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[みんながいなくなっちゃった、
そう嘆くニキの声を覚えている。
猫はまあるい目を向けて、くねりと尻尾をうねらせた]
じーちゃん、膝の具合は大丈夫。
[尋ねた後、賑やかになってきたというウミの言葉と、
誰かが滑った音を、聞きとめた。]
かーちゃん…タカ兄…コハル姉…コハル姉…
[コハルの瞳の色を見つめた。]
コハル姉のこと、知ってるよ。
オヤツのとりあいして負けてばかりだったから、オレ忘れない。
家族だったら食べなくてもいい…?
うーんと…
[少し考え込んでから]
苦しい事は、しないで。
覚えてても、憶えてなくっても、それは同じ。
[背伸びして、ほどけかけた包帯の上へと手を伸ばし、コハルの頭を撫でた。]
あたしはここに残るかもしれないけどさ。
ロッカも、おねーちゃんも、……ほら、冥銭あげるから。
三途の川の向こうで、幸せになって。
お願い。
ニキったら…アタシ猫なのよ?
お金の使い方なんてわからないのよ?
[毛並みをくゆらせれば首輪の鈴が笑うような音色を立てる。なぁーんと鳴いて、ぺろり少女の指先を舐め、温もりを分け与えれば
猫はそれきりおしゃべりをやめた]
ニキ姉、そこに残るの?
おしるこも、ぜんざいも、安部川も、
こさえてくれる人いないのに。
また誰かが来て作ってくれるかもしれないけど、
それはかーちゃんの味ではないんだね…。
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