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何も見つからなかったんだよ。
[チェックの結果にちょっと残念そう]
庭はちょっぴり寒いけど平気なんだよ。
北の国はもっともっと寒いんだよ。
[おにぎりの具のリクエストには、わたしに任せておくといいんだよ、と強気の姿勢]
でもスパムって何だろ〜?
[辺りを見回すと見慣れない場所に立っていた]
『あら、遂にここまで来ちゃったみたいですね。ルリ』
[声のする方を見遣る。
どこかで見たような感じのする女性の姿があった。]
…あなたは、だれ?
…ここは、どこ?
[首を傾げ、目の前の女性に問う]
『…ふふ、
私は貴女。貴女は私。
―そして、ここは川。あちらとこちらを分ける、川。』
[そう簡単な説明をすると、女性はふわりとした笑みを浮かべつつ、懐から白銀に光るものを取り出す。
それはいつも自分が肌身離さず持っているものと同じもの。
いつから所有していたのか分からないが、とても大切なもの。]
…ルリのと――?
…じゃあ、あなたは――
[自分のものと比べるかのように、両方の鍵を並べてみる]
『そうよ。貴女のと、同じ―――』
[とそこで言葉を切ると女性は目を閉じる。
その行動に反応するかのように双方の鍵の水晶が一瞬にして砕け散った。]
………。
…石、割れちゃった、よ?
[心配そうに首を傾ぐと女性は微笑む]
『――良いんですよ。
もう、使う必要は無くなりましたから。
…あら、』
[そろそろですね。と呟き握りしめている方の左手を指す。]
『…それを大事になさい。取りあえず言いたい事はそれだけです。
後はここで好きになさい。』
[それだけ言い残すと女性は霧になり掻き消えた]
…分かったわ――ルリ。
…ちゃんと言われた事は、守るから。
[いつの間にか握りしめていた冥銭を*見遣った*]
消えたのよ。
いるけど、いなくなっちゃったのよ。
二つの尻尾…どこかしら?
[畳と畳の隙間をかりかりとひっかいている]
だめよ、だめなのよ。
ウミはいらないのよ。
なんだったらウミの分はアタシがもらうのよ。
[やっぱりあたあたしながらも懸命に訴えた]
アタシおまもりにもなれないの。
なんにもできないのよ。
しろくてつめたくて震えてたの。
きらきら。
探せばいいの?探すわ、探すから……
[『めーせん』と聞くと、途端に身を震わせて駆け出していったロッカに]
おぉう!ロッカ、どこへ行く!
[声をかけ追おうとするが、膝がかっくん]
あたたたたー。元気なのは、気持ちばかりだの。
[しょんぼりしながら、膝をさすりさすり]
[川のほとりに座り、水の中に手を入れる]
…冷たい、のよ。
…でも、不思議な感じがするの。
[手からこぼれ落ちた雫は、ぴちゃ、と小気味良い音を響かせる]
…でも、ルリはいつまで――、
…みんな――、
(ルリは、少し寂しい―、)
[届けばいいなという思いを馳せながら、そう*呟いた*]
[ぜんざいと雑煮を合計で(08)杯食べて満足そうだ。手に巻かれた包帯は解けかけて不恰好]
ウミネコ、どこ行くの?
じいちゃん、無理しちゃだめなんだよ。
[ウミの頭をなで、ロッカを追うように炬燵から家の外へ]
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