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狼をあやつる者は、二人。
必ず滅ぼさねば……
[長老が告げる内容を黙って聞き、その一部を呟くように口にする。
それ以上はなぞらなかったが、男の頭の中には、漏らさず記憶されていた。男に使者の任が与えられた理由は、一つには、その記憶の正確さ故にだった]
……
[視線は集まった面々を順に捉えていき――途中、誰かと目が合う事もあったかもしれないが――ドロテアの上に留まって]
……望まれたりか。
[呟きはごく微かに。視線はすぐに逸らして、再び炎へと向けられる。炎に照らされる真紅のコートは、赤と黒の火の粉が混じり合っているように映し出され]
……。
[話しかけられるか何かするまでは、そのまま口を噤んでいるだろうか*]
[それぞれに外へ出ていく者達を、無言のままに見送る。男は、当分はテントの中に残っているつもりで]
……まじない。
求めんがための……
潜められて。僥倖たるかな。
[ぽつりと、再び呟く。ふと、長老に一瞥をくれられた。その視線は、お前は出来るのか、とでも問うように]
……
[僅かに目を伏せる様は、否定とも肯定ともつかず。
ただ、炎が小さく爆ぜる音を立てていた**]
[長老がドロテアに触れ、言葉をかける様子を、男はやはり静かに見ていた]
……早く始末をつけなければ。
ええ。私がまじないを使えたとするなら。
使えないとしても。
わかっています。苦痛を、増やさないために。
[呟きの後、続けた言葉は村長に向けてだったが。己がまじないを使えるかどうか、明言はせずに。かけた首飾りに指先で触れた]
[使者として比較的厚い信頼を受けている男であっても、容疑者だというのには変わりない。長老から向けられる視線には、水底に沈んだ泥のように密やかに、疑いの色が混じっている。
それを見て取っても、男は顔色を変えもせず、多くを語らず、常と同じに憂えたような表情をして、テントの中に腰を落ち着けて*いた*]
[マティアスがテントを出ていくのを見送る。やはり、声はかけず。眼鏡を取り、コートの広い袖で無造作にレンズをぬぐった。かけ直すと、中指でブリッジを押し上げて。
汝も行けばいい。そう長老に言われたならば]
いえ。今は……
考える以外に、するべき事もありませんから。
問われなければ……
[伝達以外で、男から誰かを訪ねる事は――少なくとも今は――ないと。潜めた意思を乗せて返し*]
……伝えるべき事が、ないのならば。
[開かれた幕から入り込む冷気。テントを訪れた男達の姿に、ほんの僅か、目を細めた。外の闇に揺らぐ炎は、男のコートにも、どこかオーロラにも似ていたか。小さく、口を開き]
……刻限か。
しからば……
[ドロテアに一瞥だけを向け、暝目した。
首飾りの中央に触れる仕草は、祈りのようでもあったか]
[炎を引き連れた列が夜の闇を進んでいく。使者の男は、ついていくか否か迷うような素振りを見せたが、伝達の必要は薄いと見てか、尚場に留まる事にした。
それでも、テントからは出て、その前に佇み]
……、
[白く息を吐きながら、炎が遠ざかっていくのを見た]
[キィキィという音と共に現れたレイヨに視線を向ける。その瞳は、憂いの色を――あくまで常のように――孕んでいたか。ゆるりと一度首を横に振り]
……行ったとて、出来る事はない。
あの列ならば、伝達する必要もないだろう。
あるとして……終えられた後だ。
[何が、とは言わず。静かな、しかしよく通る声で答え]
……苦痛の元凶を、見つけん。
粛正を行わん。
さもなければ……苦痛は更なる苦痛を招き。
絶望をも招かんとするだろう。
[出来る事、というレイヨの考えに続けるように、その顔を見据えてから、空を仰ぎ、呟く。はためくように在るオーロラを見]
贄たる娘のように。
或いは、相反するように。
血を以て血を制する事になろうか。
[続けた言葉は、確信のようでも、仮定のようでもあり]
なれば。悲しいかな。
だが、恐らくは、止むを得ないのだろう。
……もし、違うものであるならば。
どちらが正かを決めなければならない。
だが、それだけの話だ。
[顔を正面に向き直らせる、と、レイヨを向いて]
しかし。嗚呼。そうだな。違わなければいい。
現となった兆が、跡にならないように。
[感情の吐露を避けるような、迂遠な語り口は、普段と変わらず。ただ、ぽつりと]
私欲を含めるとすれば、尚……
いや。詮無い事か。
[小さく零しては、首を振った]
仕損ずれば全てが終焉を迎えるだろう。
全てでなくとも……嗚呼。そういう事、だ。
[レイヨに答えるでもなく答える。それでも、と言うのには、無言で一度頷いて]
方策が……あればいい。
しかし、今は。与われるは思考のみだ。
まじないの結果が出でもしない限り。
[自身がその力を持つ者か否かは、やはり言わず]
変調を待つしかない。伝えるべき……
或いは与り知るべき、変調を。
[任の合間、しばしば待機に沈む男は、やはり待機に甘んじるのだと告げる。僅か、目を伏せ]
正しき事だ。
益になるだろう事実は発露されなければならない。
だが、過ぎた顕現は得策にならない。
[レイヨが話す助言の内容には、男も同意する。――汝らの誰にも、可能性は在る――答えながら脳裏に浮かぶは、先の長老の言だったか]
無論。伝える事が、私の役目だ。
[頭を下げる様子に、小さく頷くようにして。眼鏡を押し上げ直し、細く、長く息を吐いた。吐息は煙のように白く昇り、すぐに消えて]
……、
[途切れるレイヨの言葉を継ごうとはせず。その顔を見据える様は、彼の表情を窺うようでも、普段と変わらないようでもあったか]
もう一つ。……私にできる事なら、言うといい。
[本当は、と続けられた言葉に、促すように。レイヨが言わないというなら、無理に聞きもしないだろうが、言われたならば静かにそれを聞くだろう。
お気を付けて、というのには頷いた**]
/*
いい人ではあるらしい。
記憶力が良過ぎて困っている、のかもしれない。
そして初回で死ぬ確率は<41>%だ!
ドロテアはとても可愛いと思う。
火水と筋肉少女帯ライブ行ってくるぜ……!
まじないに関わる報せ……か。
[レイヨに告げられた内容に、その瞳を見据え返して少しの間を置いたが。一度、緩慢に瞬きをしてから]
わかった。
知れた時には、いち早く伝えに行こう。
[そう同意して、目礼に目礼を返した。去っていくレイヨを見送り、小さく息を吐く。暫くは、テントの前に*佇んだまま*]
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