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[祖母のもとへと顔を出すのがこのところの日課。
足に巻かれたギブスに目を瞑れば、一体どこが悪いのかというほど矍鑠とした様子で、]
もう、だいじょうぶ、だいじょうぶ。
そんなに心配しないでも。
[風音荘のあれやこれやと細かく口を出すのを軽くいなして、病院を後にする。]
/*
チカノちゃんきたあああああああ!!!!
みつあみ可愛いみつあみハァハァ!(
…それはそれとしてチカノちゃんグラに入ってるあのオレンジ色の物体って一体何なんだろう?
今日は、少しあったかいな。
[んー…、と大きく伸びをして、額に手を翳すようにして陽光を見上げる。
海の青とは、また少しだけ違った青の色。
風に流される雲をのんびりと眺め、小さく欠伸をすると、ちゃぷ、と音をたててゆったりと海岸線を歩く。
既に、海には浸かっているのだけれど。]
おっと…。
[片手にサンダル、片手にスカートの裾を持ち、濡れないように濡れないように。]
─ 海辺の道 ─
あ。
[六花から貰った葉書は暫く手に持って見ていたけれど、ふと立ち止まると鞄を開けた。]
…このままだと落としたりしそうだしね。
[折り曲げたりしないよう参考書の間に挟んで鞄に仕舞って。]
─ 海辺の道 ─
…えへへ。
[つい今しがたのことを思い返して、嬉しそうに笑う。
腹立たしいことも、少しは許容できる気がしそうで。]
…でもなぁ。
見合いっつって、どんな相手かもわかんないしなぁ。
[はぁ、と溜息をついて前に足を踏み出そうとして。
視界の端を、何かが駆けていった。]
…あれ?
[もう少しで、店に戻らねばならない時間だろうかと、腕に嵌められた腕時計へと目を遣り、首を傾げた。]
もう、結構のんびりしたと思うんだけどな―――…、お天気がいいからぼんやりしてるのかな。
[どちらにせよ、まだ散歩を楽しむ時間がある事は喜ばしいことだ。
優しいブラウンのカーディガンの下に腕時計を仕舞うと、またゆっくりと歩き出した。]
店にも出来上がったものもっていかなきゃな。
[あれこれと予定を組みつつ足を運ぶのは商店街。
行く先々にかけられる声はもっぱら祖母のこと。]
もう、わたしだってびじんでしょー?
おばあちゃんに伝えときますねー。
[祖母は愛されているのだと、ほんわり胸が暖かくなったり。
おまけはもちろんありがたくいただきます。]
あれー?貢さん?
[そうこうしつつも食材を着々と揃えつつふとみやった場所。
いつもなら今頃は店番をしているんじゃなかろうかと、見知った顔に思わず声をかける。]
─ 海辺の道 ─
[海へ向けて、のんびり、歩く。
遠くから聞こえる波の音も、風の感触も、どちらも久し振りに感じるもの]
……んー、やっぱ。
悪くない、なぁ。
[軽く、目を細めて小さく呟く。
学生時代はスケブを抱えて通った道は、駅前が再開発で変わっていても、さほど変わったようには見えなかった]
─ 海辺の道 ─
…へ?
[ぱちり、瞬く。
今一瞬見えたものは、見覚えはなくもない。
だが、それは現実に見た覚えなどないもの。]
…いまの、って…
[目を擦り、見直した時にはもう何も無かった。
だが、今見えたのは間違い無く。]
うさぎ、だったよね。
[昔、絵本の中にいたあわてんぼうの兎に良く似ていた。]
/*
執事国って初めてだから緊張するなぁぁぁ。
いつも議事ばっかりだから…、なんか文化とかちょっと違ってたりとかもするんだろうか。
現在地と接続メモ、これかなり便利だね。
/*
おおう、また一人。
そして独り言が555だw
んで、だ。
役職希望を現在おまかせにしておるわけだが、どーすっかなぁ。
この設定なら、赤やれる気もしてんだよ、ね……!
変えるか否か。
─ 駅前商店街 ─
んじゃあ用意しておくから、店終わってからでも取りに来てな。
[症状を書き留めた紙を手にし、乾物屋を後にする。紙は畳んで懐へ、手には父親への侘び土産を持って商店街の通路へと出た。
のだが]
ぉわっとと!!
[足元で何かが駆けた気がして、その場で急ブレーキ。倒れるのは免れたが、つんのめる体勢になってしまった]
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