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……どうしたのでしょう。
何かあったのでしょうか……
[元のように静まった茂みを見つめ、呟く。アンは気に入りの服も相まって少女のように見える、実際そう称しても構わない歳の娘だったが、流石にかくれんぼごっこのような事をして遊ぶとは思えなかった。
微かな違和感。佇んだまま、首を傾げて]
……ん?
[かけられた――のかは些か判然としなかったが――声に、思考を一旦中断して其方を向いた。何かを頬張る姿に、二、三度瞬いてから、今し方の不明瞭な声の理由に気付いて、くすりと笑い]
ホズミさん。今日は。
[そう挨拶を返した]
― 回想 ―
[自宅へ帰る途中、集まって遊んでいたのだろうこどもたちが寄ってくる]
『あ、マシロだー!』
『ましろーなにしてるのー? かくれんぼしよー』
[先生というよりは、遊び相手として接してくる子らの頭を乱暴に撫でながら]
元気だなぁ。
今、せんせーお腹減ってるんだよねぇ。
…あ、みんな、うちのばーちゃん見なかった?
[あまり期待したつもりはなかったが、帰ってくる言葉に少しだけ落胆し]
そっか。
…ん、と、今日はかくれんぼすんの?
はは、私は家帰ってごはん食べないと。
はいはい、みんな仲良くね。特にデンゴとルリ!
…ふふ、よしよし。
あ、範囲は地蔵のところまでだよ。
その先はルール違反。わかった?
[元気な返事に笑顔を浮かべ]
良い子にしてたら次のときに新しい遊びを教えてあげるよ。
はい、またねー。
[戸が叩かれた音に立ち上がり慌てて駆け寄ったせいでたんすの角に小指をぶつける]
……っつぅ…。
[片足でぴょんぴょん跳ねながら、玄関までたどり着き戸を開ける]
ばーちゃん! どこ行っ……。
あ…れ…、せーじくん。
生憎、確かな事はまだ知りません。
近く村長に尋ねに行こうと思っていたところで……
どうも、ライデンさんらしいという話は聞きましたが。
[ホズミに尋ねられると、抱えられた木箱を見つつ、何度か耳にした噂を伝えた。村では噂はすぐ広まる。当然、真偽が怪しいものも多かったが]
/*
知っているべきか知っていないべきか悩んだので半端なところで落ち着かせてみた。
ライデンなのは趣味。何か同村する機会がないという。
あっ……
[ばーちゃん、と呼び掛けられて気まずそうな顔をする]
ご、ごめん。
今日のご飯どうするのかな、なんて。
[夕飯をご馳走してほしいと正直に言える状況でもなく、そう尋ねてごまかす]
[ややあって食器を洗う音が響き始める。
2階からは少し音が外れたさくらが聞こえる。
話しかけられなければ背を向けたまま作業し
自ら言葉を発する事はないだろう。
―――それから、食器を洗い終えれば
布巾で手を拭いながら食卓の方へと戻って来る。]
ダンちゃん、今晩はどうするの?
そう、ライデンさんが。
食べでがありそうですね。
村長さんには今から会いに行ってきますけど、教えてくれない気がします。
[屈託のない笑みを浮かべたまま言った。
歩を進めてから振り返り、右手で自分の額の辺りに横線を引く]
ンガムラさん、そろそろ前髪切りましょうよ。
セイジくん起きてるかな…。
申し訳ないことに今日も眠くてアレなのであった。
PC前に来る頃には既に体力が尽きている今日このごろである。
[気まずそうな顔のセイジにぷっと吹き出し]
くくっ…ごめんごめん!
誘ったのは私だもんね。
あ、入って入って。
…でも、せーじくんタイミング悪いなぁ。
ばーちゃんまだ帰ってなくてさ。たいしたものないんだよね…。
こんなに遅いと、森じゃなくてホズミさんのとこで世間話かなぁ。あ、森に寄ってホズミさん家? あー、うん、あるある。
[後半、独り言のようにぶつぶつ呟きながら、先程のように片足でぴょんぴょん歩く]
ンガムラがみむたん予想!
絡みたい!
絡めなくてもいいから密かな恋心を募らせたい!
でも、今カップル3組できてるよね。
セージくんと仲良くしておいて、ンガムラも…ってどうなの?
縁故だけ申請してみようかな…。
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