49 実山の村−BR2−
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【墓】 小野寺 リウ
「くく･･･くははは。
こいつは楽しませてくれるな。
俺は白に賭けたからな。
ヒヤヒヤしたなぁ。
くははははっ。」
[笑う男をヤスナリが殴りつけた。]
【墓】 箕鏡 バク
[時が過ぎ、どこかで聞こえる爆発音。
ああ、と低く小さな声が漏れた]
……本当に、祟り殺してやろうか。
[目の前で嗤う男に歪んだ笑みを浮かべる。
それすらも男には届かない。
けれど、負の感情を込めた念は別の形で届きそうな気がした]
【墓】 小林 サヨ
[何をしていたのかあやふやで、ふらふらと廃校の中を進んで行く。
光が漏れる方へ、声がする方へ]
何？
[本部は、予想外の人口密度だった]
【墓】 小野寺 リウ
[が、もちろん当たるわけもなく。
遠く聞こえた爆発音に身体が動かない。]
やっぱり、なにもできなかったよ。
[一言つぶやいた。]
【墓】 小野寺 リウ
[声がする方に振り向くと、サヨの姿。
祈るように彼女に手を伸ばした。]
さらり
[手は彼女の長い髪に触れた。]
サヨりん、"こっち"に来ちゃったんだ。
【墓】 箕鏡 バク
…何も出来ねぇのは仕方無ぇよ。
俺らはもう、この世ならざるものなんだから。
……でも、悔しいよな。
[歪んだ念を消し、リウの呟きに答えるように言葉を紡ぐ。
ふと視線をやればサヨの姿がそこにあった]
…小林も来ちまったか。
【墓】 武藤 ヤスナリ
[二人の声に顔を上げる。
サヨを見て、やりきれない顔になった]
頑張ったのにな。
[サヨがもしかすればあと一歩、までいけていたのは知らない。
けれど入れば爆発するかもしれない廃校舎に入るのは勇気がいっただろうと。そんな感想が口から出た]
【墓】 猫村 ナオ
[視線を感じて振り返る。
崩れ落ちているユウキに気がつくと、舌を出して]
てへ☆
どじっちゃった♪
[いろいろと吹っ切れたように笑った]
椎葉 ミナツ
さて 赤がひとり 白がふたり…
あたしも･･･お腹がすきすぎて…
もう 疲れた
最大多数の幸福の原理？ だったっけ？
[首を傾げた]
【墓】 猫村 ナオ
ユウキも相変わらず、真面目そうだな。
[こちらを向いた顔に、極上の笑み。
抱きしめられると嬉しそうに
一筋の涙を零して、背中に回した腕に力を込めた]
【墓】 箕鏡 バク
[同じ立場とは言え、死んでしまった相手に何を言えば良いか。
上手く言葉には出来ず、軽く視線を落とした]
[視線を落とす前の表情は、自分が死ぬ直前にサヨに向けていたものと似ていたことだろう]
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