情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[ニルスの問いかけに、狼の金の瞳が彼を見る。
獣の顔は表情が分かりづらい]
……目覚めてしまえば、人の食事では生きていけぬよ。
それとも、なにかい。
殺されたくないから、餓死しろ、と。
――いうのかの?
[情はある。
想いもある。
けれども、それは人を食べるこういに反するものではない。
そんな説明はしはしないけれど。
ニルスの思惑もわかってはいるが、その疑問に答えることを厭うことはない]
[感触を思い出す
ドロテアの柔らかい肉に牙を突き刺した
マティアスの怪我を抉るように爪を閃かせた時
ヴァルテリが喰らうウルスラの血を横から啜った
息絶えたドロテアを抱き締めた
マティアスの冷たい髪をそっと撫ぜた
ウルスラに彼女の縫った布をひらと掛けた
どれも人であり人狼であり
自分であり――――
見えた「死者」の様子に喉奥で唸ってみせる]
[どうなっているのか、居間の様子をちらと見る時、
それはクレストが、イェンニを殺す時だった。
桔梗色の獣。
それが誰か、実際その姿を見たのは初めてだが、
彼はわかっていた。
イェンニ、死んじゃったね。
声がかけられればそう伝えていたことだろう。
だが今やその声はなく、怯えるマティアスを見ながら、室内へとそっと入った]
――守ってあげられなくて、ごめんね、イェンニ。
[声に出して、言葉を伝える。手を差し伸べる]
愉しいよ、ありがとう。
[狼の死角から、ニルスの足元めがけてナイフを滑らせ]
っ!
[狼に、飛び掛った。何かを握り締めているように、装って]
[血まみれの身体だ。どうせどう動いても、匂いで嗅ぎつけられてしまうし、傷の痛みで動きも鈍い]
[だったら、ニルスが動きやすいよう、囮になればよい事――]
[沈黙に沈んだアイノを置いて、居間へと意識を向ける。
ざわざわと胸騒ぐものがあった。
女の姿が居間に現れたのは、丁度ニルスが問いを発した頃>>4:62で]
先生……イェンニ、
[淡々と交わされる会話に息を呑む]
[彼女は違うと思っていた]
[そんなはずは有り得なかった]
[彼女が、ここに呼ばれないように願っていた]
[彼女がいたから安心をした]
[危険だから][危険なのに]
[傍に寄り添った][傍に居てくれた]
[───人狼は人ではないもの、と。
自ら発した言葉の意味を、目の当たりにする]
クレスト……っ、
[イェンニの言葉を、もう少し聞いてみたかった。
言葉の響き>>4:70の向こうの意味を、
ドロテアを失って嘆いていた想いの向こうを、
そして共に居てくれた、彼女の心を、]
[けれどクレストの手に握られた刃>>6が、イェンニの喉を切り裂く。
生きていて欲しいと心の奥に願った人が、
もう一方、大切に思うひとの命を奪う。
止めようと手を伸ばした。
けれど彼に手が届くことは、当然、なくて]
───…イェンニ…
ほう……
[おもしろい、というような相槌を一つ。
咽喉の奥を鳴らして笑う]
なら……どうして、アイノやレイヨは死なねばならんかった?
おなじこと、だろう――
[死にたくないからだと。
そう暗につげながら、嗤う。
日に一人なのは、夜でなければ狼で居るのは辛い事だからだ。
夜の間に全てを食べれるわけでもなし。
だからいま。
すこしでも気を抜けば人にもどるだろう]
[血の海に彼女の身体が沈みこむ。
優しかったひと、この心を慰めてくれたひと。
はじまりのきっかけは、些細なこと>>+10
それを機に、時折イェンニが訪ねてくれるのが楽しみだった。
最初の頃、わざと作業を遅らせて彼女を引き止めた。
慣れてからは自然と、お茶を淹れて会話を交わすのも約束になる。
女は窓辺で縫い物をしながらも、窓を閉めることをあまりしない>>0:11
人恋しかった。
窓越しに垣間見える村の日常を、女は愛した。
二度と帰らぬ、穏やかで暖かな日常を]
[不意をつくように飛び掛ってくるクレストの動きは分かっていたから、まだ人に戻ることはない。
それでも何かを握っているような、その拳に。
警戒して、横に逃げようとニルスから意識を逸らした]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了