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大変なお仕事、だと思います…
お疲れさまです。
でも… 僕は犯人を探して捕まえるより、
いもうとを守ってやりたいです。
[ビセの骸を一度見遣って、ぐと唇を噛む。]
犯人にはおとなしく去ってほしいし
あまり刺激したくない――
最低限の協力しかできないこと、
卑怯ですけれど…先に謝らせて下さい。
[深々と腰を折って。
ポルテへ、ごめんなさい、と小さく言う。]
貴女が、手柄を焦って
一般市民をばかげたおとり捜査に
巻き込むようなかたじゃないこと…願ってます。
ふうん……まさに陸の孤島ってわけか。
切り貼りの手紙に電話線切断。
実に用意周到なことだ。
案外、この嵐も偶然じゃないのかもね。
[「手柄を焦って」――
巻き込まれた市民の痛烈な皮肉を装った、挑発。]
…貴女が探してるのは、僕なんでしょう?
[刑事じゃないだろうか…出会ったときの印象と、
記憶とがゆっくりと繋がり始める*残酷な時間*]
犯人が……大人しく去るなんて、有り得ますかね?
もし、そのレベルの犯人だっていうなら。
こんな状況にはならないんじゃね、とか、思います。
……やめてくれるなら、願ったり叶ったりですけど。
[ダンケにはそう言って。レンの言葉には]
嵐が偶然じゃないなんて、ないだろ。
……って、言いたいとこだけど。
嵐が起きそうな時期を狙って、っつー事か?
なら、有り得るかも。本当、用意周到みたいだし。
どんな理由で俺らを選んで……ってなると。
100パー想像できないけど。
つか、殺人犯の思考なんてわかるわけないし。
どうだろうね。すでに犯人が目的を達してるなら
後は、嵐が過ぎ去ってから逃げるだけなのかも。
そう。場所と日付の指定もしてきたわけだから。
嵐による足止めがなければ、もう少し事態はましだったはず。
……とにかく。
嵐が早く過ぎる事を祈って……
まだ何かが起こらないように、警戒して。
犯人を、……見つけられるもんなら、見つけて。
もう、誰も死んだりしないようにしないと。
[呟くように、だがはっきりと口にしながら。ふと、胸ポケットの奥から銀の指輪を取り出し、見つめた。光が鈍り切った真珠が一つ付いた指輪]
ちょっと、待てって。
探索に行くなら、俺も行く。
[歩き出すレンを見るとそう申し出た]
ポルテさんは……此処に、残りますか?
こういうのは一番経験があると思いますから、ついてきて貰っても。
ひとまず、一人にならない方がいいと思うんです。
[ポルテにはそう確認しておき]
犯人が人目につかず潜めそうな場所ってどこだろうね。
山荘はそんなに広いわけでもないし、外は嵐だし、結構限定されるはず。
屋根裏か押入れか、どこかの小部屋?
もしかすると[手のひらの上]かも。
ミステリーだと、地下室か隠し部屋がどこかにあるのが定番?
手のひらの上だったらいいな。
もう逃れられないぞ、観念しろ!
っていう。
[トイレ]なんかは隠し扉とかありそうだったけど。
[居間]とか……
と、屋根裏ならあったっぽい。応接間の隣の納戸から昇るの、猫探してる時に見つけた。
[銀の部分も大分錆びている指輪を放ったり受け止めたりしながら、レンやダンケと共に屋敷を歩いていく。過ぎる部屋はいちいち確認しつつ]
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