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代償にしないで下さい。
[呟いた声は人へ向ける物ではないかのような小ささだった。
握り締めた拳は、小刻みに震えている]
何の、話ですか。
[男達のやり取りを見やる瞳には涙が滲み、視界が少しぼやけていた]
[チカに向き直り、気を取り直し、赤い顔でこほんと咳払い]
本当はね。ここ爺ちゃんの分もチカに預けようと思ってた。
チカがすっきりするまで一緒にいよう。と思ってた。
今も思ってる。チカがその気になったら、声をかけてくれれば良いかな、とか。ここにいるみんなで一緒に、あっちにいるみんなに会いにいくなら少しは怖くなくなるかな、とか。
[なんとなく間が悪い感じで恥ずかしそうに呟き]
[つまり、言いたいのは――とあたふたつける]
焦らなくて良い。って爺ちゃんは思うってこと。
爺ちゃんとかしかいないから、不満かもだけど、
チカはすぐにどうこうしなくても良いってこと。
以上、爺ちゃんからチカにはそんだけです。
――ゆっくり歩こう。
[チカからは何かある?と、まだ赤い顔で問う]
[ちかは、じっ・・・とベックの目を見てしばし考え込んで]
あのね、お願いがあるの。
こんばん、じいじといっしょに寝てもいいかな?
わたし、一人で寝るのが、ちょっとこわい・・・。
[何かの予感に震えて、ベックに懇願をする]
[震えるチカの手をとって、目を見つめ返しながら首肯する]
良いよ。一緒に寝よう。
今晩だけじゃなくても、不安なら不安じゃなくなるまで。
大丈夫だから、のんびりいこう。
[どうしたのさ。と心配そうに]
[ほっとした顔で]
ありがとう、じいじ。
[それ以上は何も言わずに、取られた手をしっかりと握り返す。
やがて小さくあくびをすると、眠たげな目をこしこしと*こすった*]
うん。眠いなら、もう今日は寝ようか。
[筋力を二倍にする奇跡の新薬『MYO-029』を飲み、
パーフェクトベックになって、眠そうなチカを抱きあげる]
……。
[ユウキとツキハナのやりとりを見て、ちょっと思案]
まあ。
[視線を彷徨わせた挙句、ツキハナを見る]
たとえ、夢幻に過ぎないのだとしても、
スイの言っていたように、
俺にとっても、皆は“家族”なんだろう、な。
[温もりすら、偽りかもしれない。
けれど、その手に、触れた]
[二人を見ながらちょっぴり心配してる様子]
……じゃあ、じーちゃんは寝る。
[任せて良いよね? と目でユウキに問う。
それから、ゆっくり茶の間を出て行った。*]
それなら、お帰りなさいと言わせて下さい。
明日も、明後日も、ずっと……あなたに。
[叶わぬ願いと知りながら、ユウキの瞳を覗き込んで言う。
涙を隠そうと、静かに*抱きついた*]
おぉ?団子が食べてみたいですか?
[赤ん坊の顔を覗き込むと]
歯が生えているでしょうか?食べられますか?
ふむ。
舐めてみますか?
[草団子を一つつまむと、そっと赤ん坊の唇に触れさせた]
よしよし、です。
良い子、良い子ですよ。
[歌うように呟いては、あやしている*]
[お休み、とは口の中だけで。
目線をベックに返して、出て行く二人を見送る]
それから。
きっと、この想いも。
君を好きになれて――
愛せて、よかったと思う。
[言い辛そうにしながらも、微かに笑んだ]
……ありがとう、ツキハナさん。
[そっと、*背を撫ぜる*]
>>+24
うちでみんなに会えたんだ。家族の中に居られて幸せだった。パオリンもミナツちゃんもヌイもスグルにーさんも居たんだよ。
パオリン……そっくりって言うか、まんまだよね。
[>>+25 パオリンに寝癖を引っ張られてけたけたと笑う]
痛い痛いーっ。ごめんなさい。
うん。おいらは行くよ。みんなが居たから、行ける。
[パオリンにつられてヌイを見る]
来るよ……きっとね。
それに、こなかったら迎えに行けばいい。バス乗り間違えてるかもしれない。──おいらたちみたいに、どこかに立ち寄ってるのかもしれないしね。
>>+27>>+28
ミナツちゃんの分も草団子有るんだよ……そうそうそれ。
ほかにも有るよ……ローストビーフ食べないだろうし、どうしようかな。
パオリンもそうやってると、かーさんみたいだね。
[幸せそうに目を細める……が、何かの声に気付いたかのように遠くの空を見つめた]
なんで……ユウキさんの声聞こえるんだろ?
[照れくさそうに笑って、冗談のように続ける]
……家族だから?
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