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>>14
これはこれはご丁寧に、オラヴィ卿。
[明らかに自分が呼ばれた証拠に、相手と目がったので。にぱっと笑って、言葉を返す。剃髪にディナージャケット、相手の仕草はいくらか芝居がかって見えて……言葉遣いのせいかもしれない……なので、自分も帽子を取って大げさに会釈してみた]
ラウリ・スモーバーです。こちらこそ、よろしくお願いします。
[ざっと車内を見回す、大体が上品な様子の客ばかりだ、いずれも物見高い人たちなのだろうけれども。オラヴィの傍の席に座る、紅茶を嗜む眼鏡の人も視線を滑らせて、最後にまたオラヴィを見やり]
こちら、よろしいですか?
[混んでいる、というほどではないが、合い席を断るほど空いてもいないか、と。最初と同じ笑みを向けて、訪ねる。
給仕が通りかかれば、チャイを、頼む。香辛料を細やかに指定したりして]
[紅茶が運ばれてきて、給仕に礼を言うと、薄いカップに口を付けて]
ジンジャーもシナモンもあまり好きではないのですが。温まるにはこれが一番です。
[冷えたままの手をカップで温めながら、そんな世間話じみたことを口にするだろう*]
>>29
そのどこかで、が、楽界でなら、嬉しいのですが。
[眉を上げる仕草にも気づいたけれど、オラヴィの仕草はどれも芝居がかって見えて、それが心を映す本物なのか作り物なのか判別出来なかったので]
両親は、既に地獄に堕ちました。
[いつも口にする言葉で返し、いつも作っている笑みを向ける]
あるいは、天国に行ったかもしれませんが。
[言って。相手の反応がなんであれ、相手が真面目に受け取るほどおどけた様子を強めて「ふふ、冗談です」と笑うだろう、はぐらかすように]
ロマネス家?
[飛び出した言葉には、さすがに驚いたように眉を上げたが、すぐに、突拍子もない、という風を表情に滲ませて]
まさか。だとすれば、貧乏楽団で指揮者など……ふふ、まさか。想像が豊かですね、オラヴィ卿。それともあなたもロマネス家に「縁」のある方なのかな?
[まるで冗談だ、取り合わない、というような態度で頬杖をついて上目に相手の表情を覗き込む。けれどその瞳だけは、正面に座るオラヴィには、興味ありげに輝いているのが見えただろう]
[マクベス、と割り込む声の主には先程はどうも、と会釈したり。夕餉の誘いには快く応じて]
一応、アルコールも窘める歳なのですが……必要以上に若く見られてしまいますね、どうも。
[ぽり、と頬を掻く。乾杯、と、グラスを掲げる仕草はオラヴィほどは優雅にはいかず。その後の話しは楽しげに]
ええ、あの時の指揮者はゲルト・ハインマート氏。ヴェルディもいいですがワーグナーもすこぶるいいです。
[カフェを残して席を立つ相手に]
いえ、楽しい時間を過ごせました。公演、是非拝見したいですね。
[握手に応じ、相手を見送る]
[残されたカフェ……を前に]
なんでコーヒーなんだろう。
[ぼそりとつぶやく。兎が知りませんとばかり首を傾げた。しばらくじーっとコーヒーを睨み、ようやく決心して格闘するのは冷め切った頃だろうか]
苦いっ”!
[ピンクのフリルの人や、ほっそりとした神秘的な女性、白い帽子の夫人、あるいは学生ほどの女性も食堂車を訪れたりしただろうか。良く覚えてないが。
だから自分の客室に戻って、兎急便でのメッセージを見つけるのは、もう少し先の話し**]
だから……
[可愛いも同意語だ、とは言わない。ただただ困ったような苦笑するような音で言って]
そうですね。敵の敵もまた敵なわけですから、上手くすればあるいは。漁夫の利、といきたいところですが、期待の持ちすぎは禁物、です。
ありがとう、気をつけます。
と、そうでした。
[自室にて、兎急便のメッセージを確認した後の話し]
一応、お知らせを。
G・B・オラヴィの所に行ってきますので。ロマネスの秘宝について、知りたがっている様子でした。
ワタシの尻尾を踏んだのは彼、かな。
[自分の借宿、けれど、誰かが立ち入れば気配でわかる。微妙な物の位置の変化。それに]
……味な事をなさる。
[腕についている青いのとは別の、黒い兎のぬいぐるみがメッセージを抱いている。それこそ家捜しされたのかと思うほどの散らかりようのベッドの上に、妙にこじんまりと座った兎を手にとって]
心当たり、ですか。
[黒い兎をじっと見ていたが、にぱ、と笑うと少し時間を待って、客室を出る]
はい、彼が、オラヴィ。まあ、本当の顔かどうかは、わかりませんが。記憶違いでなければ……変装の達人だったかと。
[しばし思案げな間のあと、答える]
善処します。
[帰ってこられるように、と]
フリルちゃん、は、あの方ですね、ピンクの。ふふ、つられて食べ過ぎないように、気をつけて。
ロマネス家の秘宝、ですか。
[「秘宝について」というのならば。オラヴィも口にしたロマネス家の秘宝のことに違いない。気安く、その名を口にしてみる。誰か聞いている者がいても、その単語は夢物語に近くて誰も呼び止めまい、と思う]
心当たりがあるのなら……というのならば、あなたも心当たりがあるのでしょうね、卿?
[一等車で待つはずの相手を思い浮かべて、くすりと笑う。
持ち物は、黒い兎のぬいぐるみ。使い慣れた細身の剣は、部屋に置いてきた。自分を嗅ぎ回る相手は排除しなければと思うが、また逆に、自分が特に目立つわけにもいかない。剣を持って歩いて、相手に刀傷であれば……その後の展開は明らかだ]
まあ、護身用に持っていきます、か。
[人差し指を顎にあて、わずか思案した後に手にしたのは、豆鉄砲のような小さな、おもちゃのような銃。それを上着の内ポケットに入れておく。さて、行きましょう、と部屋を出る前の話し。
――四両目、客室の扉をノックする。
途中通った食堂車はさすがに無人とはいかなかったが、何食わぬ顔をして通り過ぎれば、呼び止められることもなかっただろう]
お招きに預かり、光栄至極です、卿。
[開いている、とでも声は返っただろうか。であれば遠慮無く扉を開けて、帽子をとり、会釈]
ロマネス家の秘宝について、何がお知りになりたい? ありか? 内容? それとも――
ええ、もちろん。賢い兎みたいですね、伝言もできる。
[兎の耳を真似た相手に、黒い兎を見直して、それをテーブルの上に置く。進められるままにソファに腰掛けようとして、問われる内容に途中で動きを止めた]
アナスターシェ……嬢?
[繰り返す声に滲む色は、はっきりとした驚愕。押し隠していても、隠しきるほど慣れてはいない]
彼女の……
[ソファには座らずに、内ポケットに手を入れ、その名を口にした男を真っ直ぐに見やる]
確認しますが、あなたは、彼女の居場所を、しらない?
[上着の内側で、小さな銃を握りしめたまま]
落ち着いていますよ、ワタシは。もしあなたが彼女の居場所を「知っている」と答えたならば、あなたを「排除」する方法を100通りは考えられるくらいには。
[冷静だと答える言葉とは反対に。とじ合わせれば、ぎゅ、と引き結ぶ唇が震える]
……取引?
[けれど続いた言葉は少し意外で、わずかに首を傾げた。楽譜のサイン、否定はしない。あるいはそれが、無言の肯定]
[差し出された菓子鉢に視線は向けたけれど、それに手を伸ばすほどの余裕はなくて]
……。
[一度、唇をかむ。思案出来る時間は少ない]
知って、いる。正確には、合図、だけれど。
[彼女の居場所を知るための手段だが。それで満足しなければ、これ以上は取引しない、覚悟で、内ポケットに入れたままの手が震えた]
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