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いいよ。
今度はやり返すし。
[ごめんの声の主をまっすぐに見上げる。
ゆらりとかすむ姿に、今度こそ目をこすった]
……赤くない?
俺は、タケシでいいか。剛速球の、剛。
[女――と思いめぐらせ、こんな感じ、とポニーテールと胸元を手の仕草でしめし。
からり。
回る地球儀。
差し出されたままのそれなら、受け取り、己の指でも回してみる**]
T社、知ってる?
アンテナ建てにきたんだが……どうも、だまされたのかな?
巻物と――?
[盗み見た視界で漸く読み取った文字に首を傾げる。
謎を追い、また謎に逃げられた気分になり、
思考を散らすかのように、頭を振った。
そして借りた儘の視線で視続けた先に見つけた、
少年らしき者が横たわる姿。]
――どうして欲しい?
[問いかけても音は無いが。
村の教えに従えば、炎で弔うのが*最善かと*]
[ただの観光客、と零した言葉からは、何かそれだけではないような気配を感じ取ったが――そも、好んで観光に来るようなところではない――やはり追求はせず]
そうか。
……かつては…… っ、
[発しかけた言葉を途切れさせる。突如として響き渡った声。神経を緊張させ、その声がした方を見やる。其処には、先程少年の視界に移り込んだ姿があった。――人ではない、姿があった]
……下がって、
[傍にいる彼女を庇うように片腕を横に広げつつ、男は一歩踏み出す。警棒を構え、じ、と、人ならざる相手の動向を注視して――]
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