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鳥か。
…そんな弔いもあるのだね。
[樹皮のように固く乾いた手が、木くずを払う。]
見せしめのための其れよりは、
使命とするに きっとまっとうに違いない。
[つめたい風に紛れて、壮年の男の耳が拾う呟きは端々。
薄い眉を動かさず――――枯れ枝の如き僧を見詰める。]
… 死肉を貪った鳥どもも、
似たような思いをしていたのかもしれんよ。
あぁ、だりぃなぁ…。
[ゆっくりと目を開ける。
ここは今となっては使われていない網小屋。
網を布団代わりに横になっていた。]
…あぁ。
[天井を見上げて、また嘆息し、…そっと目を閉じた。]
餓えからその鳥達を喰らってしまった私は、これからは鳥達の代わりを為さなければならない。
穢れた私が鳥達に近づけるために、禊をするのです。
貴方も送って上げますよ。
ここで尽きれば――
[答えにならない答え、返事にならない返事
悟りか、狂気か、澄んだ瞳で遠くを見ている]
>>#9
やぁ、ドロテア…。
どうやら、ラウリは浮かんでこないようだ。君はそこで見てたろう?
[悲鳴もあげない女の檻に近づいて、塞がれた布越しの視線、空気に溶けそうな声をかける。
それからいきなり檻を掴んでいたその女の手を包んで掴むと、檻に溶け込むくらいひどい力で握り込んだ。
そこらに響き渡るのは、女の悲鳴と罵声。]
まぁ、とりあえず、君の海底から引き上げられた深海魚のように膨れた身体も、もう見納めらしい。ああ、僕にはわかるんだよ。
[痛みに、檻の中に逃げ込もうとするドロテアの手をぐっと檻外に引き出すと、その胸の膨らみに大きな手を伸ばし揉みしだいた。それからうすぎたない襤褸の布切れを懐から取り出すと、慣れた手つきで檻にその手を脚を縛ってから、女の尻を引き寄せた。抵抗すれば、その脇腹にえぐるように拳を奮って…。
そののちは、女の声が抵抗から懇願へ、そして最後には嬌声へと変わる水音、そして、檻ごしに肉のぶつかる音が続く。女が限界を迎え、その身体に力がなくなっても、男は、その石女の苗床に己の竿を突き立て続けた。
だが、ふと、音は止み、女は檻の中崩れ落ちるが、そこに男の体液は注がれない。]
ああ、君は全然気持ちよくないね。
だから、そう、なんだね。
[達することのない男の欲望は、そのまましまわれ、女にはもう、声も手もかけない。そして、呆れたような笑みを残すと、そのまま檻の前から立ち去っていく。]
[僧衣の下で何かまさぐるらしき気配は、
聞くばかりに留めて…男が首を動かす。]
ふむ…
[僧が禊する井戸、鳥が居た天、赤黒い衣。
視線につれて担ぐ斧の頭がすこし揺れる。]
そうだな。
…順当に逝けるといい
[己が彼より年嵩たろうと踏んでの返答。
順当に。そんな穏当さはとうにないこの土地で。]
… 有難う?
[送りを為す。そのことは僧自らを救う禊であれど、
薪置く男は澄んだ瞳の彼へ感謝を告げ背を向けた*]
[見つめる檻に 折に歩み寄る人影ひとつ
細い目に映す先鉄に伸ばされる細長いうでと
握り籠める手 繋がる、白い肢体。
身を微かに捩ると ジャリ と音なるけれど
かの水音よりも低く聞こえる事もあるまい]
…生贄 とは、
よく言ったもの で…
[長い時間 寒く冷たいとき。
穿たれ続けたおんなから男が離れ
歩み去る様子も 海を背景として見つめていた]
[黒い手袋を着けた手を 眼球だけで見下ろす
大きな上着の長い袖は指の根本まで腕を隠すけれど
ジャリ…と 鳴らす擦るような硬質な音が
その手首に嵌る分厚い鉄の輪の位置を報せる]
…屑 が。
[吐き捨てる態のひとりごとは足元へ
想う憎しみは―――腹の中に溜め込むが常]
[つきり、と 下腹が痛むのを感じて
一度だけゆっくりとそこをそっと擦った]
[予感、だ]
[識るそれ―――へと
自身から漏れるそれ―――への、
漠然とした、外すことなき 予感]
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