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あぁ。なんだ。
私も死んでいたんだ。
[静かにそう呟く。
イマリがそっと抱き締めてくれているのに気付いて、彼女の背中に手を触れる]
イマリちゃん。
私も、死んでいたのなら。
……私は一体、何を取り戻そうとしてたんだろう。
[グンジの声が聞こえた気がして>>2]
お母さんは、もっとずっと先にいってしまったみたいだよ。
[言葉を返すけれど。彼に届いているのかどうかはわからない]
もう、いっちゃうの?
……ありがとって。どうして?
ねぇ。
[けれども、セイジへの問いは、宙に溶けて]
いない……。
また、会えるかな。
[自分が願ったせいで、招いてしまった世界ではなかったのだろうか?それならば何故まだ続いているのか。
遠く、自分の思惑を離れてしまったところで、世界は動いているようだ。それとも?]
最初から、違ってたのかな。
私の願いをかなえてくれたのではなくて……。
[見上げると、空にぱっくり口が開いたみたいに、月が光っていた]
この世界も、月が見える。
[眩暈がした*]
[ライデンの体に出入りしているギンスイに]
ギンちゃん、やめよう。
悪霊になるなんて言わないで、一緒にいこ?
この曖昧な世界の終わりを見届けたら。
[手の届くことのない向こう側の世界で、赤々と燃える炎を見つめている]
綺麗だね。ね?マシロさん。
お祭りの火には、とても敵わないけど。
あ。イマリちゃん。人形が燃されちゃったよ。
……煙になって、のぼってく。
[狼煙の消えゆく先へと、目をこらした]
[でも。魂のいく先には何があるのだろう?得体の知れない恐ろしさが胸を覆いそうになると、また月の笑い声が聞こえる気がして]
大丈夫。怖くない。
私は私の行くべきところへ、行く。
[ぎゅっと目を閉じて、念じるように呟いた]
>>+23>>+24
うん。ありがとう。
やっぱり、イマリちゃんに会えて、良かったよ。
[イマリの腕にしがみつくが、はっとして]
あぁ。最後まで私、こんな風だ。
誰かに甘えてばっかりだ。
[泣き笑い]
[こちらに微笑んでくれているマシロに気が付けば、にこっと笑い返す。ゼンジの言葉>>+30を聞くと]
そうだね。もうすぐ、終わる……のかな。
[ゼンジにも、にこりと笑いかけて。傍らのイマリの手をぎゅっと握ると、空を見上げる。そこに月はやっぱり浮かんでいて]
あれ?
[いつの間にか幻月は消えている。ただ一つの月だけが、浮かんでいた]
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