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いや……。
[>>4 >>5 耳に入る言葉を否定するように首を横にする。顔が白い]
終わらないって……じゃあ、クインジーさんが……?
ラッセルさん、ごめんなさい……。
[ここには居ない赤毛の大男の名前を上げ、ぼんやりと中を見る]
[>>4ヴィンセントが首を振るのを見て唖然とする]
ちょっとまって、ニーナの力でラッセルが…?
そんな事って…あり得るの?
[目の前で起きたことがにわかに信じられず思わず尋ねた]
ニーナ、おやめなさい。
[>>2看護師の行為に止めに入るまもなく]
ラッセル?
[倒れる青年は、なぜだかひどくゆっくりに見えて。首を振る医師の姿が、まるで冗談のようで]
馬鹿、な……
[目に止まるのは、青年の懐から覗く、ペーパーナイフ]
禍から、護ってくれるはずじゃ――…
[懐から零れ落ちる、真新しいペーパーナイフを眺める。
用途として振り分けられた土産品は、
秘められし戯れに触れることなく。
自らの血を含ませ契約を交わしただけの、
綺麗な姿のままだった。]
あぁ、でも先に厚意を踏み躙ったの僕だから…
――仕方が*無いね*
あ……人じゃない……んです。だから、だいじょうぶ……。
[呪文のように何度か繰り返す]
ごめんなさい。処刑させるはずが……失敗しました。
私が、処刑されますね。
そうよ、人じゃないわ…。
悪いけど、これだけの人の前では庇えない、わね。
できれば最後まで見届けてほしかった。
ごめんなさい。その代わり、魔女は必ずそちらへ送るから。
それで許してもらえないかしら。
[倒れるラッセルの脈を確認することもなく、血にまみれたまま、ゆらりと立ち上がる。
視線は死体ではなく、自分の目よりやや上の高さ──先ほどまでラッセルが居た時と同じ位置]
ええ……私が、間違えていたって言うんですね……?
あなたが、違うというなら、じゃあ……クインジーさん?
[>>10 ヴィンセントの手には逆らわないが、帰る提案には首を横に振る]
私、帰れません……だって、誰もクインジーさんを見ていないんです。
ここにいない誰かが……アーヴァインさんのようになっているかもしれないんです。
[すっかり、ウェンディの視界にラッセルが映るのも忘れて、倒れた青年の元に歩み寄る]
ラッセル……あなた、どうして?
[呆然とつぶやく。視線の先にあるのは、自分の土産。ずいぶんと丁寧に磨かれた様子の、梟の彫り物]
事故にしては…出来過ぎのような気もするわね。
[ニーナの力だけで、偶然ラッセルが事切れることがあるのかどうしても腑に落ちない]
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