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[集会所へ入ってきた男へ近寄りながら]
あれぇ、ユージンさんじゃんー。 相変わらず面白い動きしてるね!
にしても皆がいるところに来るなんて珍しいねー?
ぇ、名前が微妙に違う? 愛称みたいなもんだってー!気にしない気にしない!
ぁ、ジンジャーティーで良かったら飲むー?
[言いつつ既にお茶を淹れ始めている]
―回想・メイの家―
[雪の振る寒い夜―――本当に寒い夜だった]
うぅ・・・寒い、寒いよぅ。
こんなんじゃ凍えちゃうなぁ・・・はぁ、こんな日は一人暮らしってのを自覚しちゃうなぁ。
[壁に立て掛けてある、今は亡き父と母が描かれた額縁入りの絵を見ながら呟く]
・・・お父さん・・・お母さん・・・
ハハハ、少し・・・寂しくなってきちゃった。 こういう時は人肌が恋しいって言うんだよね。
一人は・・・嫌だな。
[扉の外に人の気配を感じる]
あれ、こんな時間にどちら様?
誰でもいいや、丁度誰かとお話でも何でもしたかったんだ! いらっしゃい〜。
[――――――――ここで、記憶が途切れている]
―途切れた記憶―
ゴホッ・・・なん・・・で・・・?
[血―――自らを紅く染め上げる]
わた・・・信・・・て・・・たの・・・に・・・
ハハ・・・私・・・バカ・・・だ・・・ね・・・ゴホッ
[闇―――視界を黒く染めていく]
一人・・・嫌・・・だ・・・な・・・
[―――――死―――――闇――――]
[...は割と長い間物思いに耽っていたようだ、その間に演奏と踊りが終わっている]
んぅ・・・なんかまた頭がクラクラする。
あれ、なんか皆暗い顔しちゃってどうしたの?
そだ、お腹が空いてちゃ陰気にもなるよね!
私ヒューのおっちゃんの「漢☆流料理」を手伝ってくるよー! 食べられる程度にね。
[言い残し厨房へ向かう]
―厨房―
ヒューのおっちゃん、料理手伝いにきたよー!
ちゃんと人が食べられるモノできてるー?
げげっ!?
[1.野菜煮の郷土風鍋料理
2.コトコト煮込んだ即席シチュー
3.見た目こそ悪いものの普通の鍋料理
4.闇系の鍋料理
5.鍋料理という名のナニカ
6.新しい宇宙を創造してしまったモノ
{1}が厨房には出来ていたかもしれない**]
―厨房―
[厨房から顔だけ出して様子を伺っていたヒューバートと共に惨状・・・もとい料理場へ]
おっちゃん鍋放っておいたの!?
ちょ、焦げちゃう焦げちゃう!っていうか凄い煙なんだけど・・・なに入れたらこんな魔女の鎌鍋みたいになるのよー!
[当のヒューバートは顔を両手で覆いながら「ナベガーナベガー」と呻いている]
・・・今度きっちりと料理教えてあげるからね。
でーぃ、蓋を開けてみれば分かるよっ!
「パカッ」
[鍋の中には―――新しい生命の息吹、野菜鍋(ヒューバートワールド)―――が奇跡的に存在していた]
うん、すっごい意外だけど普通の鍋料理だね・・・
―広間―
[食事の準備を終えて皆で鍋料理を囲む]
さーて、ご飯できたよー!ほらほら、きちんと食べないと全然元気出ないよ!
結構量があるからジャンジャン食べてね。
ほら、ギルにーちゃんそんな端っこにいない!
ユージンさん食べるのちょい待ち!ステラさんと一緒に食事のお祈りを済ませてからだからね!
ってこら、ハー君摘み食いしない!・・・まぁ、毒見役って事で許してあげるけど。
[ワイワイと準備を整えながら暫し食事タイムへ]
―途切れた記憶の中―
(んぅ・・・あれ、何だろコレ・・・夢?
ヤダなぁ、絶対コレいい夢じゃないよ・・・あ、あれ私だ。)
[自分を見下ろす感覚―――不思議だがストンと理解ができてしまう]
(うん、いつも通り学校に行って夕方には皆と別れて・・・そういえば先生に最近変な事件が頻発してるから戸締りに気をつけるようにって言われて・・・)
[眼下の自分は一人自宅で家事をしているようだ]
(それから・・・あれ、なんで私夢の内容を知ってるんだろ? うーん・・・夢っていうか記憶みたい・・・?)
―途切れた記憶の中―
[流れる映像にノイズが混じる―――同時に頭痛]
(んっ・・・なにコレ・・・確か、誰か人・・・?・・・が来て・・・迎え入れ・・・て・・・それ・・・から・・・)
[ノイズが激しくなり頭痛が増していく中、アノ時ノジブンハソレカラ・・・ドウナッタ]
(イ・・・ヤァ・・・ぁぁぁ・・・・ぁ・・・)
―途切れていた・・・記憶の中―
[血塗れになって倒れている自分を見下ろす]
「ゴホッ・・・なん・・・で・・・?」
(・・・なんでだろう・・・ね・・・)
[命の灯火が消えていく―――それは記憶ではなくイメージとして憶えているもので]
「わた・・・信・・・て・・・たの・・・に・・・ハハ・・・私・・・バカ・・・だ・・・ね・・・ゴホッ」
(バカ・・・なのかな・・・なんで・・・私、笑ってるんだろ・・・バカだよね・・・だってさ・・・)
[それは自分に残された最後の―――記憶]
「一人・・・嫌・・・だ・・・な・・・」
(私・・・死んじゃうだよ・・・うぅん、死んじゃったんだ・・・暗くて・・・寂しい・・・嫌・・・だな・・・)
[―――――死―――――闇――――]
―厨房・現在―
[食事を終え片付けに追われた事で疲労したのか、厨房に備え付けてある椅子で寝てしまっていたようだ]
(んぅ・・・っ・・・!? ハァ・・・夢じゃない・・・か。 よく分からないんだけど、本当は私・・・死んじゃってるんだね)
んー・・・ショックだなぁ。
[あえて声に出してみる事で実感する。 そして不思議な事に自らの死すらを―――受け入れていた]
(どうしよ・・・死んでるってだけでもショックなのに、割と違和感なく理解できちゃってる事のがショック・・・私どうすればいいんだろ・・・何がしたいんだろ・・・?)
んぅー・・・全ッ然分からないっ!!!
[意外と、元気だった。]
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