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[そして他方――ピエトロの其れを見下ろす。
折れた枝を共に支えてくれた、老いた手の主。]
貴方には… 何を手向ければいいでしょう?
[困惑の儘に囁いて、辛そうに、緩く首を振る。]
[やがて青年はプレーチェが休む部屋の前へ戻り、
扉の前へ腰を下ろし厳しい面持ちでうずくまる。
そのとき既に、青年の妹は室内で息絶えていて。
眠るポルテの部屋では、毒入りの加湿器が音無く
しろい蒸気を吐きはじめていたの*だけれど*]
[山荘に備え付けのシャワールーム。大き目のハンチングを脱ぐと、ヘアピンを外す。
中で纏めていた黒髪がはらりと広がり、その位置を整える。
サングラスを外し、マフラーから顎を解放し、そのまま身を包む物を一つ一つ取り除いていく。
窓の外では、耳障りな風雨の音が絶え間なく警告を発している。シャワーのコックを捻ると、湯を一気に頭から浴びる。
水の重みを帯びた黒の隙間から垣間見える姿見。そこに映ったアンと同じ顔に指で触れ、頬をなぞった。
鏡の表面に引かれた指の痕を、シャワーの湯が流し、消していく。
しばらく、湯が髪と全身を禊ぐ。鏡に映った口元が、引き締められた。
キュッ
コックを捻る音がやけに鮮明に部屋に響いた**]
若様。
[生前と同じに、襟元の通信機だけが拾える発声で呼びかける。その声が小さな機械に拾われることも、相手に届くことも、もう無いのだけれど]
最後に、お茶をお出しできまして、よろしゅうございました。
私の方も、若様とお酒を頂けまして、嬉しゅうございましたよ。
ただ、贅沢を申せば――
[続きは、はっきりと声に出す]
―― 数時間後 / プレーチェの部屋――
[…レンとズイハラの目の前。
青年が強く床を殴りつける。]
――――〜〜… っ…!! !
[響く衝撃にぷじゅッ、とちいさな音が重なって…
飛び散るのは 僅かな濁り水と、
暗緑色をした紐状にうねる虫の臓物。
固く握られたこぶしの下、白い蜘蛛が潰れた。]
[死せる共犯者のむくろと共に在る
通信機から漏れる呟きは――――]
おつかれさま。
[いもうとを死なせた白い蜘蛛への、ねぎらい。]
ありがとうございます。
[口に含んだ香りと、モノクロームのアルマジロへの礼を言い]
ここから出るにはどうしたらよいのでしょうか?
[ぐるり辺りを見渡すために一回転。
スカートが*揺れた*]
お針子 ビセは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
[いもうとの死顔に、苦痛はない。
見開かれた瞳は、既に瞳孔が開いている。
其処へ浮かぶのは、怯えと驚愕と――…。
直視しかねる様子で、青年は目をきつく閉じ
プレーチェのむくろを胸へかき擁いた。]
ごめん…ごめんプレーチェ。
僅かでも、目を離すべきじゃなかっ た…
[語尾が震える。プレーチェが小脇に抱えていた
「ひつじくん」がころりと床へ転がり落ちた。]
…せめて
見届けて、あげたかったよ。
[父母が祖父から継いだ、莫大な富の出所は
――毒で死を演出する生業。
しらないまま逝けたいもうとへ安堵の呟き。]
おやすみ…しあわせなプレーチェ。
蜘蛛!
わーわー。なんか最終日仲間二人に……!
微妙なお題ですみません。有難う御座います。
そしてレンはマジに女の子? ドキドキ。
アンと姉妹とかなのかな?
……? これは――
[ひつじのぬいぐるみと共に、落ちたものがある。
そっと拾い上げると其れは…ピエトロが持参した
玩具のマシンから吐き出された、件のフィギュア。
ちいさなひつじに添うカードは青年宛ての――]
『名前、プレイアです』…。
… プレイア。 Prayer…
[じわと青年の瞳が濡れてくる。零れる涙は熱く]
「祈り」。…プレー チェ…
― 早朝 ―
[その日は早く起床した。朝日が昇る前の時間。嵐のためだけではなく暗い部屋で、電気もつけないままに、寝台に座って暫く考え事をしていた。髭を剃り顔を洗ってから、廊下へと出ていき]
おはようございます。
[ダンケやレンを見れば挨拶をして。ダンケがプレーチェの部屋に入るのを見守り――響いてきた叫び声に]
! ダンケさん、どうし……
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