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[眉をしかめ]
俺ぁ、ニルスの名前言っただけなんだが。
何でお前さんに嘘つき呼ばわりされてんだ?
[首飾りは元に戻してイェンニを見つめる。
ニルスから謝罪の言葉と、冗談の言葉を同時に聞けば]
勿論だ。
俺だって正直嬉しくない。
が、一緒に居る。文句あるか。
[憎まれ口を叩けば、促されるままにニルスの後を追う。
ここにレイヨを置いたままにしておくのはしのびないと考え、ニルスに了承を得れば身体を静かに抱き上げて。
アイノの横まで運べば静かに降ろしその場を後にした。**]
[ユノラフの言葉に、泣き顔を向ける]
…そのポーズでその声ですもの。
逃げろ、とか、近付くな、とか、
続けられそうですわ?
[言って目を伏せた]
[脇腹の痛みに耐えながら、ニルスとレイヨの攻防を見守る]
[その決着は、あっけないほどにすぐについた。レイヨの身体から吹き出した鮮血が、辺りに飛び散り、ニルスを汚した(>>1)]
………。
[息絶えるレイヨ。その言葉が、耳に残る]
“どうせ殺されるんなら
誰も疑いたくなかったり、殺したくなかったりする人にされたいなぁ”(>>3:147)
[それはおそらく、自分のこと」
[レイヨを許せない、と思ったのは確かだ。だが、果たして]
[ニルスのように、自分の手を汚す事が、出来ただろうか――]
[ニルスとユノラフが伴って立ち去るのを、少し羨ましそうに見送り(>>10)
座り込んだままのウルスラに杖を手渡し、立ち上がらせる]
…………。
[身体を洗って、傷の手当てをしてくる。目でそう告げて、彼は浴室へと――]
[風呂から上がると、彼はマティアスの部屋に向かった。ここなら、傷を手当するものがあるはずだから、と言い訳をして]
[傷も、深いことには深いが、縫合が必要な状態でもなく、ましてや死に至るものでもない。消毒をして包帯で圧迫していれば、すぐに止まるだろう]
[長い入院で周囲の患者に目を配っていたから、医学的な知識はなくとも多少の事は体感で分かっている、つもり]
[ニルスとユノラフ、そしてイェンニ。そのやりとりは、当然耳に入っている]
…………っ。
[イェンニが、人狼なら。何故、ドロテアを?]
[あの嘆きは、悲しみは、偽りだったと?]
[わからない。わからない]
[物言わぬ友人を見やり、音もなく問いかける]
――君を殺したのは、イェンニ?
[当然、答える声は無く]
[イェンニが人狼だったとして、手を下す事が出来るだろうか。マティアスを、こんなふうにぐちゃぐちゃにした人狼――だけど、憎む事が、恨む事が、出来るのだろうか]
―――。
「この手で、ニルスのように、殺す事が……この手で、友の仇を打つ事が……出来るのだろうか]
[答えが出せないまま、物言わぬマティアスに目で語りかけ、その荷物を手に取る]
[中には、代えの包帯とガーゼ、痛み止めなどの薬、睡眠薬に消毒剤(>>2:86)。塩漬けニシンの瓶(>>1:147)が出てきた時は、口元に笑みが零れ]
………!
[ふくろうを模った小さな木工品を見つけ、目を見開く。塗装ははがれ、あちこち欠けているが、間違いない。
初めて会った時、ニシンの塩漬けのお礼にと、自分があげた、故郷から持ってきた民芸品だった]
[もう、枯れ果てたと思っていたものが、静かに頬を伝う]
[……しかし、今朝のものとは、意味が違う。彼はすぐに涙を拭い、真っ直ぐに前を見つめた]
[その瞳に宿るのは、強い光]
――マティ。もう少し、休んでいて下さい。
――仇は、僕が打ちます。
[唇から、揺ぎ無い意思が、紡ぎだされた]**
/*
死ぬ気まんまんでフラグたてまくってたのに
な ん で 主 人 公 ポ ジ な ん。
推定まろんに先越されたどころか
生き残りコースだよおい。
/*
そしてこの立ち位置に立った途端に
りあるおおかみこども(兄)が胃腸風邪(たぶん)発症でござる…。
そんなに症状は重くないけど。
日曜診療にいかな…。
いぇん、に?
[ただユノラフが何かしただけで、ユノラフをうそつき呼ばわりするとは、時折相談にも訪れた男にはにわかに信じがたかった。
ドロテアを愛するが故に暴走することもあれども、思慮のあるものでなければできないことを彼女がしていたから]
……どういう、こと……?
[わからない]
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