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[それからしばらく視線は時計と“下”の様子との間を交互に]
5、4、3、2、1、……。
[かちり。
ぬかりなく5分を測り終えるとお茶の葉を取り除き、
ポットは中のお茶が冷めないように空間の裂け目の中へ]
…それではもうひと仕事、しに行きますか。
[そしてまた、いつものように梯子を用いて移動するのは、
参加者達が当面の目的地――お茶菓子を買った階にはいなかったから。
美味しいものは再度手に入れるのに、
手間は惜しまないに限る**]
[デンゴへのヨシアキの言葉に、
男はあえて、何も返信せず……。
そう、ヨシアキの言っていることも、
またひとつの真実である。
決めるのは、デンゴ自身、デンゴの世界自身。]
[>>264 デンゴくんのカボチャさんが鳴るのと同じタイミングで、私の端末がポケットの中で光った。
それを取り出し、画面を見ると、ゼンジさんの行動が更新されている。
『4番さんが、傷ついてる2番さんと5番さんを3階で見たよ。』
『4番さんは、1番さんの名前を呼んでた。』
それが示すことは、考えなくても分かった。
私は、眉を寄せる。デンゴくんの小さな呟きには、気付かない。]
……上で、何か起こってる。
行かなきゃ。
[コハルちゃんとデンゴくんに、どうするかを聞くことはない。
私はベンチから立ち上がり、階段へと向かって走る。
太腿に幾つもついた傷が痛んでも躊躇うことなく、階段を駆け上がって。
客足の引いた店内で、4人の姿を探す。]
[その視線の動きから。
客観視点で、何をなそうとしているのかは明白で]
――神のように、選んでる側だと思ってたけれどもな。
[4thの視線が、――日記でも知っている。かの武器へと延びていることを。
――それを防ぐ為に1Fへ行こうとしたのだが、その試みは無駄となった(余談)]
[起き上がりろうとしたものの、ひざをつくだけで精一杯。
動く事すらままならず、痛みに喘ぐ。
現れた4thの意図がつかめず、眉をひそめれば、まるで1stの邪魔をするかのような位置に立つのが見えた]
……どう、して。って……
なんで……
[この状況で。
どうして、こちらに背を向けて、味方に相対しているのか。
良く分からずに呆然と膝をついたまま、4thをみあげ]
……1stを、ころし、たい。
[そうすればフユキが生き残る確立も、自身が生きる確立も、まだあがるだろうと、思っている]
後ろから刺されるとか、考えもしないのか…?
[呆れたように零す。
何がここまで4thを動かすのか。
10thとの協定内容など預かり知らぬ――否、人と人との縁と勝負は全く別と切り離す出身国故の――疑問]
[マシロとゼンジの間でどんな会話がなされているか知る事も無く。
その前にゼンジが居る事すらまだ気が付かないままに。
そのまま気を失ってしまう**]
[ヨシアキから、どうして?と聞かれれば、
聞き返すだろう。
なぜ、フユキを殺すつもりなのかと。]
――……理由、
納得できれば、止めることはしません。
[あえて、扇子は開かない。
フユキの運命をまだ知ることはない。]
……な、に……が
[おきているのかわからない。
どうして、この男がこちらを庇うのか。
どうして、あの黒い物騒な物を、1stに向けているのか。
ただ、呆然とその背を見やり。
少し離れた場所で、フユキが気絶しても、そちらに近寄ることもできぬままだった]
― 3F ―
ふうむ。
貴方の世界では、悪い狼は村人に背中を見せたら、
すぐに死んでしまうの?
[12thの背に、場違いなほど緊迫していない声をかける。
銃声を聞いてここに辿り着いた彼女の片手には、
クッキーの缶が入った紙袋が提げられている]
こんにちは――いや、
もうこんばんはかな?
永久に生き返らない気分はどう? 12th。
― 3F ―
[のんきに声をかけられて、振り返る]
そういうわけでもねえけれどもよ。
何せ殺すのには手続きが必要だから。
[振り返れば、場違いなクッキー缶を持っている小間使いがいた]
[文句はいえない――
だいたい墓下で自分がやっていた事がそれなのだ]
いやあ、最悪だよ
ふつふつとやり場のない怒りが湧いて、それが終われば悲しみがやってきて、最後にむなしさばかりが募る。
こんな感じなんだな。
[だがそれだと疲れる。だからこそ、意識を他人に移すのだ]
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