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………しっかし。
アンあたりの悪戯なんだろうけど、タチわるいよなァ。これ。
[灰皿の周りにいた人々が居なくなったところで。ぼそりと呟き、煙と一緒に溜め息を吐き出す。
懐から一通の手紙を取り出して開けば、いくつかの名前が記されていて。
アンの名前が赤線で引かれている他には、自分の名も記されていた]
私? 歌遊び。
[つば広の帽子だけでは暑さはしのぎきれなくて、糸海、の消印が押された封筒で自分に風を送る。
先ほどと同じメロディー口ずさむが、もはや原型など無いほどの音程だ]
水遊び、気持ちよさそうだけど。
嫌いなの?
[小川のきらめき。向日葵の黄色。それから不機嫌そうな顔に視線を送った]
―村外れの屋敷→―
[自家所有の避暑用の屋敷へ、使用人のたちの手で荷物を運びこませる。
その間に、屋敷の管理人に例年の挨拶を向けた]
やあ、牡丹さん。かわりないか?
今年も夏の間、世話になる。よろしく頼む。
ちょっと出掛けてくるよ。夕食までには戻る。
荷物は解いて、片づけておいてくれ。
[村の上にそそぐ陽射しが、強い。
日光に弱い己の肌を守る為に、厚着も帽子も必要だ。
しっかりと服や帽子で全身を覆うと、村道へ出た。
祭囃子の練習と思しき音色が、風に乗って漂っている]
歌、あんまり上手じゃないね
[子供の辛辣さで言って、
ふと見えたものに目を瞬かせ指差した]
……あれ?それ。ボクのと一緒……
[思わず、といった風に口にする。
向日葵を抱えて立ち上がる。遠くで祭囃子の音。]
ううん、水遊びは好き。
でも……。
―道端―
[3年ほど前から夏の間はこの村の屋敷を使っているが、村の住人たちと接触した経験はない。
面識の無い村人たちとすれ違えば、いささか面倒臭そうに会釈を送り。
やがて取り出した封筒と手紙を、陽に透かすように持ちあげ、呟く。]
この 意味不明な字
数字、と…
取り消し線… この、名前…?
こないと、次は――…
/*
・過去版
結城 夕霧(ユウキ ユウギリ)
・現代版
結城 友紀(ユウキ ユキ)
で、男女どっちにしようかねぇ?
→過去は{3}で現代は{3}あたり?
どちらも奇数なら男、偶数なら女ってことで。
(普通は名前より先に性別決めるんじゃないんですか)
/*
あぁ、どっちもランダムにしようかと思ったけど、どうせなら両方サイコロで選ぶのもアリかな。
投票は[茜色の クルミ]で、占いは[下宿人 チカノ]あたりにしてみようか。
ここなら身体も丈夫になるだろうと、父が。
夕霧先生、ですね。よろしくお願いします。
[深々と頭を下げてから、笑みを浮かべる。
右手でそっと、狛狼の刺繍されたお守りを*握り締めた*]
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