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[店にニキが入ってくる。それと同時に空が暗くなって]
よう!立木。夏の空は気まぐれ・・・ってやっぱ お前の予報当たるな
[と声を掛ける]
味噌と醤油のハーフ!
[聞こえてくる注文に・・・えっ なに?饅頭?と店の中を振り返るが。
食べるかと 差し出されたアイスに 首を傾げながらも]
あんがと
[一口食べて。
・・絶対2度と食べないと誓った]
欠夜来の頃に夢を見よう、こっちにおいで……
どういう意味だろうな。さっぱりわからん。誰か、心当たりは?
[木刀を手にしたままゆっくりと集会所を歩いて、近くにいる人の顔色を見ます]
[外からの雨音よりも、近い所で降る音がした]
“夏の雨夜にはお気をつけ”
[降る、声]
夜というにはまだ早いんじゃ……。
[顔を上げると、集会場の電話が鳴り、ネギヤがそちらへ向かっていた]
[集会場内の不穏な気配に、少しでも守ろうと、寄り添うアンとイマリのそばに立つ]
…なにかしらね。
[ひらりと舞う*白い紙が見えた気がした*]
雨が振るよ。
もうすぐ夜なのに……。
[怯えた顔で空を見上げると、室内の祖母に呼びかけた。]
おばあちゃん、もう帰ろうよ。
雨が降るよ。
あらあらあらあら。
[降り出した雨粒を避け、集会場の畳敷きへあがった。
少女が子猫を抱きあげるのをうらやましそうにみている。]
[にーにーと、子猫の鳴き声。
ネギヤの姿をきょとんと見送り。]
さあ……。
[木刀を手にした少年には肩を竦め、
周囲へと視線を巡らせた。]
あの、ありがとうございました。
[ネギヤの背後から紙片を差し出す。
途端、星が降り、ネギヤの姿が消えた]
……っ!?
[息を飲んで、畳の上にへたり込んだ。
手に当たる何かに気付いて見やると、そこには色とりどりのこんぺいとうの欠片]
[窓の向こうには、闇が広がっていた]
欠夜来の頃に夢を見よう。
こっちにおいで。
[ネギヤのいる方から聞こえた声。紙に書き残されていたという文章を、繰り返す形で呟いた。
興奮したり怯えたりしている老人の姿が多いのに、ふう、と溜息を吐き]
高血圧の方も多いのだがね。
[独りごちる。ぽたりぽたりと降り出した雨が、徐々に強さを増し――すぐに、ざああという音を立て始めた]
/*
ペケレさんは何かの能力者かなぁ。
さて、どうすべか。
お任せにした時から何となくこうなる気はしてたけど、空彦の方向性がまだ分からない……。
旨く絡めるかなぁ。
―――――…??
[顔を歪める。]
あの雲で…雨が降るの……?
おかしい…、おかしいよ…。
[そんな雲の形、知らない。
気まぐれだとは言っても必ず予兆はあるはずで。]
……気まぐれか…ご機嫌斜めか…。
[味噌アイスを差し出されている様子をぼんやり眺めた。]
[ぽつりぽつり 雨粒が地面に吸い込まれて黒いしみを作り ムンとした匂いが漂よう・・・そして直ぐに大粒の雨は音を立てて降り始め直ぐに道はぬかるみを作る]
あーぁ 雨だよ
[コロリ・・・足元に雨に混じって金平糖が転げた]
あ……?
[摘み上げた欠片は、すっと姿を消す。
まるで、ネギヤが消えるのを追うように。
襖に寄りかかり、何もなくなった空間を見つめた。雨音が煩い]
誰か、今の――
[真っ白な顔で、薄暗い室内を見渡した]
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