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[派手な音と共に、入口の扉を開けて入ってきた。
いわゆるグリコのポーズ。]
ふーゆきせんせー?
何処にいらっしゃるのですかなぁー?
原稿を受け取りに参りましたぞーぅ!!
[ひたすら暑苦しい空気を放つこの男。
使い込まれた鞄と、何故か甘い匂いを放つ大きな紙袋を手にしていた。]
[管理棟に入るなり、辺りを見回す。
獏の姿を認め、目を何度か瞬かせた。]
おう、獏じゃないか。
こんなところで会えるなんてな、パパ嬉しいぞっ!
どうだ、ママは元気にしてるかぁ?
………うん、まあ。
戸籍上ではもうパパじゃあないけどな。
[言いながら紙袋に手を突込み、中から巨大なハート型の箱を出し。]
本当は郵送予定だったんだパパからのバレンタインプレゼントだ。受け取れ!
[問答無用で獏に巨大ハートを手渡した。**]
はっはっは。
このテレやさんめ。まぁ元気そうで何よりだ。
[きょろきょろと辺りを見回し。]
ここにいるだろうと思ったんだがなぁ。
何処に逃げたんだか、風雪センセは。
ちょっと、原稿回収ついでにチョコの配送も兼ねていてねぇ。
風雪センセあてのチョコはどうしようかねぇ。
行方をくらましたままなら没収かなぁ。別の作家センセに渡してしまおうかふふふふふ。
[と、不気味に笑っていたが。
ふと気配を感じ、カウンターの方を見た。見覚えのある横顔。]
おおっと、ペケレセンセじゃないですかー?
奇遇ですなぁ。センセの“目”もお元気ですかねぇ?
[つれない態度の獏をさらりと見送った後、笑顔で清水に声を掛ける。
“目”というのはカメラのことらしい。]
[突然現れた老人の一喝には少し驚いたが、ほどなくいつもの暑苦しい笑顔で挨拶を返す。]
やぁ、元気そうなおじいさん。
なかなか素敵なお声ですなぁ。惚れ惚れしますよ。
私、栗田と申します。しがない編集者でして。
ちょいと、とある作家センセを探し求めて三千里。
弱い二十歳少し過ぎで、眼鏡をかけた色男なんですがねぇ。
どーこいったんだか。
[清水が記帳していた宿帳を覗き込む。]
………記帳はなし、か。
とはいえ気配はさっきまであった気がしたんだがなぁ。
っと、そうそう。
ペケレセンセにプレゼントがありまして。
[紙袋から取り出したのはチョコレートリキュールの瓶。]
バレンタインプレゼントという事でお納め下さい。
次回作も期待しておりますぞ、ええ。
それはそうと、ここには作品を撮りにいらっしゃったので?
雪はいい具合に積もっておりますが。
遊び倒すにもちょうどいいくらいに。
逃げられたというか、最終兵器的な要素で私が来たわけなんですがね。
何しろ、風雪センセの動物的勘は兎のようでして。
新米ではまず捕まりませんで。はっはっは。
[そういえば、さっき兎がいたなぁとそんなことを思い出しつつ。]
まあ、顔写真までは期待しちゃいません。
さぁてどうしたもんか。
滞在予定は全くないのですがねぇ。
風雪センセをとっ捕まえるまで帰るわけにもいかんのがなんとも。
[言葉とは裏腹に、浮かべた笑みから疲れの色は見えず。
こうした事態はそれなりに想定済みだったようだ。]
お茶。お茶はいいですねえ。
いただきます。
少々身体が冷えていましたのでとても有難いです。ええ。
[あっさりと誘いに乗る。]
いいもの、ふむ。
何か珍しい動物でも?
[以前出した写真集は珍しい野鳥を多数撮影したものだった。
今回も、そういったものかと思ったらしい。]
[ひょいと老医師の隣に座る。
お茶を美味そうに啜り、白い息を吐いた。]
ええ、そうしようかと思ったところで。
ファンの子のチョコで釣れると楽ではありますが。
そうもいかないようですなぁ。あっはっは。
問題は、着替えを持ってきていないというところですが。ま、なんとかなりますか。
[会釈され、とりあえず会釈を返すが特に何か会話するでもなく。
何故息子と一緒にいたのかという不信感が先に立った様子。]
イチゴ大福はいい。当たり籤を引いた気分になる。
[にやりと笑い、残りを口に放り込んだ。]
しかし、狼ですかぁ。
ニホンオオカミでしたら、まぁ珍しいんでしょうが。
あれ、絶滅してましたかなぁ?
いや、全然。
そもそも、絶滅動物関係には疎い方でしてねぇ。
生きていたら凄い大発見かもしれませんなぁ。ふっふっふ。
[もくりと二つ目の大福を口にする。]
…二度も当たり籤は引けないか。
風と、狼。
風雪センセなら作品のネタにでもしますかねぇ。
…どちらかと言えば、伝奇よりも本格ミステリーのネタにするとよさげな気もいたしますが。
ああ、うん。結構そうやって子供の帰りが遅くならないよう戒める親って居ますからねぇ。
私のオヤジもそうでしたから、よくわかります。
[大福の甘みを洗い流すように、茶を啜る。]
どうもです。
いやあ、にぎやかなのはいいことですなあ。
[愛想良い笑顔を浮かべて、新たにやってきた女性へひらと手を振る。]
老人?失礼、それはこのお医者さんではなく?
[何か引っ掛かったらしい。思わず聞き返す。]
…花水木ねぇ。
白い木蓮の方が好みですなぁ。清楚さがあっていい。
[花水木の写真にくれた一瞥は、去っていく黒いスーツの男へ向けたものと同一。**]
[茶を啜りながら、にやりと笑う。]
さっきのアレ、獏が食うの見てみたかったんだがなあ。
[アレはチョコではなく、偽装した特製激辛カレーハート。
かぶりついたら、きっと火を吹くことだろう。]
後で感想聞いてやろう。うしゃしゃ。
[ひっそりほくそ笑む。**]
あっはっは。
バレンタインプレゼントとは言ったが、チョコレートだとは一言も言ってないぞーぅ?
…行っちゃったな。
[予想通りの反応を見せる息子にそんな言葉を投げ。
荷物を手に、後を追った。]
ま、あれはちょっとしたサプライズでな。
本物のプレゼントはこっちだ。ほれ。
[コートの内ポケットから小箱二つを取り出し、座り込んだままの息子に手渡す。]
万年筆と機械式腕時計だ。社会人になったら使え。
んじゃ、ちょいと仕事行って来るわ。またな。
[鞄と紙袋を手に、管理棟とは違う方へと歩き出した。]
[適当に彷徨い、見つけた家屋の扉を手当たり次第にノックしていく。]
ふーゆきせんせー、隠れても無駄でーすぞーぅ?
年貢の納めどきというやつですなーぁ?
[人の気配が誰だろうとあまり気にしていないよう。
もしかしたら、読書中の誰かを邪魔することがあるかもしれない。**]
[何軒かノックして回ったが収穫なし。
軽いため息。]
捕まらんなぁ。ううん。
[とりあえず、管理人棟へ戻ることにした。
確か熊鍋がどうこうなんて話もあったか。]
[玄関先で、清水と獏、そして傘を差す見覚えのない少年に出くわした。ひらと手を振る。]
やぁ、ペケレセンセ。先程はどうもお騒がせしました。えぇ。
[手当たり次第に扉をノックしていたあの件を指しているようだ。]
何か良い写真は取れましたかな?
………しっかし、積もってますなぁ。雪。
[一面に広がる銀世界を見渡し、何故か手をわきわきさせる。]
思わず雪遊びしたくなるくらいに。
[木の実で出来た目と葉っぱの耳を添えて出来上がった雪兎は玄関先に。]
こちらも収穫なしでしてなぁ。
どこにどうやって隠れたんだか。やれやれです。
[息子からは目を逸らされたが、まあ気にしない。]
侵略?
まあ、雪で家屋が埋まるのは侵略と言えなくもないか。
[傘の少年が口にする言葉に首を捻るが深く受け取ってはいないようだ。]
雪に触るときは、手袋を嵌めていれば問題ありませんかな?
雪だるまでもかまくらでもいけそうですがねぇ。
いかんせん、荷物を持ったままで作れるのはこれがせいいっぱいというやつでして。
懐かしいでしょ。スキーだとかスノーボードだとかにはあんまり興味沸きませんがねぇ。あはは。
[懐かしいと口にする清水に笑顔でそう返した。]
簡単に言うと雪をドーム型に集めて、掘るだけですなぁ。
まあ、定期的にメンテナンスをしないと段々下がってきますがね、天井。
[作り方を軽く説明しつつ、管理棟の中へ。]
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