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[村の片隅にある診療所。「橋本クリニック」と看板の掲げられたその中の、診察室に、男はいた。キィ、と回転式の椅子が僅かに動く音]
――はい。
では、処方箋を出しておきますので、向かいの薬局でお願いします。
お大事に。
[対する椅子から立ち上がり、会釈をして部屋を後にする患者を見送る。それからふと、天井を仰ぎ]
……もうすぐ祭りか。
盗難が相次いでいるというけれど。
無事に始まる事を祈るよ。
[呟いては、患者が潜っていったばかりの扉を見]
まあ。
無事始まっても、怪我や体調不良は毎年出るものだけれど……ね。
[ふう、と溜息を吐くと、デスクに向き直り、広げた書類を読み込み*始めた*]
[書類から顔を上げ、壁にかかった時計を見る。と、書類を片付けて立ち上がり]
さて。
そろそろ出なければね。
[支度を済ませると診療所を出た。大きめの鞄を手に、主に老人向けに行っている、訪問診療へ。
外の熱された空気に、目を細め]
……ふう。
こう暑いと、熱中症になる人が多そうだ。
[独りごちてから、村を歩き始めた。歩みに合わせて白衣の裾が揺れる。白く薄いとはいえ、長袖は少々暑く。肌にじわりと汗が滲み]
そういえば、ネギヤさんのところも……
近く行かなければね。
[などと、近い予定を思い出しつつ]
いっそ髭でも伸ばしてみようかな?
なんて……いや、うん、やめておこう。
[見た目の話に提案してみるも、すぐに取り下げた。我ながら似合わない、と思った様子]
ああ。じきに祭りだからね。
今年は色々と大変なようだし、喜ぶと思うよ。
[風呂敷包みの説明に、頷き]
桂木さんのところか。
それなら、ご一緒させて貰ってもいいかい?
萩原さんを訪ねる予定があるんだ。
[手にした鞄を軽く揺らして聞く。萩原とは、ニキの家の近くにある家で、足の悪いお爺さんがいた]
だよね……。
[似合わない、というのに、こくりと首を振った。イマリの後について歩き始め]
うん。
この時期は特に、体調が心配だからね。
真里君も、熱中症には気を付けるように。
[医師らしい言葉をかけ、祭りの事を聞かれると、少し神妙な顔をして]
飾りやら何やら、誰かに盗まれているらしいって。
鍵をかけてもやられてしまって、困っているようだよ。
[ニキの声が聞こえると、其方を見やり、にこりと笑って手を振った]
怒っちゃった?
何か心当たりがあるのかい?
[飼いガメの話をするニキに、首を傾げて。少女の落ち込んだ様子に、心配するように]
夏には、ね。
[一応もう一度強調しておき]
……うん。多分、原因はそれだね。
カメは温かめの水温が適当なんだ。
あまり低いと、餌を食べなくなったりしてしまうよ。
[氷を入れた、というニキに、そう教え]
そうだね。ラブ君もすぐ許してくれると思うよ。
虫は、真里君が言った通り、テンゴ君らに頼んでみてもいいかもしれないね。
売っているお店もあるし。
[ニキに礼を言われると、どういたしまして、と笑み]
ああ。私は、往診に回るところで。
まず萩原さんのところに行く予定なんだ。
[行き先を訪ねられればそう答える。イマリは回覧板と神社への差し入れについて話した事だろう]
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