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>>44[死んだはずの自分の声に、マティアスは心底驚いた様子。]
ああ、やはり、あなたは「霊能者」なのですね。
[自分の声に応えるのが何よりの証。
まだ生者に伝える手段は残っていると、安堵する。
謝って済む話ではないが、と謝るマティアスに]
ええ、全く恨みがないと言えば嘘になります。
私はまだまだ生きたかった。
相棒を道連れにせずに済んだことだけが、救いですよ。
しかし、代わりに誰かを差し出すことを考えれば、
まだ殺されたのが自分で、よかったのかもしれません。
[許す、とは言わないが、完全に恨む気にもなれなかった。
誰かが犠牲にならねばならなかった。
犠牲にするなら、慣れ親しんだ村の者より、よそ者。
自分にもかつて仲間はいたため、その心情は理解できる。]
すでにお気づきかもしれませんが、私はナッキではない。
ナッキはまだあなた方の中に紛れている。
あなたも明日は我が身。気をつけてくださいね。
……私は、ミハイルさんがナッキではないかと思っています。
[今日も、一人、選ばねばならないはずだ。
よそ者が排除された今夜は、誰が犠牲になるのだろう。
同族同士で疑い合い、殺し合うのだろうか。
自分の出生がわからない彼だからこそ、そんな状況は見たくない。
できるだけ持っている情報を伝えよう。
死の直前、耳元でささやかれた言葉>>2:265をマティアスに告げた。]
>>51
死ぬべきだったなどと、生きたいという望みかなわず死んだ人間を前にして、よく言えますね。
[軽く憤りを覚える。]
ナッキかどうかはわからずとも、死んだはずの私の声が聞こえるのは事実。
その力は、みなさんの救いになるはずです。どうか自分をもっと、大事にしてください。
[少し説教臭くなってしまったかもしれないと、心配になるが、覚悟を決めるという言葉を聞き安堵する。>>54
他にも言いたいことがあればとマティアスに言われれば、]
では、ユノラフさんに伝えてください。相棒をお願いしますと。
しばらくは彼が面倒を見てくれるそうなので。
それから、相棒は人を締め殺したりはしないので安心して下さいと。
[もちろん相棒のこともあったが、この伝言を頼んだのにはもう一つ理由があった。]
このことは、ユノラフさんとミハイルさんしか知らないはずです。
私の伝言を伝えてくれれば、少なくともユノラフさんは、あなたの能力を信じてくれるかもしれない。
/*
どうしてもガチ思考がぬけず村勝利を目指してしまう…
RP村だから村人も恨んで村不利展開にもってくのもありなんだろうけど、悪い人難しい。
中身悪い人なのに…
[>>83ユノラフは心配するまでもなく、マティアスの能力のことを信じているようだった。
取り越し苦労だったか。
マティアスがユノラフに自分の言葉を告げると、ユノラフは見えてはいないだろうに、自分の方を向いて問いかけてくれた。]
名前は「ビャクダ」と言います。
東の島国の言葉で「白い蛇」と言う意味だそうで、出会った場所でそう呼ばれていたのでそのまま呼び名に。
食べ物は生きたネズミなんかがあればいいのですが、なければ卵でも大丈夫ですよ。
>>92
礼を言うのはこちらの方です。
あなたになら、いえ、あなただから、安心して相棒を預けられる。
どうか…よろしくお願いします。
[胸に手を当て、演舞が終わった後、いつもしていたように深々と一礼する。
その仕草は誰にも見えないだろうが、相棒を引き取ってくれたことへの最大限の感謝の気持ちだった。]
―回想・相棒との出会い―
[相棒と出会ったのは、東の島国を旅していたときのことだった。
その頃は一人ではなく、数人の仲間と動物たちが一緒だった。
身寄りの無かったトゥーリッキは、幼いころ旅芸人の一座に拾われ、動物を使った芸や舞踊を教え込まれながら旅をしていた。]
…さて、今日はこのくらいにしましょうか。
[彼は青年に成長し、一座のトップスターとして、仕切り役を任されていた。
拠点を決め、公演に向けての準備や演舞の習練がひとしきり終わると長旅で疲れているだろうからと、いつもより早めに切り上げる。
仲間がそれぞれの寝床のテントへと戻って行くのを見届け、自分も戻ろうとしたとき、ふと何かを感じ、背後をふり返る。
そこにいたのは、一匹の白い蛇。
その頃はまだ大蛇というほどの大きさではなかった。
その赤い目で、こちらをじっと見つめていた。]
―回想・相棒との出会いA―
「きれいな色をした蛇ね。」
アイノ…
[声をかけてきたのは、一座の座長の娘、アイノ。
結婚したばかりの、トゥーリッキの妻だった。
野宿をして生活しているため、蛇は見慣れている。
頭の形を見るかぎり毒蛇ではないだろう。
彼女は怖がることなく、ただ、きれいな蛇だと感想を漏らした。]
ああ、こんなに美しい蛇は見たことがない。
[目を細めながら彼女に賛同すると、再び蛇を見る。
透き通るような白い肌に、赤い目。
吸い込まれるように手を伸ばした。
その白い蛇もまた自分の方に歩み寄ってきた。]
―回想・相棒との出会いB―
[…と、次の瞬間]
…っ!
[その美しい蛇は自分の腕に絡みついてきたかと思うと、突然自分の腕に噛みついた。
反射的にその蛇を振り払う。
白蛇は、そのまま、どこかへと逃げて行った。]
「だ、大丈夫?!」
ああ、あれは毒蛇ではないから、大丈夫だよ。
少し驚いただけだ。
さすがに蛇を扱うのは無理だったようだね…
[心配するアイノを安心させようと、困ったように笑う。
一座には動物は数種類いるが、蛇はいない。
爬虫類が芸を覚えることはなく、公演には向かないのだ。]
―回想・相棒との出会いC―
「トゥーリッキ、なんて名前なのにね。」
[アイノは安堵したような顔になったかと思うと、からかうようにクスクスと笑い出した。]
…お前がつけたんだろう…
[うんざりしたように、ため息をつく。
いつもと理由は違うが、名前をからかわれるのはいつものことなのだ。
一座に拾われた時、自身の名を覚えていなかった彼にトゥーリッキ、という名を付けたのはアイノだった。
動物をつかさどる女神の名。獣遣いにはぴったりだろうと。
女性名なのは、拾われてしばらく彼は話すことができなくなっており、その中性的な顔立ちから、少女と誤解されていたためである。
やがて真実を知ったとき、周囲は大いに驚き、事あるごとに名前をネタにからかった。
とはいえ、初めての「家族」からもらった名。
それほど無碍にしているわけでもなかった。]
―回想・相棒との出会いC―
それにしてもあの蛇…
[噛まれた傷口を見ながら、その時のことを思い出す。
わざわざ近づいてきて噛む。
その行動に違和感を覚えた。
縄張りに入った敵を攻撃するのなら、まずは威嚇するものではないか。
そのようなそぶりはなかったように思う。
軽い胸騒ぎを覚えた。]
何か、伝えたいことでもあるのだろうか…
「まさか…考え過ぎよ。」
[アイノはそう言って、そっとトゥーリッキに寄り添った。]
そうだな。
[彼は自分を納得させるように頷きながら、彼女の肩を抱き、共に寝床へと戻って行った。]
蛇遣い トゥーリッキは、>>+20訂正。Dですね。[栞]
―大部屋―
>>201
[マティアスはドロテアからなにやら聞き出すと、>>167ミハイルに、自分から聞いた話を持ち出し、最後にお前がナッキではないかと言いきった。>>220
その場の成り行きをそっと見守る。]
蛇遣い トゥーリッキは、ここまで読んだ。[栞]
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