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忘れることが怖いんだろうね。
[立ち上がり、両手を組んでぐっと背中を反らした]
君の生きていた記憶が薄らいでいくのが怖い。
[焦がれる人の姿は見えず、瞳が捉えたのは佇む少女の姿]
[こちらに微笑んでくれているマシロに気が付けば、にこっと笑い返す。ゼンジの言葉>>+30を聞くと]
そうだね。もうすぐ、終わる……のかな。
[ゼンジにも、にこりと笑いかけて。傍らのイマリの手をぎゅっと握ると、空を見上げる。そこに月はやっぱり浮かんでいて]
あれ?
[いつの間にか幻月は消えている。ただ一つの月だけが、浮かんでいた]
ライデンさんの帰りたい場所に帰ればいいんですよ。
[行ったり来たりする視線に、首を傾げて淡く微笑む。]
……皆は、行きたい場所にいけないからまだここにいるのかな。
[時折宙に視線を止める教師をちらりとみて、視線を落とす。]
ねえ、戻って来て、幸せだった?
私は、たとえ死んでいるんだとしても、皆とここに来れて楽しかったよ。
[誰にとも無く呟く。思い出すのは祭りの夜。]
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