります。
[論点はそこなのか?とうっすら思ったりもするのだけれど]
時計屋さん?
[ゼンジが呼んだヂグの名に、首を傾げた]
あれ、その声は……
ああ、やっぱりフユキ君か。
[改めてその姿を見、頷いて]
そう、ぜん兄だよ。
覚えてるよ、わたしは方向音痴ではあるけど記憶力はそこそこだからねー。
甘党のおかげかな? 糖は頭の栄養だっていうから。
[言いつつ懐から大きいくるくるキャンディーを取り出し。飴の部分に薄いビニールがはられたそれを杖でするようにフユキへ差し向け]
よかったらどーぞ。
今飴屋をやっているんだよ、わたし。
[自分は四角い飴の包みを出しては開き、口に含んで]
時計屋さん…ああ、懐かしいですね。
中に入ってしまって下さい。
大島さんの言うようにカレーがあります。…レトルトのですけど。
[左手で扉を固定し、右手で煙草をくわえる]
おや、おや?
私も案外、有名人ですねえ。
[次々に掛かる声にそう言いつつ、顔を上げる。
明るい室内で、改めてその場の面々の顔を見た。]
ああ、なんだ。
ゼンジ君に、フユキ君に。
ええと、大島、大島……?
ご飯がありませんけど。
[広間に置いてある残りのカレーを取りに向かう。
部屋の隅、アンが佇んでいるのが見えた]
どうしたのアンちゃん?
[煙草をくわえてしまったから、飴は受け取るだけに留め]
ありがとうございます。
飴屋…相変わらずなんですね。ぜん兄は…。
いや、この歳でぜん兄と呼ぶのは、もう可笑しいですかね。
[善司さん、と改めて口にした]
…レトルト。
ご飯が無い。
そ、そうですか…
[ややがっかりとした顔になる。
しかしもう一度咳払いをして、顔を上げた。]
兎に角、カレーは良い物です、ええ。
後で頂きましょう。
別に怖がりとか、そういう事は全然無いです。大丈夫。
[そう言いつつも、賑やかになって一安心な表情]
カレーは確実に美味しいですよ。
なんつってもプロの味だし。具が大きい。
[フユキの煙草を横目でちらりと見、すぐに視線を廊下の奥へ。]
おや、これまた飛び切り若い方が。
黒岩漠、バク君。怖がりさん、ですか?ふふ。
…なるほど、プロの味。
私は辛口が好きなんですが、辛口はありますか、シェフ?
[そう言って笑いつつ、バクに近づき名刺を出した。]
私は千田 久(せんだ ひさし)です。
時計屋のヂグと呼んで下さい。
はあ……
どうやら今日はこの辺で野宿だね。
[ちゃちゃっと鍋にお湯を沸かします。
荷物の中からカップラーメンを取り出し、
お湯を入れて待つこと3分。]
明日は村につけるかな。
[ずるずる、と音を立てて麺をすすっています**]
[他と比べて何かが違う扉>>0:3の前。
こちらの声が聞こえないのか、アンがその奥へと身体を滑り込ませた]
>>19
台所でもあるんですかね?
[フユキの顔を見て、質問を返す]
カレーかぁ。甘口なら貰おうかな?
思ったより長旅になってしまったしね。
[カレーと聞こえれば、そんな事を。ヂグとポルテとを交互に見]
バク君、だね。
わたしはゼンジ、瀧善司という者だよ。
[バクを見ると挨拶し返し、名を名乗る]
うん、相変わらずが高じて売る側になってしまった。
そういえば子供の頃から夢はお菓子屋だったなぁ。懐かしい。
フユキ君は今はどうしているんだい?
[善司さん、と呼ぶフユキに]
いいよ、ぜん兄のままでも。
わたしはまだフユキ君と呼んでしまいそうだしねー。
あ。どうも。
[軽く頭を下げると、ヂグから名刺を受け取る]
えっと。怖がりじゃありませんてば。
ホントですよ。一人でトイレも行けますし。
[小学生みたいな主張]
カレーは……辛口あったっけかな??
[レトルトパウチのパッケージを思い出しつつ]
カレーは、甘口中辛辛口何でもありますよ。
全部具が大きいやつですけど。
>>25
またそういうことを。
脅かすのはやめて下さい。
[先に行けとばかりに、扉を押し開いて立ち止まる]
気を付けるよ。
しばしばつまみ食いして怒られてるから……
怖いんだよなぁ、ホズミ君。
店員というよりは女将の風格だ。
[ぽつりと独りごちていたが、肝試し、との声には]
肝試しかぁ。
良いねー、蒸し暑い時期といえばお化けだからね。
[二、三歩そちらの、ポルテらがいる方へと歩み。カレーの辛さが三種ある事を聞けば、良かった、と笑った]
[聞こえてくる「肝試し」という単語に思わず固まった]
えっと。みんな行くんですか?
それならオレも。
[一人で残されまい!と、決意の表情。誰の後ろに着いていったら安全そうか、キョロキョロしている]
辛口はあるそうです。
これであとはお化けを確かめるだけですね。
[了解、とかしこまるバクに笑って言う。]
…ほほう。
ランプとはまた、洒落ていますねえ。
いかにも、何かが出そうです。
>>32
[どことなく悔しさを感じながら、バクに声をかける]
怖くなんてなかったもんねー?
>>35
出ないです。
何も出ないです。
[言い聞かせるように繰り返して、視線は*闇へ*]
―地下貯蔵庫―
[階段を下りた先は、上よりもわずかに涼しい。
奥まった方にアンの背中が見え後を追う]
さて、彼女は何処へ向かっているんでしょうね?
いや、既にいるかもしれませんよ?
背筋も凍るような…
…甘い物以外は断じて許さないお化け、ですとか。
[ゼンジを横目でちらりと見て、軽く首を竦めた。]
[扉を抜け、階段を降りた後の通路。アンの背中を追うフユキの背中を追う形で、ぺたぺたと歩いていく。涼しい地下で、飴を噛み砕く音がやけに大きく響いた]
……幽霊に。
幽霊といえば、こんな話を知っている?
[フユキの独り言が聞こえてか、ぽつりと。誰に向けてという風でもなく。皆に向けて、か]
ある男が墓場の前を通ってね……
本当なら通りたくなかったんだけど、時間がない時の近道で仕方なかったのさ。
ある墓の前を通った時に、声が聞こえたんだ。
「腹が減った……何かくれぇ……」って。
[いかにも怪奇話らしく語り]
幽霊に導かれてるとか、お兄さん。
[フユキの呟きに、ちょっと情けない声をあげる]
あの子、足、あったもんな。
[アンの姿を思い出しながら]
すごく恨めしげな声でね。
男はあっと驚いて、おにぎりやら漬物やらを投げ出したんだけど……
その声はまだ続くんだ。
「これじゃ駄目だ……わたしが欲しいのは……」
[と、言ったところで一旦立ち止まり、バクらの方を振り返って]
――甘い物だ!!
[両手をばあと振り上げて大声をあげる。驚かそうとしたらしい。ゼンジやバクの視線が此方に向いていれば、瞬いたが]
……。
[固まったバクを見ると、少し無言で。懐からフユキにあげたような大きいくるくるキャンディーを取り出すと、そっとバクに差し出し――多分半ば押し付けるようその手に握らせて]
はい、どーぞ。
ごめんね、驚かせちゃって。
[と普段の軽い口調で謝り、*眉を下げた*]
―村付近、森の中―
……こっちの方かな。
地図くらい持ってくればよかったね。
[荷物を片付け、また村に向かって歩いています。]
あーあ、昔住んでたんだし、道くらいすぐわかると思ったのに。
[昔、まだ村にいた頃の記憶を思い出しています。]
ああ、そっか。
村から外に出たこと、ほとんどなかったから。
大きな煉瓦のお家が目印……って。
どこまで行っても同じ景色に見える。
本格的に迷ったかも。
窯神様が導いてくれないかな。
[ちょっと疲れが出てきたようです。
元気に歌を口ずさみながら、歩いて行きます。]
[懐から携帯を取り出して操作しています。]
だめ。電波届かないや。
考え甘かったなあ。
[懐から手紙を取り出して、じっと見つめます。]
同窓会のお知らせ……じゃないよね。
学校、お友達いなかったし。先生、元気かな。
[しばらく歩き通しです。だんだん涙目になってきました。]
もう道、全然わかんないし。
このまま村に辿りつけずに野垂れ死ぬ、とか嫌だよ。
この森、熊とか虎とか出てこないよね?
[嫌な予感と同時に、草むらからがさりと音がしました。]
……ぴっ?
[足を止めて、怯えた目で草むらの音のした方を*見つめています*]
―薄暗い廊下―
何やってんですか。
[ゼンジとバクのやりとりを冷ややかな目で見ていたが、前方を見つめて急に足を止めた]
あの子、明かり持って無くない?
暗くても歩き回れる位、此処に来ているか…或いは彼女に神託でも下っているのでしょうかね。
[適当な推論を掲げたあと、視線をゼンジに向け]
…ぜん兄。あまり怖がらせ過ぎるのは、駄目ですよ。
確かに、最初にここに来ていたのはあの子だけど……。
[復興という言葉の響きと、ヂグの動作に笑みが零れる]
村をもう一度?
[犬の影に手を伸ばす。
それが揺れて伸びたのは、光源がずれたから]
此処の建物以外はあんなに朽ちて、廃墟になっていましたが…復興なんてできるんですかね?
親睦会なら、これは確かに素敵な余興ですけど。
[再びランプを掲げ、足を進める。
唐突に視界に入ったのは、アンの背中と]
―――……窯神、様…?
[草むらの中から出てきた獣に襲われて、一日動けなくなっていました。
やっとのことで仕留めた獣を、鍋でコトコトと煮込んでいます。]
……こんなに危険な場所だったかな。
どこか間違えてる気がしてきた。
あら、美味しい。
[獣の肉を食すと、また村に向かって歩きはじめます。]
[歩いていくと、やがて村らしき建物の影が見えます。]
……あそこかな?
やっとついたみたい……懐かしい、臭い。
と言っても、誰もいないみたい。
[村の中を散策しています。人の気配は見当たりません。]
誰かー、いませんかー
[呼びかけるように声を出しながら、村の中を彷徨っていました。
どうやら誰の姿も見つからないようです。
やがて諦めたように、昔住んでいた家へと向かいます。]
……すっかり風化してる。
13年だもの。無理ないね。
[家の中へ入っていくと、中を見回します。
寂れた家を感慨深げに眺めまわしています。]
[家に荷物を置くと、居間に横になります。]
……廃村の中に独りぼっち。
なかなかできる体験じゃないね。
せっかくだから満喫しよう。
[荷物の中から日記帳を取り出して、開きます。
しばらく白紙のページを前に、考えています。]
[日記を前にしばらく考え事をしています。
不意に何かを思い出したように顔を上げました。]
窯神様……
外の世界では、全然知られてなかったけど。
この村特有のものなのかな?
[首を捻ります。]
後で村の中を見て回ってみよっと。誰かの亡霊に出会ったりしてね。
ううん、あはは。
誉めて貰えると嬉しいよ。
ヂグさんも相変わらずだね。
[そんな事を言いつつも、ポルテの冷ややかな視線には肩を竦め]
つい、ね。
そうするよ、怖いおじさんだと思われたら悲しいからねー。
[フユキにも返してバクの方を一瞥する。それから明かり、という単語に、少しく遠いアンの姿を見、目を凝らすようにして]
確かに暗い、ようだけど。
― 村の中 ―
[しばらくお休みした後、村中の家を見て回ります。]
結構寂れてるね。
長く住んでたわけじゃないけど
……故郷がこんな風だと、ちょっと寂しいかな。
あれ?
[やがて一軒の煉瓦造りの家を見つけました。
その建物に惹かれるように入って行きます。]
特に鍵もかかってないみたい。
おじゃましまーす。
[どうせ誰もいない建物。ささやくような声を出して中へ入ります。
建物の奥、大広間に辿り着きました。そこの黒板には、人の名前が書いてあります。
隣には装飾された扉が見えました。]
何かしら。この先に何か宝物でも隠されてたり……なんて、ないよね。
[眼鏡の奥、眼をすっと細めた。
興味津々に辺りを見回し]
彼女がいる場所…祭壇ですかね?
あちらの大窯は、儀式用か何かでしょうか?
[淡々と声を連ねる]
親睦会? 親睦会、なのかな。
[ごそごそと懐から折り畳まれた長方形の紙を取り出し、器用に片手で広げ持ち]
村で待つ!
……なんて、筆で書いてあったからなぁ。
誰からの挑戦状だろう、と思ったんだけど。
[どこか残念そうに息を吐くも、次にはふっと笑って]
でもこうして皆に会えたのは良かったなぁ。
……? あれは……
[立ち止まるフユキらに、己も幾らか行ってから足を止め。その視線の先を追い]
開いてる……?
[そっと扉に触れると、どうやら鍵はかかっていないようです。
思い切って中へと足を運びます。]
……階段
地下行き、なのかな。
[どうやら先は暗がりのようです。ランプを持っていない今の自分にできることはないようです。]
灯り、灯り。どこかに蝋燭でもないのかな?
[大広間の中を探します。戸棚の中、机の上などを物色しながら]
……これじゃ、泥棒と変わらないのかも。
[自分の姿を客観視して、少し落ち込みました。
やがて引き出しから蝋燭を見つけます。ライターで蝋燭に火を点すと、階段をゆっくり慎重に下りて行きます。]
アンちゃん、ここ来たことあるの?
[近寄って、恐る恐る少女の肩に触れた]
え……?
[発された言葉に目を丸くして、弾かれたように手を離す。
『ヒトを捧げよ』
そう言ったように聞こえた]
[灯りを頼りに地下を歩いて行くと、学生らしき少女の後ろ姿がぼんやりと見えます。]
……わ、人だ。
小鬼じゃないよね?
[足を止めて、しばらく観察しています。
やがて意を決したように、アンの傍へと歩み寄ります。]
…村で待つ、って。
なんと言うか…とんでもなく勢いのある手紙ですね。
[眼鏡を押し上げて、ゼンジに視線を向ける]
これ、…彼女に声を掛けていいと思います?
[灯りを手に、部屋の中を良く見ます。
アンの立つ前に大きな窯が見えるでしょうか。]
何かしら、大きな装置……。
ねえ、あなた、ここで何してるの?
[アンの背中に声をかけてみます。]
え、なあに?
[彼女の言葉が耳に届きます。]
ヒトを……捧げよって
それって、どういう意味……
[首を捻り、見知らぬ少女に問いかけます。返事は返ってこないでしょうか。]
だよね、巌流島の決闘にでも呼ぶみたいだ。
遅かりし由良之介……は、歌舞伎か何かだったかな?
[独り言のように言いながらフユキの目を見返す。問いかけにはやや思案するよう]
うーん……
まー、いいんじゃないかな? ……多分。
[無責任なような返答。つと、アンに近付く人影らに目を向け]
ねえ、あなた……大じょ
[アンの背中を叩こうとすると、近くに灯りが見えた気がします。
思わず手を止めて]
……誰か、いるの?
[灯りの方を見やり、おそるおそる声を絞り出します。]
[ビセの声にランプを掲げて、応える]
さっきから、いますよ。僕は元この村の住人ですが…貴女は?
ヒトを捧げよ…?
[不思議な言葉の羅列に首を傾げた]
どんな聞き間違いだろう?
大島さんには、なんて聞こえました?
[後ずさると背中が壁に当たる。
キャミソールから伸びた腕が煉瓦に触れ、その冷たさに姿勢を正した]
>>77
え?
……同じ風に聞こえました、けど。
へえ、かなり旧いものみたい。凄いのね。
[祭壇の前に置かれた大窯に、そっと手を伸ばします。
手を触れたら、ばちっと電気が走ったような感触が身を襲います。
慌てて手を引き、そこから飛び退りました。]
あいたた……何?
[灯りを手にしたまま、痛む手を押さえつつ、目を白黒させて大窯を見つめます。]
由良之介は、「仮名手本忠臣蔵」ですね。
あれは切腹の場面でしたか。
[ふ、と、息を吐いて]
先を越されてしまったみたいです。
歳を取るとどうにも腰が重くなっていけませんね。
いるよ。
[ビセの声に大きめの声で返す。暗がりの中でも何か飛び退くような動作がわかれば、首を傾げ。
フユキの声に反応してか、慌てたようなビセの言葉が聞こえると]
元村人?
慌てなくても大丈夫だよ、わたしもそうだから。
[返す声は、地下の空間で微妙に反響し]
ね、アンちゃん上戻ろう?
[何となくの薄気味悪さを覚えていた。
少女の手を引きかけた所で、気を失ったのかアンの身体が傾く]
ちょ……。
[支えるというより共に倒れたと言った方がいいような状態で、アンと床にしゃがみ込んだ]
[カクカクした足取りで、皆の後をついていく。手にはしっかりと、ペロペロキャンディを握っている]
こここ、怖くない。怖くない。
[キャンディをペロペロしつつ、気を落ち着かせている]
そう、それそれ。
確か殉死に遅れたんだったかな。
[先を越されて、というフユキに]
そうらしいねー。
うん、若い人には勝てないよ。
[少々年寄り臭い事を言いながら、袂から星形の棒付き飴を取り出す。
それをくわえつつ、先程から時折出る言葉に、ふと]
……ふぃトを、捧げよ?
ええと…僕たちも貴女と同じで手紙に招かれただけで。
あ、僕は――フユキと言います。
此処には、まあ彼女を追って肝試しをしていただけなんです。
[視線をアンに向けた。
ポルテともに崩れ落ちるのに、眼を円くして近寄る]
だ、大丈夫ですか?
……え、わ!
[目の前で女性と少女が床へと落ちて行きます。
慌てて近くへと駆け寄ります。]
だ、大丈夫ですか?しっかりしてください。
どなたかお医者様はいらっしゃいませんかー?
[叫び声を上げます。]
わー、何!?誰かいる?
[ようやくビセを認識して、アワアワするが]
あれ。お兄さんと、会話してる。
……オバケじゃなかった。良かった。
[最後のは小さく呟く。アンとポルテに声をかける]
どっか痛いんですか?大丈夫?
うん、わかっ……
[ポルテの指示に頷きかけるが、手早くアンを抱え上げるフユキを見、少々黙って]
……たよ。
あ、じゃあランプはわたしが持つねー。
[ランプを、との声に頷いた]
[変わらず手をワンワンとさせながら、
周りの会話をふんふんと聞く。
アンの前にあった物と、やけにはっきり聞こえた言葉とに、
ああと呟いて、手を見詰めた。]
窯神様に、呼ばれたんでしたか。
部屋に、ベッドみたいのあったと思います。
ハイジに出てきそうな感じの。
[立ち上がり、膝の辺りをはたいた]
大島ポルテです。
[遅ればせながらの自己紹介をビセに向ける]
じゃあ、ぜん兄。先導をお願いします。
[ランプに合わせて立ち上がる。
ヂグの声に、視線だけを向けて]
…何か、知っていらっしゃるんですか?
[ランプを手に、踵を返して歩き始めながらも]
……窯神様のお呼び出し、ねー。
[ぽつりと零した声は、小さくも、傍にいた者には聞こえたかもしれない。一瞬瞳に映った無機質な、しかし深い気配は、恐らく誰にも見えなかっただろうが。
ぺたぺたと、響く足音]
ハイジに出てきそうな…って……。
あんまりイメージがわかないんですが…。
[少し考え込む表情]
まあ、用は足りそうですし、そこまで運びましょうか?
オンジが作ってくれる干草のベッドですよ。
[ハイジの説明は説明になっていない。
ヂグの言葉>>106に一度振り返る]
何ですかそれ?
…… …、ぜん兄?
[普段とは異なる雰囲気の呟きを耳に。
先を行くゼンジの背へ、小さな呼びかけ]
………?
[何を言うでもなく様子を窺った後、人狼の宴という単語にヂグを見た]
[上着の内ポケットに手を入れ、
封筒にしまってある手紙を取り出す。]
手紙で…そう、手紙で、お呼び出しが掛かるんですよ。
[左手に封筒を渡し、開けた右手でこめかみを叩く。]
それで……
ええと。
手紙……。
[ジーンズのポケットに手を伸ばす。
誰かから届いた手紙は、いまだそこに入っていた]
>>111
って、肝心な所が!?
[ずっこけそうになった]
手紙ですか?
……それって、この。
[ポケットから手紙をとりだしかけるが、ヂグも似たような封筒を持っているので]
みんな、持ってるんだ。手紙。
[今更のように、気付いた]
窯神様に、お返し、するんですか。
――昔々、村に一人の「人狼」が生まれた。
窯神様のお告げにより、その女児は村で保護される事になった。
[人狼の宴について話すヂグ、その声を継ぐように発せられたのは、御伽噺じみた語り始め]
人狼に…窯神様、ですか。
[語り始めた年長者に視線を向ける。
内容は知っているだろうけれど、口を挟む様子は無い。
アンを抱えたまま、ただ足を進める]
「人狼」。
……御伽噺では、満月の下人に化ける、悪しき獣として描かれる事が多い存在だ。
でも、その時の人狼は必ずしも人を襲う存在ではなかったんだよ。
[人狼が何かと聞いたバクに答える面もあるのか、そう言って]
村の人狼の数は除々に増えていった。
そして十数年に一度、とある「儀式」が行われる風習ができたんだ。
>>113
ここ廃村ですよ。
ベッドあるだけマシなんじゃないですか?
廃村に、何で寝れそうなベッドがあるのかが謎ですけど。
[最後の言葉は呟きの小ささで。
ゼンジの語り>>116に視線を向ける]
そういう話、この村以外ではないんですってね。
前は、日本全国どこでもあるのかと思っていました。
中に幾つもの窯があるといわれている建物があってねー。
[ふと目を向けるのは、傍の壁。後ろを振り向きかけて、それはやめ]
その中で「儀式」は行われた。
詳しい内容については、参加者しか知らないんだけど。
その儀式が一部では、ヂグさんの言うように……「人狼の宴」と呼ばれていたんだよねー。
とりあえず、アンさん、休ませて来ましょうか。
かなりお疲れのようです。
[見えた階段の先、扉へと駆け寄り、開ける。
ひゅうと風が地下へと吹いた。]
儀式なんていうと胡散臭いですね。
[小さく笑う。
開かれた扉から吹き込む風に、目を細めた]
こっち来てくれる?
[灯りを持ったビセに声をかけ、井戸へ水を汲みに]
うん、わたしも似たような話が他でもあるのかと思っていたけど。
思ったよりもないみたいだねー。
[ポルテの声に、頷くような気配]
まー、ある意味では、お祭りかな。
[バクの問いにはそう返し、薄い飴をぱりんと噛んで]
そんな村だったんだけど、色々あってね。
十三年前に村人は散っていったんだよ。
[儀式に参加した者は一部しか戻ってこないという話。間際までいたからこそわかる、村が終わりを告げた理由。それらについては口にせず、話を終え]
アレは…ヒトにとって、お祭りなんかではなく。
―――儀式、ですよ。
[俯いて淡々とした声を、短く紡ぐ。
風の鳴る音に視線を上げて、頷いた]
部屋のドアも開けていただいて良いですか?
窯神様から人狼への祝福の儀式、でしたっけ。
胡散臭いですか。
[扉をしっかりと開きつつ、聞こえた言葉に苦笑する。
アンを運ぶフユキに、手伝いましょうか、と声を掛けた。]
[ヂグに向かって、微笑いながら首を横に振る]
いえ。扉を開ければ、すぐそこですし。
…っと、バク君ありがとう。
[御礼を言って部屋の中へ。
ベッドへと、アンを降ろす]
熱があるわけじゃないみたいだけどね。
[荷物からハンドタオルを取り出して、運んで来た井戸の水に浸す。
絞ったそれをアンの額に乗せた]
[ヂグに「お上手ですよ」と言われて、照れたように頭を掻いた。フユキがアンをベッドにおろすのを見て、ホッと息をつく]
とりあえず、良かったですね。
熱じゃ、ないだろうね。
呼吸も別段荒くはないし…。
[ほんの少し考えて]
貧血なら…足を心臓より高くして、着衣を緩めるんだったかな。
―アンが眠る部屋―
[ベッドの傍らに椅子を引き寄せて体育座り]
ヒトを捧げよ――。
誰に?
[薄明かりに照らされる少女の姿を見ているうちに、睡魔に*襲われる*]
…今は恐らく、眠っているだけのようです。
[手を下ろし、一息吐く]
窯神様と共鳴したので疲れたのでしょう。
一先ず、皆様、お疲れ様でした。
なんか、オレも眠くなってきたなあ。
[思えば、ここに来るまでも、来てからも、いろいろありすぎた気がする。アンが眠る部屋の片隅で、事の発端である手紙を眺めているうちに、*うとうとし始めた*]
ぅぁふ……
時間、ですか。
今はええと……
……あれ?
時計、止まってました。
[腕時計を見つつ、たははと苦笑い。
しかしぱたりぱたりと倒れていく面々を見、小さく呟く。]
ああ、でも。
今なら。
……人ならざる者たちの……時間…
[バクを移動させる事を諦め、椅子に深く*沈みこんだ*]
窯神様の祝福の儀式……か。
どんなのか興味あるね。
あたしがまだ小さかったからか、
パパもママも、何も教えてくれなかったけど。
村の中では常識だったのかな。
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